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短編小説

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私の短編小説集です。
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#短編小説

毎日、愛しています

毎日、愛しています

 LINEの交換をしたのです。
 その日から毎日、LINEが来ます。

「好きです」
 というのが最初のメッセージでした。
 私は「何が?」と答えようとしましたが、何となくそれはいけない事のように思えたので、やめました。
 ですがどう返したら良いのかわかりません。
 なので何も返さないことにしました。

 次の日も、来ました。
「会いたいです」
 私は「そうですか」と返そうとおもいましたが、やめま

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愛ゆえに

愛ゆえに

 私はその液体を、眺めていました。
 人差し指と親指でつまんだその袋の先っぽに、それは入っています。
 私はその袋を自分の目の前でゆらゆらとゆらし、眺めていました。

「いっぱい出たね」
 と私は言います。
「うん、いっぱい出た」
 と彼が言います。
「どのくらい、入っているのかしら?」
「2.5cc」
「え?」
「成人男性の一回に送出される液の量は2.5cc。10ccというロックバンドのバンド名

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毒毒した毒苺を食べようとするあなた

毒毒した毒苺を食べようとするあなた

 やめてください。
 それはどう見ても毒苺です。
 毒と苺はパッと見似た漢字ですが、似た感じではありません。
 明らかに違います。

 その毒々しい色を見てください。
 どう見ても毒でしょう?
 毒毒しているでしょう?

 なぜあなたはそれを食べようとするのですか?
 毒とわかっていて食べるのですか?
 それほどまでに、あなたにとってのこの毒苺は魅力的なのですか?

 そんな目で私を見ないでくださ

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短編小説「見出し画像を登録することで、より記事が読者に見つけられやすくなります!」

短編小説「見出し画像を登録することで、より記事が読者に見つけられやすくなります!」

 なぜですか?
 なぜあなたはそんなことを言うのですか?
 私を困らせたいのですか?

 そんなこと、わかっているんです。
 そうした方がいいだなんて、わかっているんです。
 でもそうしたくないんです。
 何もいらないんです。
 私はただ、私でいたいだけなんです。

 私を放っておいてくれませんか?
 お願いですから、私を放っておいてください。
 私を自由にさせてください。

 ブログにタイトルは

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あなたが欲しいもの

あなたが欲しいもの

 あなたが欲しいものを与えましょう。
 あなたは何が欲しいですか?
 私の体ですか?

 いえ、それはお預けにします。
 なぜならそれはすぐに飽きてしまうのでしょう?

 物理的な快楽は、一瞬にして終わるのです。
 あなたはその瞬間だけが欲しいですか?

 もっともっと欲しいものがあるでしょう?
 深い深い深い欲望があるでしょう?

 どんどんどんどんどんどん、沈んでゆくのです。
 深い深い深い闇

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花形さんには華がない

花形さんには華がない

 花形さんには華がない。
 悲しいけれど、華がない。

 ロックバンドではギターをジャカジャカ鳴らし、ヴォーカルでシャウトするのですが、華がない。
 派手なパフォーマンスでステージを飛び回りますが、華がない。
 華がなくたっていいのではないでしょうか、と私は思うのですが、本人は派手派手が好きなのです。

 華がないのにはしゃいでいるその姿は、観ていて痛々しいのですが、本人はそれにまるで気がついてい

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