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TOKYO ISLANDHOOD with STARTUPS第1回作戦会議レポート

皆さん、こんにちは!TOKYO ISLANDHOOD with STARTUPS事務局です。

島しょ訪問を経て、初めて島に訪れる事業社もあり各社が島の現状と向き合い取り組みを前進させている中、採択事業者・事務局・アドバイザーの山下賢太さんが集まり、現状共有と今後のアクションプランについて議論する「第1回作戦会議」を実施しました💪

各社ごとで進捗する中、事業者同士だけでなく、事業者とアドバイザー、そこに事務局も参加しながら「タテ・ヨコ・ナナメ」様々な角度で意見交換することで、チームとしてこの事業を進めていくことを目的として開催しました。事務局としては常に「どうしたら島と事業者の良い関係づくり、HOOD(仲間)になるための機会がつくれるか、そしてそれは島の未来の暮らしにつながるのか?」という意識で本会議も実施しています。

今回はその第1回作戦会議。早速、レポートしていきます!

島からの目線で、事業づくりを考えてみる

まず、アドバイザーの山下賢太さんから、島で事業を行うことについてご自身の経験を踏まえながら”島側の目線”でお話ししていただきました。

東シナ海の小さな島ブランド株式会社 代表取締役 山下 賢太さん

1985年、鹿児島県上甑島生まれ37歳2児の父。東シナ海の小さな島ブランド株式会社と島守株式会社の代表取締役。JRA日本中央競馬会競馬学校を中退後、16歳で無職。きびなご漁船の乗組員を経て、京都造形芸術大学環境デザイン学科卒業。日本の水産業に新たな選択肢をつくる FISHERMANS FESTや鹿児島離島文化経済圏を監修。山下商店甑島本店、オソノベーカリー等をはじめとする、地域固有の建築空間や公共施設などの小さな拠点の再生に取り組みながら、農林水産物の生産現場から食卓まで一貫したデザイン経営と、あらゆる地域資源が循環するしあわせなもの・コトづくりを通じて「世界一暮らしたい集落づくり」を目指して、新時代の村づくりを実践している。

起点となったのは、山下さんが関われている宮古島の事例からでした。

現在、宮古島は新規参入の観光宿泊施設が増加しており、その多くが島外の事業者。観光客数は増加し続けていても、島内事業者よりも島外事業者の収益が潤う構造になっていて、島内になかなかお金が落ちない状況になっているようです。

このように島外事業者と島内事業者で対立構造になってしまうと、島での経済や人の循環・流動性が生まれづらくなってしまうため、島をフィールドにした事業は島との関係づくりの最初の一歩がとても大事である、と改めて感じさせられました。

各社進捗レポート

次に各採択事業者より進捗レポートを行いました!
今回は4社の進捗発表です。各社からのコメントをご覧ください!

エアロセンス株式会社

島しょ訪問を経て、島内でのニーズの再確認ができたのが良かった。次回の島しょ訪問では新島の村長さんとの対談を予定しています。その中で今後の課題も確認していきたいと考えています。今後は実証実験を行い、利用シーンの解像度を高めていきたいと考えています。

Space Aviation株式会社

これまで島外の方向けの遊覧観光に寄った提案でしたが、島の方々の利用シーンも深堀しても良いと考えています。年度内では、島側の関係者の方々を巻き込んだ意見ヒアリングや、事前調整を行った上で、島民を対象としたテストフライトを実施していきたいです。島内の人にもヘリコプターを身近に感じてほしいと思っています。



FLOATBASE株式会社

前回の島しょ訪問で、島内の診療所の見学やニーズ・現状を確認できました。特に眼科診療は遠隔デバイスがないことから難しく、心療内科と協力することも案として考えています。また、島内の医療だけではなく本島の派遣病院の課題を解決することもアプローチの1つなのではないかと考えています。今後に向けて、もっと多くの島内の人の声を聞きたいと思います。



株式会社ライトライト

前回の島しょ訪問で、役場の方にも受け入れていただくことができたのが良かったです。現在は予算案を作成中で、島内関係者の皆様の"事業承継"についての理解度・解像度を上げていくイベントも検討しています。今後の課題としては、島側での翻訳者となりうる方々との関係構築だと考えています。島外から事業承継に入る人の受け入れ体制づくりや事業承継をする島側の事業者の考えや意見をヒアリングするためのアンケートを実施することで事業承継をもっとオープンにしていく体制づくりも整えたいと考えています。


以上、第1回作戦会議のレポートでした。

第2回作戦会議は年内に開催予定!
次回のレポートもお楽しみに🏝️

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