プロ野球中継への憎しみが蘇った日
ほとんどテレビを観なくなっても、新聞のテレビ欄を見る習慣は残っています。
今日は土曜日。
珍しく毎回観ているテレビ番組、「ブラタモリ」の放映曜日です。
基本、リアルタイムで観る派なので見逃し厳禁。
念のためチェックしないと、とNHKの午後七時台に目を向けるとそこには、
プロ野球中継
・・・・・・
「なんだプロ野球かよ!」
そう思わず口にした瞬間に広がるノスタルジックな感情。
あれ? この気持ちなんだか懐かしい。
昔々、アニメと言えば夕食時の19時から20時がゴールデンタイムでした。
そう、プロ野球中継の時間帯とまるかぶりです。
毎週楽しみにしているアニメがプロ野球中継でつぶされる絶望感……
子供にとっての一週間は大人にとっての一ヶ月、いやそれ以上に長く感じるもの。
一週つぶれるだけでも大事件です。
雨よ降れ! 球場に集中して滝のような雨を!
必死で祈るもよく見ると球場はドームだったりして万事休す。
それほどアニメにハマってなかった幼少期は、父の影響でジャイアンツファンであり後楽園球場や東京ドームへ観戦に行ったこともありました。
だがしかし、アニメ好きになってからは「プロ野球=憎き敵」。
原辰徳の引退を機にまったく興味を失い現在に至ります。
少し年を重ね、バラエティ番組にハマりだした時にもそれは怨敵として立ちはだかりました。
それは「中継放送時間の延長」。
一応放送時間は21時までとなっていますが、時間が守られたためしがない。
21時以降の番組がどんどん後ろ倒しになっていきます。
22時までならギリギリ許されていましたが、それを超えると「もう寝なさい」と強制終了。
録画しようにも昔のビデオ録画は時間変更に対応していないのが当たり前。
ますます深まる怨敵への憎しみ。
朝、新聞を開いてテレビ欄にプロ野球中継があるとその日一日は憂鬱な気分になってました。
プロ野球中継なんてなくなってしまえばいいのに
そんな幼き日の私の呪詛が届いたのか、現在プロ野球中継の地上波放送は激減しています。
視聴率の低下が主な原因でしょうが、専門チャンネルの存在も大きいのでしょう。
もっと早くこんな状態になってほしかった。
今では19時から21時にアニメは放映されていませんし、何より私自身がテレビをほとんど観ていない。
そんな現状なので「まあ、たまにはテレビでもプロ野球中継してもいいんじゃない?」とか思っていたら、まさかピンポイントで数少ない毎回観ている番組を狙ってくるとは。
やっぱりプロ野球中継は何年たっても私の敵ですね。