農家がビールをつくる
こんばんは!イシノマキファームです。
勝手に、自分たちのことを東北のマイクロホップ農家として、試行錯誤しながら栽培をしています。(基本的に、国内の「ホップ農家」さんは、大手さんと契約しながら長きにわたってホップを育てられてきた地域の方が多いのです。それでも後継者不足などの問題からが継続が厳しく生産量、生産者も減ってきているようですが、その辺はまた今度)。
そんな中、2017年の本格ホップ栽培スタート以降、特に2019年の3年目以降は自分たちの「わからないがわかってきた」という改めてのスタートの中で、私たちイシノマキファームがホップ栽培を前進する原動力となったのは同じく東北の地でホップ栽培に挑戦する農家さんの存在でした。
中でもパワフルな仲間のおひとり、いやお二人としてあげたいのが福島のカトウファームの晃司さん、絵美さんご夫妻(上の写真の左上のお二人)。
2019年の春にお会いした際に、醸造所をつくりたい、福島でホップを…という話を伺い、ついに!このたび!2020年9月26日に彼らのビール醸造所「Yellow Beer Works」がオープンするのです。
私たちイシノマキ・ファームは、ホップを本格的に栽培しはじめて3年(試験栽培からは4年)が経ちますが、当座、あくまで「ホップ農家」として国産ホップの魅力を、可能性を磨いていきたいという想いで栽培に取り組んでいますが、やはりその大半をビールに使われるホップを育てる身としては、醸造も気になるところ。そんな中、やはり、素材のつくり手だからこそ分かること、できることがある!とものすごいスピードで醸造所オープンまで歩みを進めた晃司さん、絵美さんご夫妻をはじめ、Yellow Beer Worksのみなさんには頭が上がりません。
今日はそんなYellow Beer Worksの26日のグランドオープンに先駆けたレセプションにお邪魔してまいりました。
福島市内、県内はもちろんのこと、我々も宮城からはせ参じたり、この日のために体調管理を万全にして東京から弾丸で訪れた顔ぶれも並ぶレセプション。
代表・晃司さんの挨拶にみなさん耳を傾けながら列席するみなさんの手元に続々と届くYellow Beer Worksのグラスになみなみと注がれたビールが届きます。中に入っているのは、ざっくり福島県を分けた時に言われる「浜通り」「中通り」そして「会津」の3つの地方を超えて農家と醸造家がコラボレーションしたビール「Fukushima Sounds」。
米もホップも育てるカトウファームの醸造所Yellow Beer Worskならではといった、ホップのフルーティーなさわやかさと米の味わいが感じられるビール。
左からカトウファーム/Yellow Beer Worksの加藤晃司さん、いわきの農家・白石さん、そして会津から醸造に関わる小池さん
そのほかにも、ホップの魅力や土地への思いを形にしたビールが続々とおかわりされ、楽しまれていました。
正直、Yellow Beer Worksさんがある場所は、おっきな駅の目の前でもなく、隣にはリンゴ畑が広がり、高速のインターからは割と行きやすい、というビールを飲みに行くにはどちらかというと不便さも感じてしまいそうな立地です。
でも、だからこそ、特別な日にバスやタクシーを使って出かけてみたり、お気に入りのグラウラー(ビール、というか炭酸飲料もOKの水筒)をもってお持ち帰りをしてみたり、数か月以内には缶での販売もあるようなので、大事な家族、友人とのひとときに素材の生産者かつ醸造者から直接買って家で楽しむなんていう特別な体験をしに出掛けられるすてきな場所なのです。
カトウファームの畑にはまだホップも少しですが青々と実っていました。
※大半のホップ畑は7月後半から9月の初旬~中旬には収穫は終えてしまいます。ご興味ある方は来年はぜひ、生のホップを見に足を運んでください!石巻でもお待ちしております。
流行ではなく、おいしいから、暮らしに欲しいから、楽しみたいから…そんなみなさんの暮らしになじむ、もしかしたら潜むくらいのビアカルチャーを福島、東北からホップ農家仲間でもあるYellow Beer Worksさんがつくっていかれるのでは?とソワソワワクワクしています。
カトウファーム/Yellow Beer Worksの絵美さん
改めまして、Yellow Beer Worksのみなさん、おめでとうございます!そしてこれからも美味しいビール、その向こうにある魅力をお伝えすべくがんばりましょう、楽しみましょう!
改めまして、おめでとうございます!!
Yellow Beer Works
住所 福島県福島市大笹生字横堀 12-5
営業時間 11:00〜18:00
営業日 日曜日(詳細はSNSをご覧ください)
連絡先 024-557-9690
Website ・ Twitter ・ Facebook
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?