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#縄文 noteまとめ

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縄文に関するnoteで面白そうだなーと思ったもの、面白かったものをまとめていきます。
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#新潟

三十稲場式というなんというか、なんとも言えない土器

新潟といえば火焔型土器。好き嫌いがあったとしても、新潟縄文の代表選手が火焔型土器なのはそんなに異論がないはずだと思う。 火焔型といえば、その炎のようなデザインは激しく、しかも厳密なルールの上に文様は構築され、今では美術の教科書にも何度も掲載されている土器だ。しかし、その存続期間は約500年。そのあとはぷっつりと姿を消す。ではその後の新潟の縄文人はどんな土器を作っていたのか。 実は火焔型土器が作っていた頃の新潟縄文人は、火焔型だけではなく、同時期に大木式(東北の土器)、加曽利

新潟十日町市で縄文女子旅を開催しました

9月5、6日、1泊2日の日程で「縄文ZINEと行く縄文女子旅」というツアーを開催してきました。新潟十日町市といえば、国宝の火焔型土器で有名なので、もちろんそれも観に行くのですが、他にも盛りだくさんのツアーでした。日程はこんな感じ。 ーー お昼過ぎに十日町駅に集合。歩いて十日町市博物館。実はこの博物館来年から新しくなる予定。なので今年は使い古しの十日町市博物館。 博物館ではもちろん笹山遺跡の国宝の土器を鑑賞。佐野館長のお話を聞いた後、僕からもポイントをいくつか。これから訪れる遺

火焔型土器はそんなに好きじゃない

縄文時代の代表選手でござい、と、言わんばかりの存在感がある。 それほど縄文文化に興味のない人が「縄文」と聞いてまっさきに思い浮かべる土器は勝坂でも、大木でも、ましてや関山でもない。ほとんどの人がこの火焔型土器を思い浮かべるだろう。これはいまのところの縄文の現状だ。しっかりと受け止めたい。 歴史の教科書だけでなく、美術の教科書にも載るくらいその造形美を評価され、もし縄文時代の土器型式が一つのサッカーチームだったら火焔型土器はさしずめエースストライカーか司令塔。背番号はエースナン

タイムトラベルみたいな旅に行こう

縄文の魅力はその地域性と時代性にある。旅とは何かと問われたら、ここではないどこかに行くことと答えたい。縄文旅にはその全てがある。 各地の考古館や遺跡を訪れるたびに思う。どんなに遠く離れた時代だとしても、その土地とその土地の、遺跡から出土した土器や土偶はその土地と抜き差しならない関係にあるということを。だから僕は思う縄文の魅力はその地域性にあるのだと。 たとえば縄文土器といえば必ず思い浮かべるであろう火焔型土器は新潟県の信濃川流域周辺でしか作られなかったし、土偶といえば必ず