破壊神

窓の向こうが仄白く カーテンを超えて透けている
瓦屋根 電線 小川 白鳥 長い橋 尖塔


曇天を飛ぶ飛行機が鳴る達磨が転ぶ地面が割れる


赤と黄色の折り鶴が 薄墨色の低い空
何処を目指して飛んで行く 何処を目指して飛んで行く

消したテレビの画面には 黒く広がる向こう側

阿弥陀如来とエンジェルが お腹空かせて待っている

私の作る料理には いつも少しの愛と毒

何時迄も想うのを止めろ意味など無い
何時迄も想うのを止めろ意味など無い
何時迄も想うのを止めろ意味など無い
何時迄も想うのを止めろ意味など無い

街の光を一振りで 消す力のある左手と
闇に蠢く生き物を 統べる力のある右手

こんなの少しも欲しく無い こんなもの持っているならば




変終止




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