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haruya2019
ついつい書いてしまう文字絵
『へのへのもへじ』
誰しも一度は落書きしたことがあるでしょう。
私も幼き日にチラシの裏に書きまくったものです。
そう言えば最近裏が無地のチラシって見なくなりましたね。
『へのへのもへじ』と言えば文字絵の代表格。
文字絵(もじえ)とは、文字を組み合わせて絵を作る江戸時代の遊びである。
漫画などで案山子の顔に良く描かれているイメージのある『へのへのもへじ』。
製作者は不明。誕生時期はおそらく江戸時代中期であろうとされています。
そんな昔から書き継がれてきた『へのへのもへじ』にお仲間がいたことをご存じでしょうか。
その一、『つる三ハ○○ムし(つるさんはまるまるむし)』
![](https://assets.st-note.com/img/1657619356567-k7tfyMogA5.jpg)
下がり眉がなんともキュート。
おでこにシワが三本も入っているという事はそれなりのお歳なのでしょう。
『つる二ハ○○ムし』という別バージョンも存在します。
その二、『ヘマムシヨ入道』
![](https://assets.st-note.com/img/1657620268162-bbGF1TSP4L.png)
顔だけではなく体まで表現しています。
妖怪「火間虫入道(ひまむしにゅうどう)」の由来となったと言われています。
![](https://assets.st-note.com/img/1657620631503-pvJXzKfkyc.jpg)
ちなみに文字絵の起源は「葦手(あしで)」だと言われています。
葦手【あしで】 芦手とも書く。 平安末期ころ用いられた遊戯的な絵文字,またはそれをまじえた絵模様。 草仮名をアシの葉になぞらえ,和歌などを書き流したものと,文字を水辺の風景の中に散らした〈葦手絵〉とがあり,後者は色紙の下絵や蒔絵(まきえ)の意匠として後世まで用いられた。
![](https://assets.st-note.com/img/1657621332506-vRJPR8u2wb.png)
このような雅なものが『へのへのもへじ』になったなんて……
平安時代から江戸時代の間にいったい何があったのでしょう。
ミステリーです。
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