今年読んだ本をさらっとなぞる 年末のご挨拶
12月30日。
仕事は納まるのか、納まらないのか。
それともタイムオーバーで強制終了なのか…。
毎度ながら、自分の段取りの悪さと筆の遅さに、うんざりしてしまう2022年の終わりです。
今年もいろんな人に会って、いろんな文章を書きました。
毎回達成感よりも、ちくりと反省点が残ることの方が多くて、何年ライターをやっても満足することはありません。
そして、年数が経つほどに、力を抜くことができなくなってしまった。
(え、普通逆じゃないのか?)
どの案件も魂の込め方だけは半端なかったと思います。
年々仕事が楽しくなるのはいいことだ。
このスタイルはきっと変わらないだろうな。
いつも支えてくださる編集やデザイナー、カメラマンのみなさま、今年も本当にありがとうございました。
来年も、いろいろ変化がありそうで楽しみです!
今年読んだ本をさらっと。
一年の最後なので、本当なら今年の仕事の総括!とか、「やった仕事まとめ」とか紹介した方がいいのかもですが、なにせまだ納まっていないので(笑 でも笑い事じゃない)、今日は今年読んだ本のなかで面白かったものをさらっと共有しようかなと思います。
本は原稿のリサーチのため、普段からいろんなジャンルを読むんですが、紙にするかkindleにするか、中途半端になって結局決めきれなかったなぁ。
さてさて、1冊目。
『暇と退屈の倫理学』 著:國分功一郎
話題の哲学書は、タイトルのごとく、なんとなく暇だった時に購入したもの。
パスカルやニーチェ、ラッセル、スヴェンセンなど、普段だったら敬遠しがちな方の考察も、國分先生のウィットに富んだ解説で楽しく読めました。
國分先生、私が時々書かせていただいているWebメディア「DIG THE TEA」でも面白いインタビューが掲載されているので、こちらもぜひ!
https://digthetea.com/2021/12/koichiro-kokubun/
2〜4冊目は食の本。
『ベイルート961時間』 著:関口涼子
『天才シェフの絶対温度「HAJIME」 米田肇の物語 著:石川拓治
『調理場という戦場「コート・ドール」斉須政雄の仕事論』 著:斉須政雄
今年から食のプロジェクトのお手伝いをさせてもらっており、いろんな料理人や生産者の方にお会いする機会が増えました。
少しでも食に携わる方の思いを知りたいと思い、食分野の読書率が高まっています。
3冊紹介しましたが、なかでも斉須政雄さんの本は素晴らしかった。
初版が発売されて20年経つ本ですが、この本に出会えてよかったです。
仕事をしているすべての人に読んでほしい。
いろいろ言いたいことはあるけど、言葉を重ねると陳腐になるなぁ。
「コート・ドール」いつか食べに行きたいです…。
5冊目。
『人生後半、上手にくだる』 著:一田憲子
暮らしまわりの記事の執筆や本を出されているライターの一田さんの本。
冒頭にも書きましたが、年々力を抜くことができなくなっている私。
いつも気持ちは全力!…だけど身体がついていかない、もうちょっと頑張りたいときに気力で踏ん張れない…。
自分自身の劣化を感じつつあった時にポチった本です。
一田さんの語り口は飾り気がなくて、「そうそう、おっしゃるとおり!」と共感することばかり。
いろいろあるけど、がんばろっかー!という気分になれます。
一田さん、なんと私の小中高の母校の先輩でした。
いつかお会いしたいです。
6冊目。ここからは雑誌編。
『めぐる、』
徳島のリトルプレスです。
とあるリサーチで徳島の文化を調べていたときに目にとまったのですが、大変丁寧に作られた雑誌でした。
編集、ライティング、撮影、かかわる人たちの愛が、どの号からもビシバシ伝わってシビレました。
創刊して2年。昨年は「日本地域情報コンテンツ大賞」で、大賞と隈健吾特別賞をW受賞したそう。
そりゃそうだ、と納得。
こちらの記事も置いておきます。
https://yomu.furusato-tax.jp/articles/1013/
7冊目。
『あまから手帖』
いわずとしれた、関西で38年続く食の雑誌。
大阪に住んでいた頃から「あまから〜」の影響力は絶大で
これを読んでおけばだいたい関西の食シーンは網羅できます。
新編集長に元dancyuの江部拓弥さんが就任。
「もうすぐリニューアルするんですよ」と関係者の方に話を聞いていたので、とても楽しみにしていました。
インパクトがあるのは表紙だけにあらず。
ここまで変わるんだなぁ…と年の瀬に感動していました。
編集の力は偉大です。
オンラインも面白いです。
https://www.amakaratecho.jp/
2023年もよろしくお願いします。
そんなわけで、書評にもならないさらっとした本・雑誌紹介でした。
今年の総括、もっとちゃんとするべきだったかなぁ…。
でもまだあと1日あるし、いいか。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
みなさま、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
vue 石原藍でした。
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