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海外で1人で暮らしている間に、私は随分とたくましくなってしまった。もともとは、1人でバスに乗ったり、マクドナルドで注文することもできないくらいシャイで、家族に頼って生きていた。

でも、人間必要に迫られるとエンジンのかかり方が違う。私も1人で海外に住むようになり、学校のリサーチ、家や保険の手配、税金の支払い、労働ビザの取得などをやっているうちに慣れて、何でも1人でできる人になってしまった。独身時代は、IKEAの家具の組み立てもほとんど1人でやっていた…。

これはしっかりしているということでもあるが、甘えられないということでもある。なんでも自分でやってしまうから結婚できないのか…なんて悩んだりもした。

私は、机に向かってカリカリという勉強はほとんどしてこなかった。でも大学時代に論文を書いたりして見つけたのは、リサーチの楽しさ。苦しいのだけれど、色んな文献や本をたくさん読んでいると、ふと光が見える瞬間があり、自分の書きたいことが定まってくる。これにハマったのか、いつからか私はリサーチ魔になっていた。調べられることは自分で徹底して調べ、その上で選ぶ。家、保険、仕事、年金など、国ごとに変わるシチュエーションに合わせて柔軟に生きてきたのも、このリサーチ力があるからだと思ってきた。

ただ、ちょっと過信していたらしい。今回医療保険のことで言えば、やはり自分の専門外。専門のアドバイザーの言うままにすればよかったのかもしれないけれど、納得できなかったので結局自分でリサーチした。リサーチしまくって、自分で決めて入ったのだが…蓋を開けてみたら失敗だった。病気になって保険料が上がってしまい、痛手だ。でも、ストレスはよくないので、自分を責めず、このまま受け入れようと思っている。

ちょっとリサーチ魔の自分をおさえて、色んな専門家に頼りながら、楽する方法を考えた方がいいのかも。自分の生活をシンプルにしていこうかな、と思う今日この頃。


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