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【英語の格言】Irving:母の愛情

このコラムでは、英語の格言を紹介しながら、心が折れそうな時の立ち直り方や、成功するための心構えを思いつくまま書いてみます。みなさんが自分自身を見つめ、満ち足りた人生を送るための支えになれば幸いです。

みなさんにとって、母親はどんな存在でしょうか。

私の意見では、おそらくすべての男性は少なからず「マザコン」の気があるるので、母親と言うのは「永遠の存在」なのではないかと思います。

フレディ・マーキューリーのようなビッグアーチストでさえ「Mama~」って大声で歌ってますしね。

今日は、「母親の愛情」についてのこんな格言を紹介しましょう。

母親の愛の深さとは

A father may turn his back on his child, brothers and sisters may become inveterate enemies, husbands may desert their wives, wives their husbands. But a mother's love endures through all. 
― Washington Irving(American short story writer, 1783- 1859)
父親は子供に背を向けるかもしれないし、兄弟や姉妹は不倶戴天の敵になるかもしれない。夫は妻を捨てるかもしれないし、妻もそうするかもしれない。しかし、母親の愛情はそうしたものすべてを超越するのだ。
ワシントン・アービング(アメリカの短編小説家)

ここ最近でこそ、「毒親」といって自分の子供を虐待するような親がニュースになったりしますが、もともと母親というのは命を賭しても子供を守り育てる性質を持っています。

父親が、兄弟や姉妹が、妻や夫が自分のことを見捨てたとしても、母親だけはいつも自分のことを気にかけてくれるものです。

7年前に亡くなった僕の母についていうと、なかなか実家に帰らない僕のことをいつも心配していたと、父親から聞いたことがあります。

厳しい躾で知られる母親の例

その一方で、自分の子供を父親のように、あるいはそれ以上に厳しくしつける "Tiger Mother" という強い母親もいるようです。

英語で説明するとすれば、次のような内容になりますね。

A mother who drives her child/children very hard to succeed in school or in extracurricular studies like learning a musical instrument.
Weblio英和・和英辞典より引用

このWikipedia記事によると、「タイガー・マザー」とは、アメリカの弁護士で法律学教授であるエイミー・チュア(Amy Chua)著の "Battle Hymn of the Tiger Mother" で有名になった言葉。

中国系母親のわが子に行って一度は成功したかに見えた厳しい躾が、次女の反抗によって潰えたことについて、自虐的な語り口で書かれた本です。

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この本に記されている「タイガー・マザー式育児法」は、子供たちが以下のような行動を許さないスパルタ教育法です。

・友人宅の”お泊り”に参加すること
・友達を呼んで遊ぶこと
・学芸会に出演すること
・学芸会に出演しないことに関して不平を言うこと
・テレビ鑑賞やコンピュータ・ゲーム
・自分で課外活動を選ぶこと
・A未満の成績を取ること
・体育と演劇以外の全教科で1番にならないこと
・ピアノとバイオリン以外の楽器を弾くこと
・ピアノやバイオリンを弾かないこと

思わずのけぞってしまうような内容ですが、中国系の母親がみんなこうした特別な躾を行っているわけではなく、著者が祖父から受け継いだ方法が偶然こうだったということだと説明されています。

「中国人の教育熱心な母親」と言えば、もうひとつ思い出す故事があります。みなさんもよくご存じの有名な「孟母三遷」。

「孟母三遷の教え」としても知られ、子供の教育には環境が大事であることを教える故事です。

また、孟子の母親が彼に対して自堕落と怠惰を戒めた「孟母断機」の故事も有名です。

孟子が学業を途中で辞めて家に帰って来たとき、母はちょうど機を織っていたが、その織物を刀で切断し「お前が学問を途中で辞めるのは私が織物を断ち切るのと同じことだ」と言って諫めた。孟子は再び勉学に励んだ。
Wikipedia「孟子」より引用

「母の日」は過ぎたが「父の日」は忘れずに

このように、母親の愛情の形は人それですが「親の心、子知らず」「孝行したいときに親はなし」のたとえ通り、なかなか身近にいる母親の思いやりや愛情には気づかないもの。

すでに母の日は過ぎてむしろ父の日が近いですが、日ごろご無沙汰している父にも母にも連絡を取ってみてはいかがでしょう。きっと喜ぶと思いますよ。

そんでもって、6月20日の父の日には、お酒好きのお父さんのために、シャレたタンブラーなんかをプレゼントしてみるのもいいでしょう。

それでは、またあした。


関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。