「トリキョリまつり」レポートvol.6 本番直前準備!(のはずが・・・)
「トリキョリまつり」レポートも、いよいよ大詰めを迎えています。
年が明けた2022年の1月16日に、本番前最終準備として当日のシュミレーションや細かい部分を話し合っていきました。
その中で「みんなで考えたいこと」として問いかけたのはコロナ対策です。参加メンバーは、普段はお家の方や学校の先生からコロナ対策を「伝えられる側」だと思います。ですが、今回は自分たちが場を作る側になります。
「マスクを忘れる小さい子がいるかもしれないから、マスク準備するといいかも。」
「部屋の中に入れる人の数を決めるといいよね。人が多い時は時間で交代で遊べるようにしたりしたら?」
メンバーは、これまで自分たちが経験したことや大人たちが工夫していることを、目の前の状況に落とし込んで考えてくれていました。また、「〜かもしれない」と相手の立場に立って想定して考えるという点も重要なことです。
さらに、他に必要なものがあるか、と問いかけてみると。
「帰るときに『遊んでみてどうでしたか?』って聞いて書いてもらうスペースがほしい!」
ということで、感想を自由に書けるコーナーも作ることになりました。
会場内の配置もメンバーで意見を出し合って決定していきます。
ここで、またメンバーに「初めて来てくれた人にどんなふうに遊び方や作り方を説明する?」と質問しました。
「遊びに来てくれた人に、直接説明する。」
というメンバーも入れば、
「私は人に説明したくない。」というメンバーも。
「当日きてくれる大人スタッフさんと一緒に説明してみる?」と提案してみても、やっぱり嫌みたいです。
「でも、説明がないと初めてきた人はわからないよね。。。じゃぁ、どうやって人に伝えたらいいと思う?」
と、改めて問い直してみます。
「・・・ん〜〜と、じゃあ、段ボールに遊び方とか書いておく。」
「なるほどね!それいいね!」
ということで、自分なりの方法を考えてクリアしていきました。
今回の話し合いに来る前に、他者に説明する際にどうしたらいいか悩んでいたというメンバーですが、ファシリテータと一緒に考えていく中で自ら解決策を見つけていきました。
ファシリテーターとして活動時間内に「内容を進めたい」と思う部分もありますが、メンバーの考えを受けとめ、一緒に考えていくという視点から、先ほどのようややりとりで、問いかけの大切さを改めて考えた瞬間になりました。
その後は、自分たちの遊びの準備に取りかかります。
会場内でコースを確認したり障害物を作ったり。時には、景品を制作しながら恋バナに花が咲く様子なんかもみられて、準備中のやりとりの楽しさが会場に満ちていました。
あっっという間に、この日も活動時間が終了です。
帰りの時間に、保護者の方にも集まっていただき、本番当日のスケジュールや話し合いで決まった感染症対策のお話をさせていただきました。そうして、本番を楽しみにして終了した日の後・・・・
山形県内でコロナ感染者が急激に増え始めてしまいました。年末からじわじわと増えていたオミクロン株が県内でも流行しはじめたのです。下のグラフからも感染者が急増したことがわかります。
「山形県内日別感染者数、退院者数、現入院者数、累積感染者数の推移」(2022/2/24現在)
こうした状況下から、直前まで準備をしていた「トリキョリまつり」を延期することを決定しました。
基本的には、子どもたち、保護者の方、参加される方の安心・安全が最優先です。しかし、このように状況が急変する中でいろんな計画を考えていくことの難しさ、できないことが出てくることの歯痒さを痛感しました・・・。
今後も、直近の状況を見ながら最終的な判断をしていくしかないと考えています。本当にコロナと共にあるプロジェクトだなと思いました。
現在はプロジェクトはストップしていますが、延期した3月に実施できることを信じて、地味な準備作業をしています。
最後の本番、どんな形で実施にすることになるのか。。。!
次回、レポートをお待ちください!
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