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はてしない石の物語#53~初ピアスは「喜びに満ちて相思相愛」~

前回『はてしない石の物語#52~運命の分岐点を告げた「パールのネックレス」』でお伝えしたように、私はピアスを開けました。

そのお話がこちら。

K先生から私に合うのは「小さくてもキラっと光るダイヤのような石でピタッと耳につけるタイプ」と言われたので、そういうピアスを探しました。そして『はてしない石の物語#14~最後の力を振り絞った「復活のペンダント」~』を作ってくださった作家さんにお願いすることに。

「復活のペンダント」の話はこちら。

一か月ほど待って届いたピアスをまずはK先生に見ていただきました。それはとっても小さなダイヤの周りに繊細なミルグレンをほどこしたピアス。先生が「見えない」と受付の方に老眼鏡?を取りに行ったのがちょっとおかしかったです。「めぐみさん見える?」と言われ「ちょっと怪しいです」と答えて笑い合いました。

眼鏡をかけた先生はじっと見ていて「これ、すごいね。創り手の想いがすごく入っている。創り手とめぐみさんが相思相愛だ。でも、こんなに創った人の想いが入ってるって珍しいなあ。どうしてだろう?」とおっしゃるので、「作家の方に、ピアスを開けたこと、初ピアスを作っていただきたいことをお伝えしたんです」と言ったら「え?そうなの?そうやってオーダーしたものなの?だからか!それならよくわかる。これ、本当に創り手の想いが入っているんだよ。使う人が理解してくれる人だとわかって、その人のために創っている、という想いが強い。だから、このピアスは喜びに満たされている。それってすごいことだよ」と。「今はただただ喜びで満たされている。そしてその愛が満ちた時、このピアスの次のステージが始まるよ」とも。

そして、受付にいらっしゃる奥様に「これ、すごく綺麗だよ!見てごらん!」と声をかけていました。奥様もやってきて「本当だ、綺麗・・・」と。こうやってみんなに「綺麗」と言ってもらえて、ピアスの喜びはさらに満ちたのではないかしら・・・

喜びに満たされたピアス

「これを創った人は素晴らしいね。そういうことなんだよ。想いを伝える、そして通じ合う人と繋がっていく・・・それが大事」と、その時治療を兼ねて一緒に来ていた長女に伝えてくださいました。ちょうど治療の内容とも通じ合うものがあったのです。

「石の勉強会」では毎回新鮮な感動と喜びと驚きがあります。相手を想うこと、自分が生み出すものに愛と誇りと責任をもつこと・・・ジュエリー作家さんに限ったことではなく、すべての人に当てはまる、大切なことだと思います。そう生きることができたら、誰に褒めてもらわなくても、エネルギーはちゃんと循環し本人に返ってくる。自分が放ったものが返ってくる。

石の勉強をするたびに、わが身を正す気持ちになります。私の初ピアスも、こうして大切な物語を運んできてくれました。

喜びに満たされたピアスを身につけることができることを心から幸せに思います。ありがとうございました。

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