「善悪」という罠について
昨今、言葉の誤用を巡って様々な議論が起こっています。
最近話題になったのは「琴線に触れる」を「逆鱗に触れる」と似たような使い方をしている人が多いという話、およびそれに触発されて「誤用や誤読を避けるために平易な表現に限定してはどうか」という意見です。
誤用の訂正について「言葉狩りだ」「言葉は生き物だから変化するのは仕方ない」という意見がしばしば多数を占めることがあるのですが、今回は「言葉の起源に対していい加減すぎる態度を取っていると混乱のもとになるぞ」という話をしようと思い