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26日目_世界一【インド/ナルマダー】

2/19(日)

出発はアフマダーバード

今回、世界最大の巨像【Statue Of Unity(統一の像)】を訪れるにあたってアフマダーバード空港へのフライトを予約した理由は2つあった。

1つは入国的な問題で、現在空路でのインド入国は国内主要24空港に限られており、最も近いヴァドーダラー空港は(確か)リストに入ってなかったこと。

2つ目はStatue Of Unityのホームページに「アフマダーバード空港からは車で3時間30分です」と書かれていたこと。
これってつまり車でのリーチが容易=バス出てるんじゃないか?と思い描いたのだ。

2つ目の理由は的中しており、バンコクでフライト待ち時間にインド国内でみんなが使っているらしい【red bus】を調べてみると。

①アフマダーバードを朝出発してStatue Of Unityに昼前に着く便
②Statue Of Unityを夕方出発してアフマダーバードに夜着く便

この2便があることがわかった。

早速予約をしようと思ったが、何故か決済ができない。
カードを変えても駄目で、これは当日バス乗り場で直接買うしかないなと決めたワケだ。

そして早起き

前日の疲れもなんのその。
4:45には起きて5:00にはチェックアウト。
ホテル下は空港が近いのもあり、こんな早朝からリキシャが沢山たむろしていた。
※リキシャとは、タイのトゥクトゥクみたいな見た目の安いタクシー的なやつ

その中でもちょっと内気そうなおじさんにギタマンダーのバスターミナルまでいくらですか?と聞くと「250rpだ」と返答。
確か10km以上離れていたので、400円くらいなら全然いいわと思って価格交渉もなしでそのままお願いした。

少しびっくりしたのだが、早朝は20℃を切っており風がダイレクトに当たるリキシャは少し寒かった。

ギタマンダーバスターミナル

早朝5:30とは思えないほどにごった返す人々。
昨日散々な目にあって覚悟を決め直したのに、少し尻込みしてしまう。

とはいえStatue Of Unity行きのバスは朝の1本しかないので、これを逃すとキツい。
ありとあらゆるスタッフぽい人に聞きまくって、導かれた答えは
「11番で待ってると来るよ」
「25番で待ってると来るよ」
の2択だった。

往復しながらバスの到着を待った私は結局24番乗り場に「Statue Of Unity」の文字を発見した。

一日お世話になることになるバス

運転手さんにも確認してとりあえず乗り込んだ。
添乗員の強面男性に「予約はしているか」と聞かれたが、できてないので正直に言うとそのまま現金で決済してくれた。

流石に早朝のバスなので空いており、1人で2席使えるような状態だった。

ヴァドーダラーを経由

1~2時間走るとバスはヴァドーダラーのバスターミナルへ到着した。
ここで人がどっと増えてほぼ満席になった。

ヴァドーダラーは道が本当に悪かった。
ずっとガタガタと音がなり、振動が続く。
冗談抜きでソウル→モンゴルの飛行機よりも揺れた気がする。

第五の巨像、Statue Of Unity

Statue Of Unityの全長は182mと、世界で一番大きい巨像だ。

まだまだ先だがもう見える

上記の写真はもうちょい近くだが、到着までまだ10kmという地点からでも目視できるほどの大きさとフォルムがあり、その存在感はまさに異質。

この遠い一本道で向かう

とにかく歩いても歩いても近付かない。
巨像だけ空に合成しているように場所が変わらないのである。

とはいえ、まぁ到着はする。
正面から登れるようになっているので、もちろん登る。

近付くと顔が見えない

そして何と言っても足の大きさが凄まじい。
巨像の大きさを写真で伝えるのは難しいが、この圧倒的な足の大きさは十分に伝わるのではないだろうか。

人間のフォルムというのも大きい。
なんとなく縮尺が掴めるはずだ。

人がゴミのようだ

真下まで入れる巨像も初めてで、とても興奮した。

真下

こんなアングルで巨像を撮ることは初めてだった。

世界一を見て

巨像という性質上「大きさ」というのはとても重要な要素であり、今後はもう「ここより大きな巨像はないのか」という気持ちが少しある。
ちょっとした達成感とか。

ただこの旅を通して、巨像の魅力は大きさ以外にもいっぱいあるということもわかっている。

その土地の町並み、人柄、到達難易度、周りの景色や、自分のスタミナ、モチベーション、テンションなど、沢山の変数が絡み合い、複雑な感情となって頭に入ってくる。

巨像と向き合うというのは当初思ったよりももっと多くのものを見ることになるのではないかと思った。

巨像の周りには

Statue Of Unityは複合施設の一部である。
もちろん目玉だが、周りにも沢山見どころがあるのだ。

地図

各スポットへは無料のシャトルバスに乗り向かうことができる。 

シャトルバス乗り場

シャトルバスは乗り場が10個くらいあって、それぞれ行きたい場所に行くことができる。

ちなみにこれが各施設の利用料金表(移動は無料)

小さくてわかりにくい

私は海外からの訪問なので1,530rp払ったが、普通のインド人なら150rpで入れるらしい。
私としては払った料金に満足していたのでインド人の安さに驚いた。
※海外チケットには優先入場などの特典がついており、決して不当に割高になっているワケではない


そんな感じでStatue Of Unityは家族連れやカップル、子どもの集団(遠足?)など沢山の人々で賑わっているインドのホットスポットなのだ。

帰りは

朝乗ったのと同じバスで帰る。
しかしそのバスがどこに来るのか分からないのである。

スタッフぽい人に聞きまくった結果
「シャトルバス乗り場の10番に来るよ」
「AMULという店の前辺りに来るよ」
の二択だった。

インドでは何故か情報が錯綜してしまう。

ここは宿から200km離れた場所。
乗り遅れるとマズいのでまずは手前にあるAMULで待つことに。
もしここに停らず奥のシャトルバス乗り場に行ってしまったら走って追いかけよう。

そう考えているうちに、無事AMUL前にバスはきた。

バスとAMUL

朝と同じ強面の添乗員が「チケットは予約してるか?」と聞いてきた。
ここでも正直に予約していないと伝える。

すると「アフマダーバードへの席はないぞ」と予想外の返事が返ってきた。

それは困る、なんとかなりませんか?と聞くと「まぁちょっと待ってろ」と横に追いやられてしまった。

それから予約した人がみんな入って行って、バスが出発する間際、「ここの席が空いてるからここに座れ」と言ってくれた。

どうやら、アフマダーバードまで通しの席はないが、各バス停ごとに席をチェンジしていけばなんとか辿りつけるように調整してくれたらしい。

ありがとう強面の添乗員さん!

それから席移動は3回くらいあったが、無事アフマダーバードへ帰ることができた。

今日の宿は240rp(400円切るくらい)なのでちょっと緊張したが昨日の宿よりよっぽど快適だった。

インド人は

みんな嫌なやつなんてことなかった。
人懐っこくて、他人に興味を持ちやすく、ニコニコと喋るのが好きな人が多いように感じた。

巨像の近くでも家族連れやカップルが沢山話しかけてくれた。

謎の家族写真

昨日は最悪のインド体験だったが、今日は最高のインド体験ができた。
もちろん、警戒心は持ちつつも、本当の優しさとか温かさはできるだけ受け取りたいと思う。


つづく!!

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