利用者の胃袋と心をつかんで魅了する“Island and officeのオカン” &サーファーまよさんにインタビュー!
“Island and officeでの体験はいかがでしたか?”
“まよさんのご飯が美味しかったです!”
環境、建物、アクティビティなど色んな要素がある中、一番満足度が高いのは食事です。今回は、八丈島拠点のマネージャーとして本土から来るお客様をもてなす、“Island and officeのオカン” こと、藤井真代さんのインタビューをお届けします。いつも飾らず自然体なまよさんを通じて島の魅力を知り、八丈島にはまってしまうお客様も少なくありません。まよさんのファンの方はもちろん、まだIsland and officeに来た事がない方もぜひお読みください。
料理を始めたきっかけは?
2003年に幼馴染のようちゃんとカフェを始めたのがきっかけでした。ようちゃんの実家は宿をやっていて、その宿のキッチンと食堂スペースを使って何かやってみよう!というところから始まりました。当時はようちゃんが料理を、私がケーキ作りや調理補助をしていました。その後、調理師免許を取得し、本格的に料理をはじめました。
施設に来たお客様から“優しい味” と何度か言われたことがあります。私の味付けは、幼馴染のようちゃんのお母さんに影響を受けています。ようちゃんのお母さんは宿でご飯をお客様に振舞っていて、とても料理上手です。また、私のお父さんは漁師なので、小さい頃から美味しい魚を食べて育ってきました。自分の畑で野菜を育てたり、薬草を摘んだりと、八丈島の自然を味わって生きてきたので、そういったところがIsland and officeの料理にも反映されているのかもしれません。
Island and officeとの出会いは?
友人の紹介で、ケータリングをIsland and officeに届けるオファーを貰いました。Island and officeの写真を見て「なにここ!」と、外観や内装に驚き、施設に興味を持ちました。最初は幼馴染のようちゃんと二人で作ったケータリングを運ぶところから始まりました。その後、「社員にならないか」と誘ってもらって、現在は施設の、マネージャーとして掃除から食事の支度までなんでもやっています。
Island and officeのマネージャー業は、どうですか?
想像していたよりも、忙しい毎日を送っています。これまでどこかの会社で社員として働いたことはほとんどありませんでしたし、経営者や都会のビジネスパーソンたちと出会うこともありませんでした。自分にとってすべてが新鮮で目まぐるしい毎日を送っています。
Island and officeに来るお客様の印象は?
お客様は立場に関係なく、気さくに優しく接してくださる方が多いと感じています。普段はビジネスの厳しい世界で生きてる人も、この八丈島に来るとキャラクターが変わったり、鎧を脱ぐことができるのかなと感じています。
料理をサーブしていたときに「まよさんも食べていってください」とBBQに誘ってもらい参加したことがありました。同年代の方達だったので、懐メロをかけて一緒に楽しませてもらいました。「まよさんはいつもいるんですか?いるんだったらまた来たい!安心だ」と言われたこともあって、とても嬉しかったです。できた料理を運んでくれたり、一緒にお皿を洗ってくれたり、シーツ交換がスムーズにできるように剥がしておいてくださったり……お客様が私を助けてくれることも少なくありません。2回目に来られたお客様を空港に出迎えに行った際、手を振って「まよさん!」と声を掛けてもらった時は、自分がお客様に覚えてもらえているんだと驚きましたね。(笑)
自然体でお客様と接していますが、“丁度いい距離間” をとることは少し意識しているかもしれません。合宿に来るお客様をサポートする立場なので、お客様の様子をみて適切な距離を保ちながら、お客様が快適に合宿生活を送ることができるように心掛けています。
大変なことはありますか?
利用してくださる企業が増えて、連続して予約が入ってしまうと大変ですね。泊まっているお客様のご飯の支度をしながら、次のお客様のための準備をすることもあります。あとは長期滞在のお客様の献立を考えるのもなかなか大変です。メニューが被らないように、バランスを考えながら作るので……連続5泊とかの時はメニューに悩みます(笑)。
どうやってメニューを決めていますか?
季節ごとに島で採れる食材で、メニューを決めています。漁師の友人から採れたてのお魚を仕入れたり、自分の畑で採れた野菜を使うこともよくあります。島の魚も野菜もフルーツも、どの食材も美味しいですが、お客様には特に野菜を食べてほしくて、野菜メインにした料理を作ることが多いです。忙しく働く人って野菜食べていないイメージがあったので、八丈島に来た時は美味しい野菜をたっぷり食べてほしいんです。寒い季節は、クレソン鍋をよく出しています。「まよさん家のクレソンを持って帰りたい」というリクエストも過去にいただいたことがあり、お客様にお裾分けすることもあります。
到着時のウェルカムドリンクは、野草を沢山使ったスムージーです。このスムージーは幼馴染のようちゃんがやっているカフェでも出していて、薬草研究会発足当初から所属しているようちゃんのお母さんから習って調合しているんです。だいたい10〜15種類位の材料を混ぜています。
内面からにじみ出る、まよさんの魅力はどこから?
私は周りからは柔軟性があるといわれますが、実はそこまで器用ではありません。過去の失敗や成功の経験から得た “型” を使って、こうなったら、こう!と新しいチャレンジにも前向きに取り組めています。サーフィンも同じで、習得した身体の使い方の “型” で波に乗っています。毎回違う波が来るサーフィンと、毎回違うお客様が来る施設の管理人の仕事、大枠が同じでも微妙な違いを受け止め、対応することが求められる点が似ているので、そこが楽しいと思えています。
また、小さい頃から八丈島の自然と生活してきたから、比較的大らかな性格なのかもしれません。突然のスコールや大きな台風が多い八丈島では、バイクで出かけたら突然雨に降られてしまい、ずぶ濡れのまま帰ってきたり、船が出ない、飛行機が飛ばないなど、自然に影響を受けることも多くあります。そんな中で育ってきたので、仕方ないことを受け入れるという耐性も付いているんだと思います。そんな私の姿をみて、柔軟性があるね、大らかだね、と言ってもらえるのかもしれませんね。
仕事が忙しくなった今も、週5日程度はサーフィンをする時間を作るほど、サーフィンが大好きです。30分だけでも入れる時間があれば海に駆け込んでいますね。(笑)時間がゆるせば、サーフィンをするお客様と一緒に波に乗ることもしたいと思っています。海というパワースポットのお陰で、何事にも前向きに挑戦することができているんだと思います。
Island and officeのオカンこと、藤井真代さんの魅力、伝わりましたでしょうか?八丈島のIsland and officeへお越しの際はまよさんの料理とおもてなしを楽しみにしてください。
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