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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(天皇杯ラウンド16・高知ユナイテッドSC戦)

8月2日は高知県立春野総合運動公園陸上競技場で天皇杯ラウンド16です。相手は高知ユナイテッドSC。

ベスト16のうち、唯一のアマチュアクラブです。ガンバ大阪と横浜FCというJ1クラブ相手に、連続ジャイアントキリングを起こしてここまで勝ち上がってきました。所属カテゴリーはJFL。

 天皇杯という大会では、過去にもアマチュアクラブが躍進したことはあります。
最近だと、2019年がそうですね。アマチュアクラブであるHonda FCが、北海道コンサドーレ札幌、徳島ヴォルティス、浦和レッズと、Jクラブを次々と下してのベスト8に進出する快挙を果たしています。

 なお、このチームの中心にいた選手が遠野大弥なんですね。札幌から2点、徳島から1点を記録しています。プロ相手に確かな実力を結果を示したことで、遠野自身も「自分はJリーグでも通用できるんじゃないか」と感じ始めたと言います。その翌年、ポテンシャルを高く評価した川崎フロンターレが獲得し(移籍初年度はレンタルでアビスパ福岡でプレー)、遠野は現在に至っているというわけです。

ほんの四日前にドイツ・ブンデスリーガで11連覇しているバイエルン・ミュンヘンと対戦したばかりなので、アマチュアクラブと対戦するとなると、どうしても落差はあります。ただし、油断して足元をすくわれるわけにはいきません。

ちなみに会場は高知県立春野総合運動公園陸上競技場。

この試合に向けたオンラン取材で、鬼木監督に「現役時代に高知の会場で試合してますけど、覚えてますか?」と質問してみたところ、「本当ですか。いつですか?天皇杯?」とかなり驚いておりました。

「2004年7月の京都戦で、リーグ戦(J2)です」と伝えると、「僕は現役の時の記憶がほとんど無いので(笑)」と自虐的に明かして、「危なかった・・・みんなにも『行ったことない』って言ってました(笑)」と笑っておりました。

・・・なにせ19年前ですからね。現地に行けば、当時の記憶も蘇るかもしれません。なお当時は3-1で試合に勝利しております。

それでは、試合の見どころを語っていきます。

なお、バイエルン戦のレビューもぜひどうぞ。約10000文字のボリュームです。

では、プレビューをどうぞ!


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