作品にこめた想い【イヤリングだけの夏祭り展2】7/15-
数ヶ月前から告知してきた「イヤリングだけの夏祭り展2」ですが、いよいよ明日(7/15)から開催となります。
夏祭り展2に納品したイヤリングの制作秘話や作品にこめた想い、価格設定や修理等についてをお伝えします。よろしければご覧ください。
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※イベントの詳細は昨日アップした記事をどうぞ。
アクセス、営業時間、通販、実店舗の整理券などの情報はコチラ↓
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1.作品紹介(文章)
今回のイベントはいつもと違い「イヤリングのみを展示、販売」します。そのため、お声がけいただいた際、今までに作ったことのない特別なイヤリングを展示しようと決意しました。
イベント名に「夏祭り」がつき、夏に開催されるので「初夏の星祭り」をテーマに制作することにしました。
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初夏の夕暮れ。だんだん日が落ちて、少し涼しくなる。
風が吹く。ほんのり熱をもった風に誘われ、一番星が顔を出す。
一番星につられるように たくさんの星が顔を出し、
いつの間にか辺りは真っ暗で 星たちが空を彩っている。
いろんなかたち、いろんなひかり。
大きな星も小さな星も、「わたしを見て」と言わんばかりに光る、光る。
しゃらしゃら、ぎらぎら、ふわふわ、光る、光る、光る。
それは、お祭りのようにも、誰かに捧げる祈りのようにも見えました。
そんな星たちの輝きをイヤリングに灯して。
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…という言葉が頭に浮かびました。
このイメージをもとに、捨てられ海に漂着したシーグラス(ガラス片)を様々な色にきらめかせ、海面に映る星の輝きを表現しました。
また、スワロフスキークリスタルやヴィンテージビーズ、約800度の熱でほかほかに焼いたシーグラスをあしらい、流れ星や真夜中の砂浜を表現しました。
ヴィンテージビーズは森の奥にあるヴィンテージパーツショップに行き、ひとつひとつ目で見て選びました。手作業で作られているものも多く、色合いが少しずつ違うので、自分の目でしっかり見て選びたかったのです。
約800度で焼いたシーグラスは失敗も多く、100個以上作って検品を通ったのは14個くらい…。底面の研磨も大変でした。作り方はガラス制作の本や動画などを見たり、ガラスの作品を制作されている方にアドバイスをいただいたりして学びました。離型剤や離型シートなどの道具を工夫したり、○gを○個焼いて、結果はこうなった…という結果や考察などのメモを取ったりして、試行錯誤しました(理科の実験みたいですね)。
文章だと伝わりづらいので、ここからは画像を貼ります。
2.作品紹介(画像)
まぼろしとまどろみ - 夢の境目 -
(画像中央、品番I-10、店舗価格 税込¥6,600)※通販は+10%の手数料
シーグラスを虹色に加工した、色変化が楽しめるイヤリング。少し角度を変えただけで水色からオレンジ、赤、黄緑…など、様々な色に変化する不思議なイヤリングです。
サブパーツにもこだわっていて、淡水パールやヴィンテージパーツ(パールにアクリル樹脂でオーロラ加工をしたもの)をあしらいました。丸いパーツは夢にざぶんと沈んでいくときのあぶくのイメージです。
夢と現実の境目の、ふわふわ夢うつつな色。
色変化の様子はツイッターの動画をどうぞ。
夜空に映るは - 花影 -
(品番I-7、店舗価格 税込¥6,600)※通販は+10%の手数料
染色したコデマリという押し花をシーグラスにとじこめたイヤリング。
もともと染色された押し花を使用しているため、退色しにくいです。
ヴィンテージのパール風パーツや上品にきらめく雫型のスワロフスキーを使用しています。
星明かりが、双子の花をひっそりと照らす情景をとじこめたイヤリングです。
透明な果実 - 忘却の彼方 -
(画像中央、品番I-15、店舗価格 税込¥6,950)※通販は+10%の手数料
約800度で焼いてまんまるになったシーグラスに、ヴィンテージガラスの葡萄をあしらったイヤリング。
シンプルな透明の葡萄と、角度によってほんのり色が変わる乳白色の藤色の葡萄のセットです。このガラスはもしかしたらもう手に入らないかもしれないので(昔のガラスなので)、気になる方はお手にとってご覧くださいね。
タイトルの「忘却」は葡萄の花言葉から。葡萄の花言葉は色々あるのですが「忘却」「陶酔」「酔いと狂気」など葡萄酒を連想させるものが多くあります。私は体質的にお酒はほとんど飲めないのですが、センチメンタルになって酔いたい気持ちのときにこのイヤリングを身に着けてみたいなと思っています。
流星サイダー - 駆け抜けて、夏 -
(画像中央、品番I-29、店舗価格 税込¥6,350)※通販は+10%の手数料
シーグラスに砕いた染色シェルをあしらったイヤリング。角度を変えると色とりどりのシェルが優しくきらめきます。
サブパーツは流れ星のようなシルバーのパーツに、スワロフスキークリスタルをプラスしました。どのイヤリングもゆらゆらきらめくので、耳元に流れ星が舞っているように見えます。夜や暗い場所に身に着けてもキラッと映えるのでは、と思います。
青の彼岸花 - もうひとつの世界 -
(画像中央、品番I-6、店舗価格 税込¥6,600)※通販は+10%の手数料
海にたゆたうの作品の中でも好きな方が多い「青の彼岸花」を更に豪華にしたイヤリング。ジャパンヴィンテージパーツや約800度で焼いたまんまるシーグラス、エメラルドグリーンの海を表現したオリジナルレジンパーツで飾りました。
きっとどこかに存在する、不思議な世界。幻の扉を開けたら、そこは一面の青の花畑―
2つ一気に紹介します。
①透明な鱗 - 虹色のさかな -
(画像中央左、品番I-4、店舗価格 税込¥6,500)※通販は+10%の手数料
シーグラスに染色した魚の鱗をあしらったイヤリング。カラフルなお魚の結晶のようです。こちらもヴィンテージパーツとスワロフスキークリスタルで彩っています。揺れるパーツたちがお魚の尾びれのように、幻想的にきらめきます。
②紅き鼓動 - 森の奥へ -
(画像中央右、品番I-9、店舗価格 税込¥8,100)※通販は+10%の手数料
燃えるような紅き葉をイメージした、とても珍しいヴィンテージパーツのイヤリング。サブパーツの約800度で焼いたシーグラスは森の奥にある不思議な木の実をイメージしています。
こちらも葡萄の作品と同様に珍しいパーツを使用しているので、同じものは二度と作れない可能性があります。
紅い雫のヴィンテージパーツは、やわらかにきらめいたと思えば激しくギラッと光ったり…まるで鼓動のような、秘めたる情熱を感じたのでこの作品名にしました。
ほかにも、珊瑚礁の夢をイメージしたイヤリングや
やわらかに光る海をイメージしたイヤリング、
ほかにも こんな作品や
こんな作品もあります。
今回のイベントでは31点のイヤリングセットを納品致しました。
初夏の星祭りのようなきらめきと、ひとさじの切なさに包まれたシーグラスジュエリーたちを、どうぞよろしくお願い致します。
3.今回の価格設定につきまして
今回は「特別なイヤリングコフレを作りたい!」という気持ちから、いつもはあまり使用していないヴィンテージパーツやまんまるに焼いたシーグラス、手作りのレジンパーツなどをふんだんに使ったため、いつもの価格より約2倍高い金額となっています。
いつものシーグラスイヤリング↓(おおよそ¥3,200~)
今回のシーグラスイヤリング↓(店頭価格¥6,250~)
ほとんどのパーツを手作りで制作しているため、このような価格となりました。
少しでもお安くしたい気持ちと、次回の制作に繋げられるくらいの利益を得たいという気持ちに揺れて、何日も電卓を片手に計算しました。
値段だけ見るとお高めだと思いますが、これでもギリギリまで値段を下げた金額なのでご容赦くださいませ。
値段を考えるときは、沢山のお客様に手にとっていただきたい気持ちと、次の制作に繋げるために利益を得られるようにしたい気持ちとでいつも揺れています。
その代わり、対面イベント(デザフェスやクリエーターズマーケット)では600~700円ほどで購入できるプチプラ指輪などを用意したり、
いつでも修理の相談に対応するといったアフターフォローをしっかりしていきます!
そして売上は資材費に当て、次の制作に繋げていきます。
4.修理につきまして
万が一作品が壊れてしまったら、SNSのDM、若しくはホームページのお問い合わせ欄からご連絡ください。
修理可能なものに関しては修理対応、
修理不可能なものに関しては新しい物を製作致します。
ヴィンテージパーツや終売になったパーツはパーツの確保ができないため、同価格帯の新しい作品を制作してお送りします。どのような作品を制作するかはお客様としっかり話し合って決めていけたらと思います。
修理の金額ですが、壊れた状況や買ってからどれだけ日数が経ったかで変わりますので、恐れ入りますが一度お問い合わせください。
例1:買ってから数日経過。一度も使っていないのにパーツが取れた→海にたゆたうが送料、パーツ代など全額負担
例2:買ってから半年経過。毎日使っていた。チェーンを引っ張ってしまい、チェーンが切れた→お客様が片道送料、パーツ代、作業代をご負担
例3:買ってすぐコンクリートに落下させてしまい、ヒビが入った→お客様が片道送料負担、パーツ代、作業代をご負担
3つ例を挙げましたが、やはりケースごとに変わってくるので一度ご相談ください。お客様ご自身で直せる方にはパーツのみ送ることも可能です。相談して金額を聞いたあと「やっぱりやめた」でもOKです(その場合は修理をやめる旨をご連絡くださいね)。
※携帯アドレスからご連絡をいただいている場合、迷惑メール設定においてこちらのメールが届かないことがあります。1週間経っても返事がない場合は再度お送りいただくか、別の手段(SNSのDM、若しくはコメントなど)にてご連絡ください。こちらから連絡を無視することは絶対にございません…!
以下、連絡先です。
Twitter→@Ishikohandmade ※一番連絡が取りやすいです
Instagram→@ishiko_handmade ※数日に1回ログインしています
ホームページのお問い合わせ欄 ※PCメールから返信します
5.最後に
いつも長々と記事を書いてしまい申し訳ありません。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
いろいろと我慢することが多いご時世ですが、少しでも穏やかな気持ちをお届けしたく、今回のイベントへの参加を決めました。
作品に使用しているシーグラスはひとつとして同じ形、色はございません。
そして、捨てられるはずのガラス片も、掬い上げれば星空のようなイヤリングになります。
普段聴き逃している微かな声やきらめきも、見方を変えれば宝物になるのです。それはどんなモノや人でも一緒だと思います。
あなたが明日も穏やかに生きられるように、
ほんの少しの勇気を持てるように、
心に光を宿せるお守りのようなイヤリングを届けることができたら幸いです。
海にたゆたう Ishiko.
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