RoamReseachを使ったデイリーログ・タスク管理方法【思想はGTDで運用】
Roam Reseachをご存知ですか?
シンプルにいうとノートテイキングサービスです。例えばApple純正ノートとか、古くはEvernoteとかDropboxPaperとか、今だとNotionとかですかね(それぞれ特徴は違いますが)。
Roam Reseachにはある特徴があります。
それは「リンク」です。
これまでの類似サービスだと、ページごとに情報が独立・分散してしまいます。階層構造を作ってカテゴリでまとめたりタグを張って共通項を作ったりして情報を整理していました。
RoamResearchとは?
Roam Reseach(以下Roam)はどちらかといえばタグに近い概念なんだと思うんですが、あるページ内にある語句と、別のページ内にある語句をリンクさせて、その語句に特化したページが生成されるという具合に、どんどん情報がつながっていく素晴らしい思想を持ったサービスです。
テキストだけだとわかりにくいので、ぼくが使っているRoamのスクリーンショットを共有します。
こんな感じです。
わかりやすい言葉でいうと、"Connecting the dots"でしょうか。
もっと拡大します。
May〜となっているのは、その日にちのページです。基本はデイリーのページにメモをしていき、その中でメンションしたワードをハイライトさせて他のページで同じワードを使ったときにリンクさせてネットワークを作っていきます(横文字おおい)。
これはページのサンプルです。
デイリーノートというのがメニューに表示されており、ページを作成するとデフォルトのタイトルは 「月 日, 西暦」で固定されています。
すべて箇条書きで情報を書きます。そして、リンクしたい語句については[[]]で囲むことで、他のページで同じ語句を囲めばリンクしていけます。これがConnecting the dotsであり、ネットワークの機能です。
作られたページの一覧はもちろんリストでも見られます。
詳しくは他の方が書いてくださっている有益な情報をご覧ください。
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さて、このnoteではデイリーログを積み重ねながらタスク管理を行う方法について書いていきたいと思います。
前提や目的(やエクスキューズ)
・RoamReseach、使ってまだ1ヶ月くらいなので機能を使い切れているとは言えないのでもっといいやり方あるかもと思いながら書いています
・毎日のログを取るも在宅メインになってセルフマネジメントが必要とされるなと感じたときに、習慣として自分をメタ認知する内省の時間いるなと思ったからです
・タスク管理にGTDの思想を活用しており、GTDの重要な概念である「ウィークリーレビュー」を毎日のログと掛け合わせて使っています
参考:GTDとは? 意味、項目、基本ルール、手順について 重要なプロジェクトをすぐやるための時間管理術 - カオナビ人事用語集
・ちなみにタスク管理はTodoistでやっています
・Notionも大好きなんですがNotionとRoamReseachは、感覚的にストックとフローで使い分けています。とはいえNotionでも全然できるとおもいます。
全体の構造
構造としては
①デイリーのページに自分が決めたフォーマットでメモを書く
・昨日の振り返り
・今感じていることを吐き出す
・今日の目標
②週末にウィークリーレビューをする
③結果、自分が作ったネットワークを見て気持ちよくなる
です。
①デイリーのページに自分が決めたフォーマットでメモを書く
## デイリーのページ
日付が変わるとその日のページが自動生成されるので、基本的にはそのデイリーのページを起点としてメモを書いていきます。
(5月30日になったら、"May 30th, 2020"というタイトルのブランクページが自動生成されます)
## 自分が決めたフォーマット
デイリーのページには、自分で定めた簡易的なフォーマットに則ってメモをしていきます。
僕のフォーマットは下記です。
まず、振り返りという大きなくくりの中に、雑多に昨日の振り返りをかきます。例えば「昨日はけっこうだらけちゃったなあ」とか「好奇心が爆発してシナプス結合とかナポレオン戦争とかのことをめっちゃ調べた」とか、口語で自由に書いちゃいます。
また、毎日その日の目標を書いているので、それについての振り返りも書きます。「できた」「できなかった」「できなかったのは見積もりが甘かった」とかとか。
で、その毎日の目標の中には、マストワンとWantで分けています。
マストワンはサイバーエージェントさんの社内用語のようですが、めちゃくちゃ便利なので真似しています。これをやる効能としては、どんなに進捗しない日でもその決めた一つだけやれば、次の日の振り返りで自己肯定感を保てるということです(笑)。また、これだけは絶対にやる、と自分と約束することでコミットするので、毎日何かしらは進捗します。これは結構よいです。
参考:タスク管理で大事なことは、今日の一番を決めること。「今日のマストワン」 | デキタン(できるヤツ探求アメブロ)
とはいえマストワンだけだとスピード感遅くなるので、当然それ以外のタスクも載せておきますが、ざっくりとWantという階層の下に書いておきます。
これを毎日積み重ねていきます。
②週末にウィークリーレビューをする
さて、毎日のデイリーログを積み重ねた週末は、ウィークリーレビューを行っていきます。
この思想はGTDから得ています(GTDについての説明は割愛します)。
ウィークリーレビューは自分の中ではKPTと同じような概念として捉えており、一週間振り返ってうまくいったことはなにか、うまくいかなかったことはなにか、そして次週はどうしたいかを書いていきます。
ここで、やっとRoamが活きるときが来ます。①で述べたフォーマットに[[振り返り]]を毎日使っているので、それを開くと毎日積み重ねた振り返りが1つのページで一覧できるんです!(ここが重要なところ)
中身は恥ずかしいので載せませんが、こんな感じで毎日つらつらと書き連ねたことが一覧されるので、これをみながら一週間どうだったかを振り返ります。
これを行いながら、GTDのウィークリーレビューも兼ねているので、やり残したタスクのリスケをしたり、新たに思いついたやりたいことをタスク管理アプリのTodoistのInboxに放り込んだりします。自分の頭の中と現状の進捗状況、そしてTodoist・Roamを全部同期させていくイメージです。
これをすることで、頭の中にある気になっていることはすべてTodoistを見ればわかるようになります。
③結果、自分が作ったネットワークを見て気持ちよくなる
また最初の図に戻ります。
この下に飛び出ているふたつが、[[WeeklyReview]]と[[振り返り]]です。右側にある振り返りは毎日書いているので点が大きくなっているのがわかります。
このように、自分の毎日の振り返りや積み上げを可視化でき、その繋がりを実感できるのが、Roamでデイリーログを取る最大のメリットかなと感じます。
これは一般論的ですが、内省を習慣化することで自分を俯瞰して見られるようになるので、自分の欲望に従ったほうがいいとき、ちゃんと理性的に物事を進めたほうがいいときなどを適切にコントロールできるようになります。つまり、セルフマネジメントをサポートしてくれる強力な習慣になりました。
さいごに
改めてサマると
・Roamはいわゆるノートテイキングアプリだが、デイリーベースのメモとページごとをリンクでつなげる2つの特長により、振り返りをしやすい構造になっている
・振り返りとGTDの思想と組み合わせることで、自分の頭の中とRoamやTodoistを同期できる
・同期した結果、自分を落ち着いてコントロールできる
こんな感じです。
序盤で書いたようにNotionなどでもできると思いますが、リンクするのが楽なのと、図で可視化されるところはRoamに軍配が上がるかなと思います。
が、Roamはすぐに使えるわけでなく、アクセスリクエストをおこない、承認されてから使えるようになるらしいので、注意が必要です。
内省、セルフマネジメント、デイリーログ、GTD、あたりの参考になれば幸いです!
長文お読みいただきありがとうございました!
Roam
Todoist
GTD