「女性が、成長や拡大していく為に大切なステップや考え方」を考えた

宮田亮介からもらったお題の一つ。

「女性が、成長や拡大していく為に大切なステップや考え方」

このお題を見たときに、まず思ったのは「女性性、って成長とか拡大って感じじゃないんだよなぁ。成長とか、拡大とかって男性性のイメージを持つんだなぁ」ということ。

という直観が正しいとしたら、このお題は「女性が、男性性を育んでいくには」みたいなことでもあるんだろうな。と、解釈してみた。

女性に成長志向とかがないわけでは勿論ない。

ただ、要素として切り分けるなら「女性性」は、未来より今だし、成長(変化)よりは安定だし、拡大よりは保持だ、と思う。

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女性性的な成長と言うのは、成長を意図していないなと思う。「はまっちゃったら、上手になっていた」みたいな。確かに結果として成長しているんだけど、成長を意図して始めてるわけじゃない。

男性性的な成長は、成長を意図しているなと思う。「社長になるぞ!」「そのためには・・・」みたいなこと。

どちらがの成長の方がいい、ということでもない。好みはあると思う。女性にとっては「女性性的な成長」の方がやりやすい人が多いかもしれない。

それで、そこにはあんまり解説すべきことみたいなを感じなくて「いいんですよ、好きなことやれば。はまったらはまっただけやってください。」って感じになるなと思う。

でも「男性性的な成長を必要としている」みたいな人がいたとしたら、そこはちょっと考えるべき点があるように思う。

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今の自分とは違う、明確に違う、そういう自分になろう、というのは男性性的な成長と言っていいかなと思うし、だからつまり、男性性をいかすことが必要な成長なんだと思う。

「今のまんまじゃ嫌なんだよ!」

「私は変わりたいんだよ!」

そういうようなとき。

そういうときは、やっぱり最初は「どうなりたいの?」ってことだと思う。

じゃー、どんな自分だったらいいんだよ、なりたい自分ってどんなんなんだよ、ということ。

一流の女優のようになりたいだって、同僚のあの子みたいになりたいだって、そういうのはなんだってよくって、とにかく自分がしっくりくる、「なりたい」と思う、感じることが大事だけど、まずはそこから。(ちなみに、嫌いな人が、なりたい人、っていうパタンはちょいちょいある)

それで「なりたい自分」になった自分を想像してみる。想像してみて「うわー、いいわー、これこれ」って思えるかどうかが、まずとても大事。

「社長になりたい!」「そのためには・・・」っていうのは、まずやっぱり「社長になりたい!」っていうのが強烈にある。社長になったら素晴らしいことが待っているってイメージできているし、ワクワクしている。

だからそのあと、そのために「頑張れる」

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「頑張る」っていうのは、どういうものかなぁと思うと、その本質の一つは「自己否定」みたいなことだと思う。今の自分を否定する。今の自分は未熟なんだ、このままじゃダメなんだと認識する。

・・・うん、それはやっぱり男性性、父性、って感じ。

ちゃんと否定しきる、みたいなことだろうなと思う。「自分は、スタメンで試合に出れてない。実力が足りないんだ」って認める、ってこと。

すっとスポーツの比喩が出てきたけど、スポーツはかなり男性性の世界なんだと思う。一つの軸上で、どっちが上か下か、はっきりと優劣が出て、そこで競争するような世界。

そういう世界で「劣っている」自分を認めて、「優れている」方に持っていこうと努力する、ということ。

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ってここまで書いて、これを読んでくれた人がいたとして、とても不安になったことがある。

この優劣の話は、とても危険。

世界は、本当はとても多軸な世界で、一軸で人間の優劣なんてきまりやしないんだけど、

「この一軸こそが大事」「この一軸だけが大事」ってなるのは、とっても危険。


だから「成長しよう!」というのは全然いいんだけど、「それは、今、私は、この一軸上で成長したいから」であって、「まぁ、とは言え世界全体で言えば、色んな軸があるんだけどね」ってのは、どっかでなしにしないで欲しいな、と思う。

イチローとか野茂とか、引退してどうなったかしらないけど、現役時代は「24時間を野球に捧げる」みたいな人たちだったな、と思う。だからこそあのレベルまでいけた、みたいなのはあると思う。

そういう次元の成長、みたいなのもあるし、それを本当にやりたかったら、それはもうやるしかない。女性だって、アスリートで、そういう次元でやってる人たちはいる。「自分の人生にはこれしかない」みたいな想いの世界でしか起こらないことはあると思う。

でもまぁ、そうじゃない人もたくさんいるし「男性性の世界100%で生きる」じゃなくて「男性性も上手く統合して、成長上手になる」みたいなこともあると思う。



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