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はてしない石の物語#27~行き先を指示した「伯母の形見のリング」

亡くなった伯母がそれはそれは大切にしていた自慢の指輪がありました。大きな石の指輪。その指輪を亡くなる直前に私に譲ってくれました。こんなことを言っては何なのですが、あまりに石が大きくて、「これを私がはめることはないだろうなあ」と思ったものです。でも、伯母が本当に大切にしていたことを知っていたので、私も大事に預かるつもりで受け取りました。

石の勉強を始めてからその指輪が気になっていました。同時に「あれは、私ではなく本当は妹に譲りたかったのではないか」とも思いました。伯母は妹を小さい頃からとても可愛がっていて、お気に入りの姪であったから。

前回「姪に贈った幸せを運ぶペンダント」でも書いたように、ペンダントを贈った姪のワコちゃんは妹の娘。ワコちゃんだけでなく妹にも何かプレゼントできたら、と思い、私が持っている指輪をK先生にお見せしたところ「もっと合う指輪があるようだ。この指輪ではない」とのこと。その時「あ、きっとあの伯母の指輪だ!」と思いました。

次の勉強会の時に伯母の指輪をK先生に見ていただきました。「伯母の形見です」とだけお伝えして見ていただいたのですが、K先生は指輪を手にしたとたん「次に行かせてくれるんでしょ、って言ってるよ」とおっしゃるではありませんか!いやあ、びっくり!「妹に、と思ってました」と写真を見せると「いいねえ。これは妹さんにだね」と。ああ、やっぱり・・・「本当は妹に譲りたかったのではないかと思うんです」とお伝えしたら、なんと「あなたに譲るように伯母さんに仕向けたのはこの指輪だよ」とのこと!!「あなたを通して、しかるべき時に、メッセージと一緒に行きたかったらしい」と。

「へえ・・・!」と感心してしまいました。確かにこうして石の勉強をして、いろんな意味がわかったうえで、私からメッセージを添えて妹の手に渡るのとそうでないのとでは天と地ほどの差があります。「石ってすごいなあ」とあらためて思いました。

「この指輪はとても良いエネルギーがある。でもちょっと浄化した方がいいね。紫水晶の上に一か月乗せておいて」と言われました。それが2023年11月30日のこと。

次に見ていただいたのは2023年12月26日。浄化は完了したようでした。「妹へ何かメッセージありますか?」とお聞きしたら「大丈夫。深く考えなくていいよ。苦しい時、辛い時、サポートしてほしいときほど側において」というメッセージをいただきました。なんだか胸がいっぱいになりました。

姪のワコちゃんに「幸せを運ぶペンダント」を贈ることにしていた2024年元日(実家に親族が集まることになっている)に、妹にも指輪を渡すことにしました。ところが、ちょっと困ったことが・・・母(伯母の妹にあたります)はその指輪が私に譲られたことを知っているので、「どうして今さら?」と思うだろうなあ、と。石の勉強をしているということは伝えていないので、どう説明したらいいだろうか?と悩んでいました。

そしたらなんと、これまで一度もその指輪のことが話題になったことはないのに、母が急に「姉のあの指輪、私がしようかな」と言い出したのです。ドキッとしましたが、石の勉強をしてだいぶ慣れてきた私は「これもまさに意味のある流れ」と思い「あの指輪、めっちゃサイズが小さくて私でも小指にしか入らないから、お母さんはお直ししないと無理だと思う。だからリコちゃん(妹)に譲ろうと思うんだ」と答えたところ「あら、そうなんだ」とあっさり諦めてくれました。私は内心(またあの指輪が仕向けたのだな)と思いました。

年が明け、2024年の元日に無事に妹に指輪を譲ることができました。妹には石の勉強をしていることも伝えてあるし、この一連の流れも伝えてありました。指輪を受け取った時、妹からこんな話を聞きました。「実は、伯母から何度もあの指輪はリコちゃんにあげるからね、って言われてたんだよね。でも私は嫌だな、って思ってたの。だってやたら石が大きくて紫色で、好きではなかったから。今回見てびっくりした。こんなにキレイな色の石だったんだね」と。それを聞いて「なるほど!」と深く納得しました。指輪が「最初から妹のところに行く」という選択を望まなかったわけがよくわかりました。

実は私も妹と全く同じことを思いました。指輪を譲られた当時の印象と今の印象は全く違うのです。私も「紫色」と思っていたのですが、どちらかというと「綺麗なピンク」に近い「紫」。とっても素敵な色なのです。妹に譲ったら、さらにピンクの色が強くなったように感じます。

これが妹に渡した後の写真。ああ、でも実際の美しい色を写し取ることはできません。

行きたかった人へ渡ったリング

それにしても、石(アクセサリー)はなんと奥深いのでしょうか。人の心理まで理解し、自分の行き先の道筋までちゃんと考えて、それが実現するように仕向けることまでできるのですね!今の私は、いろんな石たちの「意志」の中で日々精進しているのだろうなあ、と思っています。

伯母は天国で、ようやく本当に譲りたかったリコちゃんに指輪が届いて喜んでいることでしょう。「伯母さん、無事届けたからね。あの指輪、すごい指輪だったよ。自慢するだけのことはあったね」そう伝えたいです。きっと、指輪と一緒に伯母さんも見守ってくれていることでしょう。愛は素晴らしい!

妹にこの物語を事前に確認してもらったところ『読んでいて胸がいっぱいになりました。ありがとうございます。指輪は毎日枕元で見守ってくれています!』とメールが届きました。

頑張り屋で、なんでも一生懸命で、ユーモアと愛がある妹に幸あれ・・・

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