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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(天皇杯2回戦・ソニー仙台FC戦)
6月12日はUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで天皇杯2回戦です。
相手はソニー仙台FC。JFLのカテゴリーに所属しているチームです。川崎フロンターレは6年前、2018年の天皇杯2回戦で対戦しています。試合は3-2で逆転勝ちをしたものの、前半だけで2点のリードを許すという、冷や汗をかく展開となっています。今回も油断はなりません。
なお、それ以前の対戦となると1998年11月1日に行われた、JFL最終節以来の対戦までさかのぼるそうです。そういえば、前回(2018年)が20年ぶりの対戦だと触れた記憶がありますわ。
さて。
対戦相手のこともありますが、今回の天皇杯は川崎フロンターレにとって連覇のかかった大会でもあります。言い換えると連覇の資格があるのはフロンターレだけです。
連覇に向けて選手たちに何を伝えたのか。オンライン会見で鬼木監督に尋ねてみると、連覇というよりタイトルにフォーカスして挑んでいこうと伝えていると言います。
「連覇というものに対して強くはまだ伝えていません。ただタイトルというものに向けてしっかりと全員で力を込めて戦っていきたいな、と思います」
その最初の試合がソニー仙台FC戦となります。
「僕の中では去年も2回戦が一番緊張感がありました」
瀬古樹の言葉です。
実は彼は去年制覇した天皇杯において、2回戦の栃木シティ戦から決勝戦までの全試合をスタメンとして出場しているクラブで唯一の存在です。
天皇杯2回戦というのは、J1クラブにとっては、リーグではスタメンではない選手にチャンスが巡ってくることの多いことが一般的です。言い換えると、当時の瀬古のチーム内での序列を示していたとも言えます。
そういう立場で巡ってきたチャンスだからこそ、緊張感もあったのでしょう。もちろん、負けは許されません。結果に対するプレッシャーもあったはずです。
「去年は連戦の最中だったと思います。だからサブ組で出て結果を求めてました」
その後、3回戦の水戸ホーリーホック戦、準々決勝のアルビレックス新潟戦で瀬古は貴重なゴールを決めています。カップ戦で結果を残すことで監督の信頼を勝ち取り、リーグ戦でも主力の一角になってきたと言えます。そして決勝戦でもスタメンを飾り、優勝に貢献しました。
「緊張感のある大事な試合をまた等々力でできるっていうのがあります。天皇杯はアウェイでやることが多いんですけど、数少ないホームでできる試合だと思うので、そこは去年の成功体験を知っている選手がしっかり伝えていければなと思います」
いよいよ始まる天皇杯連覇への道のり。では、ソニー仙台戦の見どころを語っていきたいと思います。
※こちらは前節のレビューです。後日取材による追記が3本ありますので、購入者は読み忘れないようにお願いします。
プレビューのラインナップはこちらです。いつもとはテイストを変えて、選手個人にフォーカスしたものが多いプレビューになってます。ぜひどうぞ。
では、スタート!
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