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【2021年版】迷ったらこれ!Netflixオリジナル映画ベストセレクション

Netflixって最高ですよね。

本稿では2021年に配信された作品群の中で、もっと多くの人に観て欲しいNetflixオリジナル映画10作品をセレクトしました。(2021年8月22日現在)
どれも自信を持ってお勧めできる傑作・良作の数々ですので、観るものに迷った際は是非参考にして頂けると幸いです。

※それぞれタイトルをクリックすると視聴ページに飛びます。

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▶︎ミッチェル家とマシンの反乱

原題:The Mitchells vs the Machines 
製作国:アメリカ 上映時間:113分 
監督:マイク・リアンダ 出演:アビ・ジェイコブソン
ジャンル:アニメーション/コメディ/アドベンチャー

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<ストーリー>
映画学校への入学が決まった娘ケイティとの絆を取り戻す為、父リックが思いついたのは家族だけの究極のロードトリップ。嫌がるケイティを乗せオンボロ車で半ば無理やり旅に出たミッチェル家だったが、一向に親子の絆は縮まらない。
一方その頃、世界ではあらゆる電子機器が人間に反旗を翻す黙示録が起こっていた。テクノロジーに頼り切った人類が次々と捕まり、最後に残されたのは呑気にロードトリップ中のミッチェル家だけ。突如人類の命運を握ってしまったこの変人一家は果たして世界を救う事が出来るのかー。

本年のNetflix映画を代表する作品といえば間違いなくこれでしょう。
『スパイダーマン: スパイダーバース』のプロデューサーであるフィル・ロード&クリストファー・ミラーが製作に携わった、ソニー・ピクチャーズ・アニメーションが放つ大傑作アニメーションです。映像・脚本・キャラクター・テーマ・テンポ・先進性etc...優れた点は筆舌に尽くし難い程ありますが何より凄いのはその爆発的な面白さ。爆笑と興奮と号泣が波のように押し寄せてくる展開で誰もを夢中にさせてくれる圧倒的エンタメっぷりは圧巻。
エンドロールを迎える頃にはきっとミッチェル家と別れるのが惜しくなってるはず。Netflixで観るべき作品は?と訊かれたら迷わず本作を推します。

▶︎シルバースケート

原題:Serebryanye konki 
製作国:ロシア 上映時間:130分
監督:ミハイル・ロクシン 出演:ヒョードル・フェドートフ
ジャンル:ラブロマンス/ドラマ/アクション

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〈ストーリー〉
舞台は1899年、クリスマスのロシア・サンクトペテルブルク。街中を巡る川や運河は凍り、人々はスケートを使って街を往来しながら来たる20世紀に向け騒々しい日々を過ごしていた。
スケートが得意な貧しい青年マクベイは配達屋として生計を立てていたが、ある時仕事をクビになり、それと同時に父が病を患い治療のためには大金が必要だと知る。大金を稼ぐためにマクベイが選んだのは窃盗団の一員となって金持ちから盗みを働く事だった。
そんなある日、マクベイは忍び込んだ豪邸で大臣の娘であるアリサと運命的な出会いを果たす。お互いに無いものを持つマクベイとアリサは徐々に惹かれ始めるが、時代はそんな2人の恋を許さなかった。

''立場の違う若者2人の許されぬ恋''といわゆるロシア版『ロミオとジュリエット』とも言える内容ですが130分の大長編、それだけでは終わりません。
迫力満点のスケートアクション有り、息が詰まるサスペンス展開有り、''女性の自立''という現代らしいメッセージ性も有り...ととにかく内容が盛り沢山。近年のロシア映画といえば日本でもスマッシュヒットを記録した『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』を思い浮かべる人が多いかと思いますが内容の濃さでは本作も負けていません。あらゆるジャンルの良いとこ取りをしたような作品なのでラブロマンス好きは勿論、そうで無い方にもお勧めしたい良作です。

▶︎ラブ&モンスターズ

原題:Love and Monsters
製作国:アメリカ 上映時間:103分
監督:マイケル・マシューズ 出演:ディラン・オブライエン
ジャンル:犬/アドベンチャー/モンスター

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〈ストーリー〉
巨大なモンスターたちに地球が支配されてから7年。生き残った僅かな人類は地下で生活する事を余儀なくされていた。
臆病な青年ジョエルも同様に地下シェルターで暮らしていたが、ある日7年前に生き別れたガールフレンドが遠く離れた別のコロニーにいると無線で知る。ジョエルは彼女に逢いたい一心で、地下シェルターを離れモンスターが溢れる地上に出ることを決意する。
道中、聡明で人懐っこい犬のボーイや、少女と中年のサバイバーコンビに助けられながらも命からがら歩みを進めるジョエル。果たしてジョエルは最愛のガールフレンドに再会することは出来るのかー。

モンスターに支配され文明が崩壊してしまった世界を舞台に、ヘタレの主人公が旅を通して成長していく...という笑って泣ける冒険譚。
本作の最大の魅力はその愛らしいキャラクターたち。主人公のジョエルはビビリながらもガッツがある温情ある好青年。学んだことを書き残す真面目な性格で、旅を通してどんどん成長していく姿はつい応援したくなります。そしてそんなジョエル以上に最高なのがジョエルの相棒、犬のボーイ。賢く勇敢で可愛すぎるボーイの姿に猫派の自分もすっかりメロメロになりました。本作はもはやボーイの為にあると言っても良いほど。これはもう完全に犬映画です。他にもジョエルの仲間や人型ロボット、敵であるはずのモンスターですら魅力たっぷりで、終末後ながら意外と悪くない世界かもな、とつい思ってしまいました。
''どんな世界でも前向きに人生を楽しむ''という彼らの物語は、パンデミックでこれまでの日常を奪われた人々にきっと勇気を与えてくれるはず。
※因みに本作は米国ではパラマウント配給作品ですが、日本ではNetflix独占ということで本稿ではNetflixオリジナルとして扱います。

▶︎バッド・トリップ ~どっきり横断の旅~

原題:Bad Trip 
製作国:アメリカ 上映時間:86分
監督:キタオ・サクライ 出演:エリック・アンドレ
ジャンル:コメディ/ドッキリ  ※R18+作品

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〈ストーリー〉
フロリダの小さな街で働くクリスは偶然にも高校時代の憧れのマドンナ、マリアと再会。クリスは勇気を出してマリアをデートに誘うも、彼女はニューヨークへ戻るため間も無くこの町を去るという。マリアはニューヨークでアートギャラリーを経営している事を明かし「マンハッタンに来た際は遊びに来て」とクリスをギャラリーに招待する。
その気になったクリスは親友のバドを誘い、車でニューヨークへ向かう事を決意。車を所有していない2人だったが、バドの姉であり現在服役中のトリナの車を盗んで行くことに。一方その頃トリナは刑務所から脱獄していた。クリスとバドが愛車を盗んだという事を知った彼女は怒り狂い、「殺してやる!」と息撒きながらパトカーを盗み2人を追跡する。
そうして始まったロードトリップで、2人は道ゆく人たちを巻き込みながら様々なぶっ飛んだトラブルを引き起こしていくー。

うんこ・ちんちんで笑うそこのアナタにお勧めしたい偏差値ゼロのお下劣ドッキリロードムービー。
映画とドッキリ番組をミックスさせたコメディ作品で、エキストラは全員たまたま居合わせた一般人。そんな一般人の皆さんにあらゆるドッキリを仕掛け、その反応を楽しみながらストーリーが進むという何とも悪趣味な本作。
ドッキリの内容は裸!暴力!汚物!ドラッグ!...とはっきり言うとメチャクチャ下らないものばかり。好きな人は爆笑、苦手な人はドン引きと完全に好き嫌いが分かれるので下品な笑いが好きな人だけどうぞ。自分は涙が出るほど笑いました。因みに下品すぎてR18+指定作品とのこと。

▶︎科学者とジェンダー

原題:Picture a Scientist
製作国:アメリカ 上映時間:103分
監督:シャロン・シャタック、イアン・チーニー
ジャンル:ドキュメンタリー

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〈ストーリー〉
本来個人の能力や実績が評価されるべき科学業界、その実態は女性差別や性的搾取、ハラスメントが蔓延る腐りきった男性社会だった。
科学業界で活躍する数名の女性科学者のキャリアに焦点を当て、''女性である事''を理由として直面してきた様々な差別や迫害を明らかにすると同時に、彼女らが地位を勝ち取る為に挑んできた戦いを描くドキュメンタリー。

科学業界に蔓延る性差別に切り込んだ社会派ドキュメンタリー。
''女性である''という理由だけで実力を評価されず、傷付けられてきた女性科学者の受難は観ていて居た堪れない気持ちに。でも本作はそれだけでは終わりません。彼女たちは自分たちを不当に扱ってきた科学業界に反旗を翻し、「我々の業界に差別など存在しない」と根拠なく言い張る人々に科学者らしくデータサイエンスで戦いを挑みます。その姿が最高に格好良い。
展開の仕方が秀逸で、問題提起作としてだけでなく映画としての面白さも併せ持つ素晴らしい作品です。

▶︎ 私を信じて -リサ・マクヴェイの誘拐-

原題:Believe Me: The Abduction of Lisa McVey
製作国:カナダ 上映時間:87分
監督:ジム・ドナヴァン 出演:ケイティ・ダグラス
ジャンル:ノンフィクション/ドラマ/犯罪

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〈ストーリー〉
ある日のバイト帰り、突然男に誘拐されてしまった17歳のリサ・マクヴェイ。彼女は犯人から暴行を受け、殺されそうになりながらも機転を利かせて逃げることに成功する。
リサは急いで自宅に逃げ帰り「誘拐され暴行を受けた!」と訴えるも、普段から彼女を虐待していた家族はそれを家出の言い訳と決めつけて彼女を非難する。リサは警察にも起こった事を説明するが、警察すら彼女を信じてくれない。このままではまた次の犠牲者が出てしまう。
「誰か、私を信じてー。」

フロリダで実際に起こった誘拐事件を基にした作品。
もとより不幸な境遇にいる主人公リサが巻き込まれたのは事実と信じたくない程壮絶で残酷な事件。心が壊れてもおかしくないような体験をしながらも、真実と向き合い立ち向かっていくリサの姿はどんなヒーローより力強い。87分という短めの時間も相まって緊迫感が凄まじい衝撃作です。
ノンフィクション映画ではお馴染みの''モデルとなった実際の人物のその後''に思わず目頭が熱くなりました。
※暴力シーンなど、人によっては気分が悪くなる可能性があるので要注意。

▶︎ビーボ

原題:Vivo
製作国:カナダ・アメリカ 上映時間:95分
監督:カーク・デミッコ 出演:リン=マヌエル・ミランダ
ジャンル:アニメーション/ミュージカル/アドベンチャー

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〈ストーリー〉
音楽が大好きなキンカジュー(アライグマ科の動物)のビーボと、彼を育ててくれた大親友のベテランミュージシャン、アンドレス。
ハバナの広場で音楽を奏でる日々を過ごしていた彼らに届いた手紙。それはかつてアンドレスが愛しながらも別れを告げた女性マルタからだった。再会を望むマルタに応じようとしたアンドレスだったが、その直前にある悲劇が起こりその願いは潰えてしまう。
だが親友の想いを受け継いだビーボは、アンドレスが書いたラブソングをマルタに届けるため、海を越えた大冒険に出ることを決意する。

現在絶賛公開中の傑作ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』のクリエイター&『ミッチェル家とマシンの反乱』のソニー・ピクチャーズ・アニメーションが贈る最高のミュージカルアニメーション。
色鮮やかな映像とノリノリなラテンミュージック×ラップの応酬で冒頭から一気に惹き込まれます。この手の作品としては珍しい程の悲劇的な展開が待ち受けていますが、それがあるからこそ一層に輝くラストは涙無しでは観られませんでした。どんな苦境でも音楽は人を癒し、奮い立たせてくれる、そんな''音楽の力''を改めて思い知る素晴らしいミュージカル作品です。ミュージックラバーの方は是非。

▶︎モキシー〜私たちのムーブメント〜 

原題:Moxie
製作国:アメリカ 上映時間:111分
監督:エイミー・ポーラー 出演:ハドリー・ロビンソン
ジャンル:ドラマ/青春/社会派

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〈ストーリー〉
シャイな女子高生・ヴィヴィアンは、幼なじみの親友・クラウディアと共に目立たない学校生活を送っていた。校内ではアメフト部の主将・ミッチェルたちを頂点としたヒエラルキーが出来上がっており、ヴィヴィアンは校内にはびこる性差別や不公平にうんざりしつつも意見を主張出来ずにいた。
ところが、転校生・ルーシーの出現で転機が訪れる。ミッチェルに嫌がらせされても負けないルーシーの存在や、かつては反骨精神旺盛だった母・リサに感化され、ヴィヴィアンは校内の性差別などを問題提起する冊子「モキシー」を匿名で作ることに。これが学校中で大反響を呼び、ついには革命を引き起こすことになる。(Wikipediaより)

学校に蔓延る性差別と戦う学生たちの姿を描く、ポップでパワフルな青春映画。
アメリカの高校を舞台としながらも「確かにこういうセクハラしたり圧かける奴いるな〜」と非常に共感しやすい内容で、アンチ・セクシズムを通して不条理なことに立ち向かう力をくれるエンパワーメントムービーです。革命の媒体となるのがZINEというのも現代的で個人的に好きなポイント。
例え第三者でもおかしいことにはおかしいと声を上げていく、それがきっと世の中を素晴らしい世界にしていく第一歩なんだと、ティーン向け作品ながら学びの多い作品でした。

▶︎刑事グロムvs粛清の疫病ドクター

原題:Майор Гром: Чумной Доктор
製作国:ロシア 上映時間:136分
監督:オレグ・トロフィム 出演:ティーコン・ジズネフシキー
ジャンル:アクション/ヒーロー

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犯人逮捕のためなら手段を選ばない破天荒な刑事イゴール・グロム。彼は何手も先を考える戦略家ながら、ルールに縛られない型破りな方法で様々な事件を解決し、サンクトペテルブルクの平和を守っていた。
だが街の平穏はある時、疫病ドクターと名乗る人物の登場で一変する。疫病ドクターは「この街は無法地帯という疫病に侵されている」と言い''正義の治療''として法で裁かれない権力者を殺害し始める。
徐々に暴走し悪人以外も手にかけ始める疫病ドクターだったが、彼を義賊と崇める貧困層により街にも暴力による粛清が蔓延り始める。警察も機能しなくなった街で、刑事グロムは疫病ドクターを捕える事が出来るのかー。

ロシアでは初となるコミックの長編映画化作品。マーベルやDC作品のような特殊能力を持たない主人公ですが、自らの正義を信じ、常に何手も先を考え強敵に立ち向かっていくアツい展開は正真正銘のヒーロー映画。
一方でヴィランである疫病ドクターも貧困層の代弁者として権力者を殺害していく''歪んだ正義感''を持つ人物というのが非常に面白い。''真の正義とは何か''という『ダークナイト』を思わせるというテーマ性が秀逸です。見どころ満載のアクションやサプライズ展開、魅力的な仲間たちなどしっかりとツボを押さえたエンターテイメント作品で、長めの上映時間もあっという間でした。続編に期待!

▶︎ミーシャと狼

原題:Misha and the Wolves
製作国:ベルギー、イギリス 上映時間:90分
監督:サム・ホブキンソン
ジャンル:ドキュメンタリー

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〈ストーリー〉
戦渦のベルギーでホロコーストを経験したユダヤ人女性ミーシャが語る衝撃の実話。彼女は7歳の時、ドイツの強制収容所に連れ去られた両親に再び会うためにたった1人で森の中へ入り、そこで野生の狼の群れの一員となって大自然の中を生き延びたという。
この奇跡の物語はある出版社の耳に入り書籍化。たちまち世界中で翻訳され大ベストセラーとなった。だが世界中で翻訳される中で見つかった物語の小さな綻び。その綻びはやがて大きな疑問となり、その物語に隠された真実を炙り出す。ホロコースト被害者の女性が語る奇跡の物語は真実か、それともー。

ベストセラーとなり、映画化までされたホロコースト被害者の体験談に隠された真相に迫る衝撃のドキュメンタリー。
物語の小さな欠落から徐々に真実が暴かれていく様は非常にスリリングでサスペンス映画さながら。ネタバレになるので詳しくは言いませんが、そんな些細な事でそんな事まで分かるのか...!と系譜学者の凄まじさを思い知りました。
人は信じたいものだけを信じる、という言葉を象徴するような本作。正に''事実は小説よりも奇なり''で、面白いドキュメンタリーを探している人には是非お勧めしたい作品です。

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以上、2021年8月22日現在のベストセレクションでした。
とはいえまだ8月。年内にまだまだ良い作品に出会うかと思いますので、またタイミングを見て本稿は更新しようかと思います。

では、お読み頂きありがとうございました。

最後まで読んで頂きありがとうございます。