ひとりで走る日々

不慣れな土地で　ひとり走り始めた2023年
とにかく道がわからない　地名を見てもわからない
google mapを片手に　うろうろ　うろうろ

ようやく辿り着いた　川沿いの道
たぶん地元民には　お馴染みの道らしく
歩く人　犬を散歩させている人　走る人　自転車で走り抜ける人
ここだ！

はじめは　5分走って　歩いて　またちょっと走って　歩いて
慣れた様子で　それぞれの時間を楽しむ人々に囲まれ
ひとり　どたばた　じたばた　足掻いてた

ちょっとずつ息の上がらない速さがわかってきて　走れる時間が伸びてきた
少しづつ　少しづつ　家から遠くまで　行って　帰る
折り返す場所が　前より　少し　遠くなる

川沿いのずっと　ずうっと　先まで続いている道を睨みながら
途中で折り返す
どんなに足掻いても　現状から抜け出せない　自分そのものだ
結局　元通り
しかも　自分の足で　自ら戻っていくんだ

そのうち　往復でちょうど5km走れる　定番ルートが決まった
同じ道　同じ5km
なのに毎回違う

心地良い暖かさの日　向かい風の日　急に雨に降られる日　雪が舞う日
混んでいて思うように走れない日
誰もいなくて思うように走れたけど　なにかが足りない気持ちになった日

気がついたら半年が経っていた
ある日　急に　違う道を走りたくなった