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クイズ『この漢字、読めますか?』

普段会話などで使っても、いざ漢字になると途端に読めなくなる……。
そんな言葉、多々あると思います。
書くのは無理でも、せめて読めるようにはなりたい。
そんなあなたの一助になるかもしれないクイズの始まりです。

答えがわからなくても大丈夫。
正解とともに「どうしてその漢字になったのか」もご用意したので、わからない場合はさっさと正解を見ちゃってください。

ではさっそくいってみましょう!


問題です。

①~⑩の読み方をお答えください。

①紫陽花
②山茶花
③海豚
④土竜
⑤秋刀魚
⑥翻車魚
⑦家鴨
⑧啄木鳥
⑨欠伸

⑩心太


それではシンキングタイムスタート!

考え中……

考え中……

考え中……

……

終~了~!

正解を発表します。


①紫陽花は「あじさい」です。

「あじさい」を漢字で「紫陽花」と書くようになったのには、紆余曲折がありました。漢字の「紫陽花」という言葉には、とても美しい意味が込められています。
もともとは、唐時代の詩人である白楽天が書いた「白氏文集律詩」におさめられている漢詩の一節が由来になっています。
その詩の中で白楽天は、友人からある花の名前を聞かれて答える際に「陽光に映える紫色の花なので、紫陽花とでもしておこう」と詠みました。
ただし、白楽天が生きていたころの中国には私たちがイメージする紫陽花はまだありませんでした。
ですから、白楽天が詠んだ「紫陽花」は現代の紫陽花とは別の種類の花ということになります。
実際には、この花が何の花を表しているのか正確なところはわかっていません。
実は、現代のあじさいが「紫陽花」と表記されるようになったのは、平安時代の歌人兼学者であった源順(みなもとのしたごう)の勘違いが原因です。
源順は「陽光に映える紫色の花」と聞いて、日本古来のガクアジサイのことだと思いこみました。
そのため、紫陽花を当て字で「あじさい」と呼ぶようになったのです。

https://www.in-natural.style/green-dictionary/hydrangea-origin/


②山茶花は「さざんか」です。

サザンカは、中国語でツバキ科の木を「山茶」と言い、その花を「山茶花」と称したことに由来する。
「山茶」と呼ばれる由来は、葉がお茶のように飲料となることから、「山に生える茶の木」の意味である。

https://gogen-yurai.jp/sazanka

③海豚は「いるか」です。

ちなみに漢字では「海豚」と書きますが、これはもうご存じの通り、中国で顔が豚に似ているとされたことから、海に棲む豚ということで海豚です。

https://www.enosui.com/diaryentry

④土竜は「もぐら」です。

土を掘った跡のトンネル部分が竜のように見えるため付けられたものである。
ただし、中国で「土竜」は「ミミズ」を指しており、日本に伝わった際に誤って「モグラ」に「土竜」が当てられたといわれる。

https://gogen-yurai.jp/mogura

⑤秋刀魚は「さんま」です。

体が刀状で秋の代表的な魚であることからの当て字である。

https://gogen-yurai.jp/sanma/

⑥翻車魚は「まんぼう」です。

翻車魚という漢字は中国が由来になっており、ひっくり返った車輪や、水をくみ上げるときに使用する水車を表し「翻車魚」と付けたというのが有力な説です。

https://sotokoto-online.jp/local

⑦家鴨は「あひる」です。

野生のマガモを飼い慣らして家禽化したことから「家鴨」の字が当てられました。

https://gogenyurai.com/2019/04/28

⑧啄木鳥は「きつつき」です。

漢字の「啄木鳥」は、「木を啄ばむ(ついばむ)鳥」の意味。
「啄」の字音は「タク」で、キツツキが一カ所を集中的につつく音と意味を表しているともいわれる。

https://gogen-yurai.jp/kitsutsuki

⑨欠伸は「あくび」です。

「欠」の漢字は口を開けてする動きを表す文字で、「欠伸」はあくびをして背伸びをすることを意味していた。

https://gogen-yurai.jp/akubi/

⑩心太は「ところてん」です。

ところてんの歴史は古く、テングサを煮溶かす製法は、遣唐使が持ち帰ったとされる。
当時は、テングサを「凝海藻(こるもは)」と呼んでおり、ところてんは俗に「こころふと」と呼ばれ、漢字で「心太」が当てられた。
「こころふと」の「こころ」は「凝る」が転じたもので、「ふと」は「太い海藻」の意味と考えられている。
室町時代に入り、「心太」は湯桶読みで「こころてい」と呼ばれるようになった。
更に「こころてん」となり、江戸時代の書物では「ところてん」と記されている。

https://gogen-yurai.jp/tokoroten/


いかがでしたでしょうか?
初回は一部を除き難易度ベリーイージーにしました。
「簡単すぎてつまらん!」という方は、徐々に難易度を上げていきますので次回以降にご期待ください。
それでは第二回でお会いしましょう!

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