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草食系男子はなぜ多い?|タイトルがすごい本|新しい見方に関心|シャセイドウ

強烈なタイトルの本を読みました。そのままタイトルを書くのは恥ずかしかったので思わずカタカナにしてしまいました💦

本の名前は「射精道」です。(書かなければ伝わらないので笑)

本書はエロ系ではありません。いたって真面目な書籍です。読んでみると普段から自分が受けてきた性教育(OJT,Off-JT含め)全然できてなかったんだ。そして現在もという印象を受けました。

三大欲求と言われる「睡眠・食・性」のうち性だけは蓋をしがちなのもです。江戸時代中頃くらいまでは一般民衆にとってはもっと大らかでには3つとも等しく扱われているようでした。蓋をしがちになっていったのは、武士道の考えが民衆に広まっていった江戸時代後期から今に至っているのかもしれない。そう思うようになりました。

エロ系ではありませんが、エロな話故、なかなかおっさんがこの手の話を書き出すと、何か言われたり、キモいとか思われそうでちょっと怖いのですがそうならないように頑張って書きたいと思いますのでもしよろしければお付き合いくださいませ。


オーディブルのおすすめに出てきたので読むに至る

「射精道」はオーディブルのおすすめに出てきました。視野を広げるため来るもの拒まずで読みはじめました。アダルト系かな?と思いましたが全くもって違いました。(興味が無かったというとウソになります)

読んでみたら、まじめな性教育の本でした。本書は思春期から高齢者にいたるまで全年齢カバーです。それぞれの年代にそれぞれのやり方があると丁寧に解説しております。(読んでなるほどなぁと思う内容ばかりでした)

意外だったのは、「射精道」というタイトルからして男性向け100%だろうと思いきや女性読者も意識しております。メインの想定読者は男性に間違いないのですが、その本を読んだ男性は女性にやさしくなり、その結果女性により幸せをもたらす内容であると思いました。

本書は、現役の泌尿器科の医師である今井伸先生により書かれております。

実際、精霊浜松病院で勤務をされている方であり、ご近所でしたら、その病院に行けばお会いできるかしれませんね。

「射精道」の構成は「武士道」のオマージュ

日本銀行より引用

本書は、日本人の考え方を解説した新渡戸稲造著の「武士道」にあやかって書かれています。(新渡戸稲造さんは、知る人は知っている旧五千円札の人です)

武士道といえば、正義の行いをする「」、その行動を実行するための「」、愛情や憐みの心である「」の在り方を解説しています。


射精道では、男性の大事な器官(陰茎)を武士道における刀に見立てて論述しています。そこには「義」「勇」「仁」の振る舞いを持つべく刀の鍛錬が大切であり、素振り稽古なしでの本番使用は、大けがのもとであり、自分も相手も傷つけるものと説かれています。

刺激の強すぎるコンテンツを簡単に入手できる環境こそ草食系男子を産む原因

この点が最も本書を読んで感心したところです。草食系男子と最近はよく言われます。草食系男子と聞くと次のような特徴があるのではないでしょうか。

・恋愛に対する優先度が低い
・女性にあまり話しかけない
・女性を追いかけようとはしない
・確実にOK返事がもらえるときにしかアタックしない
・女性よりも別のことに興味が強い
・女性をリードしたがらない
などなど

そんな草食系男子を生む原因が、まさか刺激の強すぎるコンテンツを簡単に入手できる環境にあるのとは全く思いが至りませんでした。それに対して目からうろこの考え方です。

ネットやスマホが普及している現代、「夜のおかず」といえば、ネット検索で簡単にひっかかるアダルトな動画などではないでしょうか。前述した刺激の強すぎるコンテンツとはこれら動画などを指します。

スマホやネットがあるのが当たり前で過ごされている方にとっては、これが普通であり、刺激が強いという感覚もないと思われます。

正直、自分のようなおっさんから見ると、今の時代はうらやましいことこの上ないです。スマホがあれば何でもかんでも検索し放題で目的のものは瞬時に発見できることが多いからです。

しかし、それは違いました。

本書曰く、刺激が強いものに見慣れていると、それではもう反応しなくなるのです。さらに強い刺激が強いのが必要になってきます。現代はもはや異性に対する神秘性などはないに等しいのです。

それゆえ、男性からしてみるとリアル女性を探さなくとも、バーチャルで欲求を満たすコンテンツは見つかるし、リアルは逆に面倒だったりコストがかかったりという考えになり、リアル女性のパートナーはいなくてもまぁいっか!となってしまっているようだ。

これが草食系男子の生まれる原因と説かれています。

鍛錬には刺激の強いものと弱いものバランスが必要|大人向け小説が未来を救う

さて、ここで諦めてしまっては草食系の歯止めはとまりません。これを改善するには、適切な刀の鍛錬が必要とのことです。刺激の強いもの(ハード系)が多いことは認めつつも、刺激の弱いもの(ソフト系)も敢えて取り入れていくべきだと主張されてます。

刺激の弱いもの(ソフト系)の代表例は、イマジネーションです。想像で鍛錬するのです。(昔はコンテンツが限られていたので想像が多かった!)

想像はとても重要です。想像力を鍛えることは重要です。自分なりに考えることで興味を自分のなかで増幅させることができるのです。

もう一歩進み、さらに有効なのは大人向け小説(要はエロ小説)です。文章を読むことで想像力を書き立て、、頭の中でいろいろなシチュエーションを想像することは良い鍛錬になるようです。想像力が豊かになると効果は絶大です。

このように練習にソフトなコンテンツとハードなコンテンツを入れることが、過度な草食系にならないための布石になっていくのだとか。

なるほどなぁと思いました。
現代がうらやましいと思う自分の反省でもありました。

面白エピソード|へぇ~と思ったこと

ここでは、本書を読んで感じた面白エピソードを書きたいと思います。思わずへぇ~となりました。

お祭りは本来楽しいもの|筆おろしの存在

冒頭に書きましたように古来、日本では性についてはおおらかであったようです。現代で「お祭り」と聞いてウキウキする人はどれくらいいるのでしょうか。もちろん、花火を見に行ったり夜店で買い物は楽しいものです。一方で神輿を担いだりその準備をしたりすることを想像して、面倒だなと思う人も結構いるのではないでしょうか。

しかし、古来の祭りは楽しいもので最大の娯楽であったようです。本当かどうかわかりませんが、お祭りや祭りの準備などを通して、まだ未熟なものに年上の方が手ほどきを受けることが良く行われていたようです。これは良く行われていたようで「筆おろし」という言葉が生まれてきたのだとか。

ちなみに、このお祭り(性)のおおらかさは江戸時代でいえば農・工・商の方々であったようで、士である武士は、武士道精神で厳格に戒められていようです。

武士道が一般に普及していったのは、江戸時代以降ですので、性的な締め付けというかタブーは江戸時代以降に広がったのかもしれませんね。

刺激の強い動画はファンタジー

本書では、刺激の強い動画はファンタジーとされています。それは興味をそそるために作られたもので実際は違うことを主張されています。もっと思いやりももって接することが大切なのです。

男性向け動画は特にその傾向が強く、「動画はファンタジー」と思うくらいがちょうど良いようです。動画コンテンツを当たり前と思うとイザというときに女性に引かれてしまうことでしょう。

嫌よ嫌よはマジで嫌

自分の年代はよく聞くこのことばで「嫌よ嫌よも好きのうち」です。これは男性が作った都合の良い言葉のようです。絶対違うとは言い切れないけれど、かなりの高確率で「嫌ということはマジで嫌」なのだそうだ

全然わかっていなかった性教育|自分発見

射精道は、真面目に男性の性教育の現状と今後を語った良書でした。

本書を読むことで、性教育について新しい観点で見ることができたと思います。今まで当たり前と思っていたことが、読んでいくうちに、全然違った💦という発見ができてよかったです。

楽しみながら読めました。😊

#3行日記 : 今日はつぶやき含め2投稿

一応、内容はアダルトっぽいので、何かあってはいけないと思い。今日はつぶやきもいれました。連続投稿はやっていきたいので。笑

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。



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