妖怪の総大将
昭和だったら「ゲゲゲの鬼太郎」、
平成だったら「ぬらりひょんの孫」、
妖怪の総大将と言えば「ぬらりひょん」というイメージが強いのではないでしょうか。
しかしこのイメージは昭和の時代に生まれたものであり、元々「ぬらりひょん」には妖怪の総大将という肩書はありませんでした。
一妖怪に過ぎなかった「ぬらりひょん」が何故妖怪の総大将となったのか。
水木先生、そしてゲゲゲの鬼太郎の影響力恐るべし。
では「ぬらりひょん」以前の妖怪の総大将、もしくは妖怪の親玉は誰だったのか。
その候補とされるのが『山本五郎左衛門』。
物語の主人公「稲生平太郎」に30日間『山本五郎左衛門』が平太郎を怖がらせようと子分の妖怪達を次々けしかけ続けたが最後まで動じなかった。
そんな平太郎の前に山本は裃を来た武士の姿で現れその勇気を称え、これ以上の怪異は起こらないと告げる。
何故そんなことをしたのか。
実は「神野悪五郎」という妖怪と魔王の座を争い勇気ある少年100人を驚かせるという賭けをしていてその86人目が平太郎だった。
最後に山本は、もしも神野が現れた時はこれを使えば私が助けに来るといって平太郎に木槌を与え、妖怪達を引き連れて去っていった。
その後、魔王の座をかけた争いがどうなったのかわかりません。
『山本五郎左衛門』と「神野悪五郎」のどちらかが妖怪の総大将になったのか。
もしかしたら、決着つかず両者痛み分けのスキをついて「ぬらりひょん」がその座をかっさらったのかもしれません。
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