映画尺 創作 プロット ハウリング・ロア

映画尺のプロットの創作です。
テーマはヒーロー物

ハウリング・ロア ~怒りの咆哮~ https://amzn.asia/d/37nKMCk

私の書いた論文が参考図書です。

主人公 スタン・グリーン
44才、フードデリバリー ドライバー
過去の厄災時には一時の死を迎える事はなかったものの、その後の人類の復讐の際は、モニターの前で見守るしかなかった経験が後悔としてのこる。収入を得るための仕事も不調で追い詰められているが、瞳の光は消えていない。大学は卒業しており、専門課程は電子力学、卒業論文はELディスプレイの薄膜技術 なぜか周囲の男の嫉妬を買う

司令官 厄災時に組織を率いた司令官、要所でスタンの前に現れる

グレゴリー・バード
厄災時、人類が停滞していた時期から密かに暗躍している犯罪者だといわれている。

リード・グリーン スタンの双子の兄、同じくフードデリバリーで生計を立てる

パート1 ハウリング・ロア 怒りの咆哮

ただ生きていただけだった
助けることができなかった
見つめる事しかできなかった
諦める事がてきなかった

過去におきた厄災、それは人類の半数を消し去るものだった。スタンはその状況で双子の兄のリードと自らの居場所を守ることに専念していた。
 そしてついに復讐の時、戸惑いつつも喜びの最中、襲われた母を助けたのは現場に向かう際の鉄の鎧を着た女性だった。
 決戦の地の中継、スタンは人類の存亡をかけた戦いをモニタを通して見つめていた。
珍しい事じゃない、みんなそうだ。それぞれの人々は彼らに感謝し、そして生を実感する。それが我々の義務なのだと。
でも、それだけでいいのか。それだけでよかったのか。無力な自分への後悔を残しながらもスタンは今日も生業のフードデリバリーに汗をながす。順調ではなかった、すこしずつ減少する賃金、注文がどうしてもこない店もある。店員の自分に対する扱いも何か雑だ。周囲の一部の人間の自分に対してのそれは昔から感じていた。しかし、スタンは、ひねくれることもなく今日も生きる。時間の合間をぬぐっての鍛錬、生業中も細かく行う。
そんなある日、ピザのデリバリーを喫茶店に座るロングコートの男性にした。少しの小話、簡単な身の上や、今の仕事について聞かれる。特に疑問も感じず率直に答えるスタン。男性は、スタンを頭から足元まで目を動かした後、彼の幸運の祈りを口にしたのだった。
 スタンの去ったあと、男性はエリのピンマイクに語り掛ける。調査を開始、試してみようと。 
 別の現場では、幾人かのスタッフが電子機器に囲まれながらスタンをカメラで追っていた。一人がつぶやく、さあ、試練の時だスタン。
 その日以来、スタンの負担が増えていく。
配達先で頼まれる荷物の運搬、
生業の合間に空手の技の詳細を尋ねられる。
女性を背負って走る
溝にはまった車を皆で持ち上げる
端から落ちかけている幾人かを引っ張り上げる
スタンの身体能力がモニタリングされていく。
なかなかだ、そうつぶやくロングコートの男。
自分に遠慮をしている、そう感想を述べるスタッフ。
さあ、これはどうだ。デリバリー中にアプリのスタッフからの電話でフルマラソンの距離を急いで自転車で掛けるスタン。
タイムは重要ではない、どうかなとモニタをみつめるロングコートの男。
目的地まで順調に進むスタン。そんな時、スタンの判断は別の道を進むことを示した。その異変はモニタリングするスタッフたちも認識した。
空を駆ける集団。翼を広げ、静かに人を、彼らの持つ物をうばって空に逃げる集団がいたのだ。
なんだこいつらは、スタッフたちは男達の装備を調査し始める。娘を誘拐されたと叫ぶ女性の声を背景にスタンが駆ける。すさまじいスピードだ。ついには自転車を放り出し、その脚で男達を追っていく。
そのままでいい、ロングコートの男はスタンのモニタリングの継続を命じる。空を駆ける男達は早い、そしてその機能に空と同化しているかのようなカモフラージュ機能もある。目視での補足には難があった。しかし、迷うこともなく追いかけるスタン。男達はスタンに気が付いていない様である。男達は中型のトラックの開かれたコンテナに入っていく。追いつくスタン。
コンテナの中で格闘がはじまった、装着した装備のままの男達と格闘するスタン。数では劣勢だが、拮抗する戦闘がつづく。子供を人質に取ろうとする男の一人、そんな時、モニタリングするスタッフも耳を抑える音が発生した。

止めろ

それはスタンの発した叫び越えだった。それを受けた男達はふらつき、一時の戦闘不能になる。走行中のトラックから子供を抱えて飛び降りるスタン。男達はトラックと共にその場を走り去るのであった。子供を抱えたまま、母親の元に戻るスタン。女性はスタンに感謝し、子供の安全に安堵するのであった。立ち去るスタンに女性は呼びかける、すごい叫び声だった。あれは何なの。と。その時スタンに衝撃が走る。自分です。昔からできます。でもどれだけ音量でているのでしょうね。
 モニタリングしたスタッフたちは驚きにつつまれていた。スタンに頑強性、痛みへの耐性、そして叫び声の計測値。これは周囲のガラスを破壊させ、中距離においては人体に対して有効だろうと判断された。詳しくしりたい。ロングコートの男は判断していた。
 その日以来スタンの生活に変化が訪れる。生業の最中に、人気のいないところに移動しては叫び始めたのだ。どうやらそれを自分で計測しているようだ。慎重に行っている。
気付いたんだ。そう判断するロングコートの男、目覚めるのか。
調査の結果、空を駆ける男達の正体が判明した。最近、闇夜や日中において人々を襲う事例がでていると。装備は、過去に開発されたフライトユニットの改良品であろうと。軍属のはぐれ者かもしれないと。
fry action layer conbat original neikid
大量生産品であり、オリジナルほどの性能は有しないものの、迷彩機能とあアタッチメント機能があることが判明した。
対処しますか?提言するスタッフ。暴れ始めたのは最近だと。
待つように判断するロングコートの男。すこし待とうと、被害はそれほどではない。
そしてスタンの状況が想像よりも早く変化した。町中の掲示板に張り付けやメールボックスに投函をはじめたのだった。QRコードだ回収するスタッフ。スマートフォンでアクセスするとそれはメモアプリ上に記載された宣伝サイトだった。そこには自身の紹介とkindleで販売しはじめた本のリンクがあった。
 商売を始めたか。本のタイトルは「ハウリング・ロア」概要だと叫びをテーマにした論文らしい。論文を売り始めた?スタッフの女性が読んでみると、スタンの自身の能力についての基礎研究の結果が論じられているという。でもこの数値って。考えるスタッフ。
それ以来、宣伝と本の執筆と公開を続けるスタン。いずれも論文のようだった。市街地においての情報拡散をテーマにしたもの、洗浄材にアルコールをまぜて揮発性の実験をしたもの。
目覚めたのね、それがあなた。スタッフは感心する。でも売り上げって?
スタンの本の売上を確認するスタッフ。これは・・・スタンはまだ気が付いていないようだ。
 スタンの精神は自身の能力への自覚だけではない、市井の明らかに存在する不協和音への警告と注意にも意識がいく。
 ニュースや、目撃する、凶行。いずれ対処される、その意識から対処がおくれる行政。
 しかし、それでいいのか。スタンは生業の時間を犠牲にして空をかけるものたちの足取りを追っていく。調査の経験はないが、どうも軍人のならずものではないのかと推測する。厄災から我が世の春を謳歌するものたち、人類の復活にも不満を持ち、しかし、小規模で、暗躍しているようであった。
何かを把握している、襲っているのはどうも、個人の努力で成功を収めつつある人々のようであった。なぜか、自分の事をなんとなくわかっているような気配もある。なぜだ、襲われる人々を要所で助けるスタン、襲う人の背景を知っているかのような口ぶりだ。襲われた人もなぜわかる。と驚いている。どうも大量の現金や、貴重品を所持していることをわかっているかのようだった。彼らに共通しているのはなにか、聞いていみると、本を書いたり、宝くじの当選、株式などの成功のようであった。見られている?なんだ?男達の車両に静かに近づくことに成功したスタン。男達の会話が聞こえる、数値だったり、だれが成功を収めつつあるのかも。そして男達のつぶやく言葉。

気に入らねえんだよ。

それは嫉妬であり、怒りのようだった。男達の注意の言葉がある人物を指す、スタンだ。なぜ?自分を?スタン・リードこの売上は?と。
そこから男達はデジタルを覗いているのではなないかと、そしてある程度のコントロールをしてるとスタンは判断した。アプリだろう。男達の言葉だけでスタンは判断した、デジタルをコントロールするアプリを持っている。
スタンの判断は正解であった。別の地区の、争いに介入した際に、密かに赤いスーツを着た男にライトを向けアプリを生成していたのだ。
このアプリがあればあらゆることができる。有頂天にパソコンを操作する男達。このままでは、あらゆるデジタルがコントロールされる、もう、されているかもしれない。スタンは男達との戦いを決意したのであった。それは1ドルのコントロールで大きな被害がでることをわかっていたからであった
スタンは発刊しているサイトのメッセージボックスにテキストを残す。みているはずだ、場所を残す。男達は、薬物中毒も含まれていて薄気味わるく、素行もわるいようである。廃工場で待ち構えるスタン。立証もしなければならない。少し離れた場所でみつめるスタン。カモフラージュされている、でもわかるはずだ、気配を察しろ。訪れる簡易型フライトユニットを装備した男達。目的は口座通帳とパソコンデータだろう。
どこある、搬入されているはずだ。廃工場をさがす男達。神よ。スタンは駆ける、工場に突入し男達との格闘が始まる。意表を突かれる男達、スタンの格闘能力は男達の装備を上回り、順次、戦闘不能、装備を引きはがされていく。そんな時に、工場に、警備服を着た男が現れる。それを見た男の一人は警備服の男を人質にとり、工場内で高度をとる、窓から逃げるつもりなのか。スタンの判断は早かった。

ハア!

それは制止でもなく、救命でもない威圧の声、周囲の設備が振動する。男達の装備のエラーを起こし混乱が起きる。スタンの咆哮、「ロア」は精密機械に影響を及ぼすまでだったのだ。体勢を崩し窓にしがみつく警備服の男、スタンは助けようとするも、警備服の男は自分はいい、奴らを拘束しろという。書き込みをみて、様子を見に来たんだ。と。刹那の問答に判断するスタン、フライトユニットの男達の制圧に向かう。まあ、この高さなら大丈夫か。力尽きて落ちる男、しかしその身体を何者かが広いあげる。空を滑空した音もない動きであった。警備員は、予想外でもない反応をする。
頼むぞキャプテン、そういわれた男は少し引き受けてみるという。そして様子をみると、最悪自分がだろうと
 スタンのモニタリングは続いている。スタッフは注意深くスタンを計測する。顔には驚きがあった。スタンによって男達は制圧される。残すは車両であった。中もパソコンを見なければいけない。男達の車両を探すスタン。すると空から飛来するフライトユニットがいる。単独だが、アタッチメントに火器を装着したようだ。スタンに逆上している、戦闘がはじまった。空を飛び、火器を放つ男。モニタリングしているスタッフはその男をグレゴリーと断定する。勇敢に戦うスタン、しかし空を飛ぶ相手に苦戦するがスタンは冷静のようだった。ハウリング・ロア。直撃を受けた男は瞬間的に昏倒し動きを停止する。スタンはとびかかり着地と同時に火器を引きはがしていく。翼も同様だった。すでにモニタリングしているスタッフの意識は変わっていた。この数値は。空手のアタッチメントを駆使してのグレゴリーとスタンの格闘が続く、手数の多い相手にも優勢に戦うスタン。決着のとき、手を口の目に組さけぶ。それは集中型ハウリング・ロアだった。昏倒し、スタンによってグレゴリーは倒される。スタンは冷静だった。グレゴリーを拘束したのち。車両の中にはいり、起動中のパソコンを操作する。目的のものはみつけた、デジタルコントロールアプリ、証拠はみつけた。刑事局へ通報するスタン。男達は逮捕拿捕された説明を続けるスタン。これはデジタルをコントロールするアプリだ。これであらゆる売上、数値が抑えられていると、それはすさまじい被害がでているはずだと。スタンの説明を聞いて理解を示す刑事。それはモニタリングしているスタッフの変装だった。
 スタンのアプリの発見は報じられる。その影響も。フライトユニットの男達の被害は甚大であり、その影響の回復を待たなければいけないようである
 感謝の勲章を受けるスタン。今日も生業の自転車で市中を掛ける。しかし。そのさなか声をかけてくれる人々が増えたような気がするのであった。スタンの心はすこし晴れやかだった。
モニタリングスタッフの報告をうけるロングコートの男 結果は

アプリの被害は甚大、これは回復をまつしかない
スタンの戦闘能力、それはかつての英雄の-9パーセント程度であると
スタンの叫び、ロアは当人の論文によると名称は「ハウリング・ロア」表明されている計測値は異常なものであると
そして刑事に変装したスタッフが示す数値。それはスタンの本の正確な売上だった

かれは候補だろう。そしてこれが我々とっても貴重な数値だろうと
ロングコートの男の見つめるモニタには新聞の報道記事がある。44年前のものだ。そこにはこうある。

優しさのオーラを持つ初めての男児の誕生を

FIN

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