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永坂壽 nagasaka hisashi
2020年4月11日 10:39
噂には聞いていたけれど、まさか本当に届くとは思っていなかった。あれは多分、先週の火曜日だ。息子の学校が休校になってから曜日の感覚がなくなって、ゴミの収集日も時折忘れてしまうくらいだったのであまり自信はない。玄関のチャイムに応答してモニターを見ると、いつもの制服を着た宅配便の青年だった。「そこに置いておいてください。ありがとう」と、けれどもその日はそれで済まなかった。「今回は直接手渡しするよ