おばあちゃんへ。 強い子でいたい。

祖母が亡くなったわけでもないのだが、亡くなってしまったら、いや亡くなる前に伝えたいと思うことがあったから、ここに手紙を残すことにした。
それに、祖母に手紙を書くことが、今の自分を救うと直感的に感じたからというのも理由の1つ。(いつも自分のことばかり考えていてごめんなさい。)

では改めて。

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おばあちゃんへ。
おばあちゃんとおじいちゃん(もう亡くなってしまった)は、私が保育園の頃から小学校低学年の頃まで面倒をみてくれました。園や学校から私が帰った後、父や母が仕事から戻ってくるまでずっと一緒にいてくれました。ありがとう。

おばあちゃんに伝えたいことがあります。

おばあちゃんはいつも私のことを「頑張り屋さんで強い子だから」と言ってくれました。おばあちゃんは知らないかもしれないけど、実は私は心がとても弱いです。社会人になってから2年の間で、精神科に2度通っているほどです。
その心の弱さは、時に繊細さや優しさに繋がる部分もあるかなと思っていて、仕方ないと割り切っているので良いのですが、とにかく「強い子」ではありません。
でも小さい頃〜学生時代の私は、その言葉を信じて、難しい受験や音楽コンクールに挑戦してきました。厳しい勉強や練習を乗り越えて、良い成績を修めてきたつもりです。おばあちゃんは、その度に喜んでくれて「やっぱり頑張り屋さんで強い子だね」と言ってくれました。
ただ仕事となると違いました。自分の理想を叶えようとすると空回りしたり失敗したり・・・。自分の理想と現実の違いに、強いストレスを感じて体調を崩しています。
今の職場は理想とは違うけど、理想の転職先が見つかるまで、ここで働こうと決めています。それでも、なぜか体調が悪くて思うように働けなかったり、家で1人で恐怖感に襲われて震えながら生活しています。その現状がとてもとても悔しいです。

最近はよく、おばあちゃんの「強い子だから」という言葉を思い出して、必死に心を奮い立たせて働いています。「もう休みなよ」「辞めなよ」と周りには言われるけど、今までの経験から、まだ頑張れると思い、”なんとか” 働いています。それに「働きたい」という気持ちだけは強いので、ぎりぎりまで働こうと思っています。


何を伝えたいのか分からなくなってきました。
でもとにかく、私は弱い子です。みんなと同じように健康に働けないし、最近の体調は酷いもんです。
でも、そんなに酷くても、なんだかんだ1日働けているのは、もしかしたら強い子だからかもしれません。
弱くなってもいいと言われるかもしれないし、メンタルがポキッと折れる時は、これからもいっぱいあるかもしれないけど、
強い子でいたいです。
そう、本当に体調がしんどくて仕方がないのだけど、休まず、強く生きていたいのです。

いま、都会の電車の中で泣きながらこの手紙を書いていますが、私を気にする人はいません。きっとおばあちゃんと過ごした田舎で、泣きながらスマホ片手にしていたら、みんなびっくりするんだろうな。

遠く離れているけど、いつも見守ってくれて、ありがとう。
今度会った時に「強い子だから」と言われたら、泣いちゃう気がするので言わないでください。
これからも「強い子」でいられるように、祈っていてほしいです。

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