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【佰食屋】売り上げを、減らそう。 たどりついたのは業績至上主義からの解放【読書レビュー】

こんにちは。べってぃです。2021年もよろしくお願いいたします。
早くコロナおさまってほしいですね…。

さて、今回の読書レビューはこちら↓

京都のステーキ丼専門店、「佰食屋」のオーナーが提唱する新しいビジネスモデルの本です。
「売上を減らす」というパワーワード。そこには「もう頑張れなんて言いたくない」という強いメッセージが込められていました。

この本には大きく分けて以下の二つの論点が込められていると思います。

■一日百食。それ以上は売らないという「売上」にも「収入」にも上限を決める新しいビジネスモデルの考え方。
■「穏やかな成功」というキーワードを基に展開される今の時代に皆が本当に求めている生き方を実現するためのスキームの提案。

一日百食という「売上上限」から組み立てる新しいビジネスモデル

この佰食屋は京都の西院という京都の都心から少し離れたところにある小さなステーキ丼専門店です。
一日佰食限定・メニューは三種類という特徴で、平均の営業時間は二時間半程度だそうです。

この百食というところが大きなポイント。
事業スキームとして売上高をFIXさせ、そこから逆算して原価や経費を設定するという考え方です。

つまるところ成長性を完全に度外視した事業スキームですが、そこに著者の強い思いがあるのです。

「もう頑張れなんて言いたくない」「仕組みで人を幸せにしたい」

著者の中村さんは料理人の旦那さんとの間に子供が生まれ、子育てをやっていく中で、残業ありきの長時間労働前提の企業での労働のあり方に限界を感じたそうです。
そのため、いかにして家庭の時間を確保するか、考えた末にありついたのがこのビジネスモデルです。
簡単に言うと「働く時間を抑え、残業しないためのビジネスモデル」です。

そうして初めた百食限定のお店に集まってくる新しい従業員。自分のやりたいことを続けたい、まだまだ働きたい、いろんな思いを持った人が集まってきます。

決して売り上げを伸ばさない。ゴールを固めて、そこに以下に到達するかを徹底することで従業員のモチベーションを高めつつ、定時で終わらせることができる…。ブラック企業が蔓延る飲食業界では異彩を放っているでしょう。

会社としての成功は業績の拡大…という前提に一石を投じる現代ならではの考え方。
でもそれは今の時代、特にコロナを迎えた今にはとてもクリティカルなのかもしれない。
一部考え方がサイボウズに似ているなーとも思いました。
成功・理想の定義は人それぞれという点で。

あと気づいたのはこの会社はステークスホルダーとして圧倒的に顧客と従業員重視にしている。
昔読んだ「株式会社の終焉」だっけ?その本に書いていた現代の日本のこれからの対策として「意図的に縮小する」に通じるところはあるなと思いました。

「穏やかな成功」のビジネスモデルを広げるための課題

本の後半で著者はこの「穏やかな成功」のためのビジネスモデルが広まってほしいと謳っています。

もちろん長時間労働で自分の本当にやりたかった事、過ごしたかった場所や時間を失っている人は多い。
それを実現するための斬新で、でも重要な考え方の一つだと感じました。

一方で、本当にこれできる?と思ってしまうのも事実。

大前提として料理人の旦那さんが生み出したステーキ丼(死ぬほどうまい)という圧倒的な商品力があること。
そして元企業の広報だったという中村さんの予算を使わない高度な広報戦略。
この二つが備わっていて初めて可能性を生み出すビジネスモデルだと思います。

その辺のお店と変わらないクオリティでカフェやる、といって上記の商品力や広報スキル無しにこのビジネスモデルを取り入れて開業したら即死でしょう。
それこそ本書の前半で言っていたような20食も売れない状況がずっと続いて終了です。

課題を乗り越え、新たなビジネスモデルが広がった先には

じゃあ上記のような課題を克服したとして、この佰食屋スタイルが業種問わず日本中に広がったらどうなる?
数字上の日本のGDPの成長は止まるでしょう。
けど皆幸せになるかもしれない。
ある種NZみたいなライフスタイル文化に近いところに行くのかもしれない。

一方で日本はまだベンチャーの精神は残っていると思うので、日本はハイブリットを目指せるだろうか?
…といったところを考えながら読了しました。

今の働き方に限界を感じている人は読んでみるとスカッとするかもしれないです。実現できるかどうかは別として。

※ちなみに先日実際に佰食屋に行ってステーキ丼いただきました。
あの日いたおばあちゃん、本書に出ていたおばあちゃんかな。
とても愛想が良くてよかったです。
味はガーリックチップスが美味しかったですwwww

以上「売上を、減らそう」の読書レビューでした!

あと、カラカラに干からびているブログもやっているので見てやってください。
たまに見ると潤っているかもしれません。不動産メインのブログです。

ではでは。

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