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ISHIYA私観ジャパニーズ・ハードコア30年史外伝〜「失った右手が掴んだもの」マサミ伝第2章〜#12 GHOUL解散

「#12 GHOUL解散」

 1986年のハードコアシーンは、かなりの盛り上がりを見せていた。次々と若手バンドが台頭し、代表的なところでは SxOxB、DEADLESS MUSSなどがあげられると思う。
 ちょうどこの86年頃、筆者のバンドDEATH SIDEでも都内でのライブができるようになった頃で、GHOULやTHE TRASH、GAUZE、LIP CREAMなどのライブに出演させてもらえるようになって行った時期である。
 当時筆者はライブハウスにもかなり頻繁に通い、東京以外にも横浜や埼玉など、東京近郊で行われるハードコアパンクのライブのほとんどに行っていた。
 そしてある日の鹿鳴館でのライブのときだったと思う。いつものようにGHOULを観てノっていた筆者だったが、ステージの最中にマサミがマイクで「GHOUL解散」と言うではないか。
 それまでやっていたライブや、この日のステージでもGHOULが解散する要素や雰囲気は微塵もなかったので、聞き間違えかと思っていたのだが、確か2度か3度「GHOUL解散」と言っていたので「本当なのか?」と疑心が沸いていたが「まぁそんなことはないだろう」と、信用はしていなかった。
 しかし後日のライブで、本当にGHOULが解散することになってしまう。

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30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!