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「トリキョリまつり」レポートvol.1 活動が生まれるまでのアレコレ

みなさん、こんにちは。アートワークショップデザイナーのイシザワです。

2021年は、コロナとの付き合い方が日常化してきたことで、いろんな現場で活動が増えてきた1年だったように思います。

私、イシザワが主宰する「マルイシ工作室」では、2017年から山形県中山町を拠点に、さまざまなものづくりワークショップを企画してきました。アートを使って「あたり前」が変わるオドロキ・知らなかった世界に出会うワクワクを多くの人に感じてもらいたいと考えています。

「マルイシ工作室」 イシザワエリWEBサイト

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今回は、昨年2021年にスタートした新しいプロジェクトについてレポートしていきます。その名も!

「―中山町の新しいおまつり「トリキョリまつり」を考えよう!―」

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2020年以降、新型コロナウィルス(COVID -19)の拡大によって、私たちの日常は大きく変化しました。中でも、対面での人との関わりには感染症対策の側面から様々な「新しいルール」が生まれました。

人と話す時は距離を取ること。直接触れ合わない。などなど・・・

こうした行為は、感染症と共に生きる私たちの日常になりつつあります。こうした「新しいルール」を、「制約」と捉えるのではなく「新しい遊びのルール」と意識を転換させてみると、見える世界が変わっってくるのではないでしょうか?このプロジェクトはそんな思いつきからスタートしました。

このプロジェクトの主役は、チラシを見て応募してくれた小学3年生から5年生の7名の子どもたち。子どもたちが「トリキョリまつり」という、「キョリを取ること」をうまく取り入れた新しい遊びを考えちゃおうという内容です。

全5回のmtg(研究)を通して、いろんな遊びのアイデアを考え、試作し、地域の子どもたちを対象にして、お祭りとして遊びを実施するという流れです。

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このプロジェクトは、私自身にとって2つのチャレンジがあります。

1つは、コロナ禍でも子どもたちが主役になれる機会を作ること。2つめは、子どもたちのワークショップへの「参加」のあり方を見つめ直すことです。

これまで、マルイシ工作室では、「気軽に参加してもらいたい」「地域のことを捉え直すきっかけにしてほしい」という考えから、1回ごとに異なる内容でワークショップを企画してきました。

こうしたスタイルにすることで、多くの方に楽しみながら参加していただくことができました。その反面、ワークショップが「消費するもの」になっていないだろうかということが気になっていました。

現在、アート、まちづくりなど様々な場面で「ワークショップ」という言葉が使われています。ワークショップの源流にあるのは「誰もが主体的に学び合う場」をつくる手法であるということです。

私自身、これまでたくさんのワークショップを企画する中で、その大変さや楽しさ、多くのことを学ばせていただきました。どんな小さなことでも、いろんな人と協力しながら考えたことが形になっていく様子をみることが「自分のアクションが社会に繋がっている」ことを実感するきっかけとなりました

今回のプロジェクトを企画するにあたり、自分が社会と繋がっているという実感を、参加者の方(特に子どもたち)に感じてほしいという気持ちが大きいのだと思います。

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ロジャー・ハートの「子どもたちの参画のはしご」の図からも、どんな意図でどんなプログラムを組んでいくのかがいかに重要か考えさせられます。

この呼びかけに集まってくれて7名の小学生たち。一体どんな遊びが出来上がるのか・・・!!

これからレポートしていきます!


*1:このプロジェクトは令和3年度中山町「やってみっべ活動支援補助金」の採択を受けて実施しています

*2:フライヤーデザイン「awai design room

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