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紅茶とブルーベリーとキシリトールとマスク

「18世紀のイギリスで紅茶の消費量が急激に増えたことによって大幅に死亡率が低下した」という論文があるそうです。

これだけ聞くと『紅茶』がとても体に良い飲み物であるという論文なのかなと思いますが、「『紅茶』を淹れるためにお湯を沸かす文化が定着したことで水関連の感染症が減少した」というオチでした。

とはいえ『紅茶』が健康に影響を及ぼした可能性もゼロとは言い切れず、実際の効能は知らなくてもプラシーボ効果で元気になった可能性もあります。

この話を聞いた時に思い出した、「オチを聞いても前振りの話を否定しきれない」雑学話をいくつかご紹介します。


まず最初は、「『ブルーベリー』は目に良い」という話です。

最近はあまり聞きませんが以前は健康食品などのうたい文句でよく耳にしました。しかし、現状医学的根拠は無いそうです。

では何故「『ブルーベリー』は目に良い」というような宣伝がされるようになったのか。

一説には、第二次世界大戦時のイギリス軍の発表だと言われています。
レーダーにより夜間戦闘の勝率を上げることに成功するも、レーダーのことは軍事秘密ゆえに公表できず、苦し紛れに「毎日目に良いものを食べているから」と答えたそうです。

その食べ物は「ニンジン」でした。

肝心の『ブルーベリー』はどこから来たかと言うと、レーダー搭載型戦闘機のエースパイロットが大の『ブルーベリー』好きだったとのこと。
そのパイロットの伝記や前述したイギリス軍の発表などが混じりあい今日の「『ブルーベリー』は目に良い」という俗説が生まれたのかもしれません。

『ブルーベリー』は実際に栄養価も高いので一概に嘘とも言い切れないのが絶妙なところです。


次は「『キシリトール』は虫歯予防になる」です。

結論から言うと『キシリトール』自体に虫歯予防の効果になるという明確な根拠は今のところないそうです。

では全く効果がないかというとそうではなく、無糖のガムを嚙むことで唾液の分泌を促しそれが予防効果になっているそうです。

一方で『キシリトール』自体にも予防効果があると主張する方もいるようで、こちらもまた嘘とも言い切れない話となっています。


最後は『マスク』です。

パンデミック当初から効果があるのは明白で実際に『マスク』をしている国とそうではない国で感染者数が桁違いでした。

当初は否定していたWHOも認め現在ではスーパーコンピューター富岳でのシミュレーション結果も後押しし『マスク』の重要性は疑いようのない事実となっています。

ですが現状は、ほとんどの人が『マスク』をしているのも関わらず一向に収束する様子はありません。

では反『マスク』派の人々が言うように、『マスク』は全く効果がないのでしょうか。
ちなみに、『マスク』をしない人・ワクチンを打たない人がいる限り収まらないという話は今回は横に置いておきます。

確かに新型コロナは増減を繰り返していますが、明らかに激減したものがあります。
それは「インフルエンザ」です。
ついでと言っては何ですが、風邪を引いている人もほとんど見かけません。去年も今年も例年に比べて咳やくしゃみをしている人が少ないと思うのは気のせいでしょうか。

新型コロナ対策で『マスク』が日常化したら「インフルエンザ」の感染者が劇的に減少したという事実。もちろん発表が嘘でなければという条件付きですが。

予期せぬところで役に立っているという点で最初の『紅茶』の話と似ていませんか? 

多少強引だとは自覚していますので何卒ご容赦の程を。

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