藤の泡

うたをうたった



藤が垂れている側に我が魂は



あなたはいつかの


忘れてください



そしてそれも忘れた頃に

思い出したらいい

そんな声を出さないで


だって私は




もう今を受け取ることで精一杯なのだから



明日になったら何もなかったことになって

この記憶も私だけのものになる

ブクブク音を立てて

沈んでゆく

いけ



そこはとてもクライ




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