はてしない石の物語#24 ~使命を果たした「卒論をサポートしたイヤリング」~
ピアスを開けていない私がさりげなく身につけられるものが欲しいと思って買ったハーキマーダイヤ(水晶の一種)のイヤリングがありました。それをK先生に見ていただいたところ、私ではなく次女に合う、とのこと。
このイヤリングは小さなハーキマーダイヤ(水晶)がいくつか連なっているのですが、右と左では役割が違う、とのことで左右どちらの耳につけたら良いかも教えてくださいました。左は「過去」で右は「未来」、2つつけると過去と未来を繋いでくれると。また瞑想をするときのように静かに集中したい時、人生を考える時、右脳を活性化させいたい時、集中力をあげたい時、想像力やイメージ力をアップさせたい時に力になってくれるというメッセージもいただきました。
そのメッセージをいただいたのは2023年9月15日、卒論を書く時期にあった次女はその作業をするときにイヤリングを身につけることにしたようでした。
2023年最後の石の勉強会の時、次女はそのイヤリングをつけていきました。そして「これも見てもらっていいですか?」とK先生に見てもらっていました。先生はしばらく眺めていました。なかなかメッセージが出てきません。そこで私が9月の時先生がどんなメッセージを受け取ってくださったかお伝えしました。「9月?3か月経ったのか・・・」とおっしゃった後、またしばらく沈黙。ようやく出てきた言葉に思わず次女と顔を見合わせてしまいました。「これはもう使命を終えている。全力を出し切って役目を終えた」と・・・
さらに出てきた言葉にぐっときて思わず涙がこぼれそうになりました。「これで普通のアクセサリーとして生きられる」と・・・「これからは右とか左とか関係なく、いつでもどんな時でも好きな時にアクセサリーとしてつけてくれたら嬉しい」と・・・この日の少し前に、次女は「このイヤリング綺麗だよね。なんだかキラキラしている。ピアスにしたいなあ」と言っていたのです。私も「なんだかとてもきれいだなあ」と思って眺めていました。
自分の役割を全力で果たし、使命を終え、余生は(石だからその余生は人から見たら永遠に近いくらい長いと思いますが)「アクセサリーとして生きる」と。何という素晴らしい石生なのでしょうか!その潔さ!心底感銘を受けました。
同時に、「役割を果たしている時のイヤリング」と、「普通のアクセサリーとなったイヤリング」とで「価値は何も変わらない」と娘と私は思いました。「役に立つからいい、ありがたい」とか、そういうことは私たち人間の都合であって、その時その時の「あるがまま」で良いのだ、ということを理屈抜きで感じた出来事であり、とても深い学びをいただきました。娘も「普通のアクセサリー」となったイヤリングをピアスに変えて、これまで以上に大切にすることでしょう。
実はこの日、次女は卒論の最終確認のために大学に行き教授と面会することになっていました。教授からは「少し加えたらさらに良くなるけれど、このままで良いならこのまま提出でもかまわない」という言葉をいただいたようです。
さらに年が明けて2024年新年早々に、完成した卒論を教授に見ていただいたところ「良い論文になりましたね」というコメントをいただいたそうです。そう、まさに、イヤリングは卒論を書く次女の数か月に寄り添い、全力でサポートしてくれたのだと思います。
イヤリングが「普通のアクセサリー」に戻ったとわかったのは2023年12月26日のことでした。この日は2023年の最後の「石の勉強会」でしたが、このイヤリングのメッセージは深く心に残るひとつとなりました。
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