吉田松陰を討幕論者にした男・山県大弐

討幕運動が盛り上がる幕末より100年前。一人の先覚者が死罪に処せられた。山県大弐である。崎門学で国体観を培った彼は、徳川幕府全盛時代に尊皇斥覇の思想を唱えて弾圧された。しかし、彼の思想は高山彦九郎、吉田松陰、久坂玄瑞らに強い影響を与え、明治維新はついに成った。やがて明治維新の精神は歪められ昭和維新運動が台頭したとき、イデオローグの一人権藤成卿が手本としたのも大弐の思想であった。封印された先覚者の思想をいま解き放つ。

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