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エッセイ | 小さな机の大きな脚

 ソファのみの生活をしているとふとした時に机が欲しくなる。もちろんソファテーブルではなくて、椅子に座って使うタイプの机だ。今の家に引っ越してからずっと机は無かったため、書類を書いたり年賀状を書いたりするのが苦痛で仕方なかった。その上、モーニングページをやり始めた時も書くという行為ができる場所が無かったため、家の中を探した結果キッチンのシンクとコンロの間の作業スペースで書いていた。めちゃくちゃ書きにくいんだこれが。

・小さな小さな机

 今住んでいる家は1Kの単身者用のマンションのためあまり広くない。正直、机なんて置いておくスペースがないため買うことを躊躇っていた。ただ、私の家には1箇所だけ机が置けそうなエリアがあり、そこには椅子を置いていた。ソファに座り疲れた時に座ってくつろいでいたりした。

 ここになら置けると考えた私は、そのエリアに収まる小さな机を選んで購入した。これで我が家にも机が来るぞと少しワクワクしていた。

・コンセントを邪魔する細い脚

 机を組み立てて目標の場所に設置すると、思った以上にピッタリと収まった。完璧じゃないかと、自分の空間認識能力に鼻が高くなったのだが、1つ問題があった。机の脚がコンセントを差し込む口を邪魔している。ちょっと重なっている程度ならまだ良いのだが、キレイに覆っている。考え抜かれたかのような位置に机の細い脚があるのだ。運命すら感じてしまう。

 いろいろと対策を考えたが、この存在感の大きい脚をどうにかすることはできなかった。机と壁の間には微妙な空間ができることになってしまった。ここのコンセントからパソコンの電源も取りたいし潰すことはできない。仕方ないからこれについては目を瞑ろう。

・避けられたことなのか

 この机の脚問題は避けられたことなのだろうかと思い、購入したサイトのページをいろいろ見てみた。もしかしたら脚の位置についてあらかじめ確認することができたかもしれない。もしそうなれば自分の確認不足である。ただ、確認してみたところそのサイトには脚の位置は説明がされていなかった。避けようが無かったことかもしれない。

 でも、他の商品などを見ていると脚の位置について詳細に説明をしているものもある。そういった机を買えばよかったのだろうか。でも、そうした場合なかなか自分の探している机には出会えなかったであろう。この失敗もまた、自分が1歩前進するには必要なものだったのだと思う。

 次からはもっと注意して買うようにしよう。

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