見出し画像

わたしのサイコドラマ体験

サイコドラマ(心理劇)をご存知ですか?

ぜんぜん流行ってはいないんですけど(笑)、
一定数の熱狂的ファンも根強くいる、J.レビー・モレノ(精神科医)が20世紀半ばに発案した集団サイコセラピーです。


私のサイコドラマとの出会いは、
臨床心理士を目指した時に
「舞台女優やってたという経歴をどうにかして活かせないか。心理劇とかいうのを
学んでみたらよいのだろうか」
という、わりとこじつけ的なw
発想で
「日本でサイコドラマといえば、精神科医の増野肇先生が神」
という噂を聞いて
増野先生にご師事いただきました。


ちなみに、「サイコドラマの権威」とかサイコドラマを大学や大学院などで教えている先生で、演劇に全く興味ない方はいくらでもいらっしゃいます。

一方で、増野先生は精神科医ながら元バリバリの演劇青年。

なんと、あの劇団四季が旗上げの時からのファンで(旗上げ時はミュージカル劇団ではありませんでした)、演出家の浅利慶太にファンレターを書き続け、
その内容が素晴らしかったため浅利慶太の目に留まり、今では劇団四季のパンフレットに、精神科医として解説を書いているという変な人です。


さらにちなみに、サイコドラマ発案者のモレノも、精神科医ながら、元は劇団の主催者だった人です。

演劇をやったことの無い人は想像がつかないかもしれないのですが、
演じることって、もともと心理治療的な行為なのですよ。


「心理治療的な何か」を欲している人が
そもそも演劇なんかをやろうと思うものなのだと思います。

そもそもといえば、演劇の歴史は心理治療の歴史より、はるかに長く古いです。

つまり人間が生きていくために根源的に欲するものとして、演劇はあったのだと言えます。

そのことを見ずしてサイコドラマを教えてる人には、私は魅力を感じない。
「劇的なるもの」は人を根底から揺さぶり、生き方まで変えてしまう。
机の上の心理学も役に立つかもしれないが、「劇的な経験」は知識を超える力を持つと私は考えます。


…「わたしのサイコドラマ体験」をただ書いてみようと思ったら、言いたい事がいろいろ出てきてしまったんですが、

私はこう見えても(?)、どちらかというと観念的で論理的な人間で、
情緒的というより理性的、
右脳的というより左脳的、
直感的というより論理思考的、
なタイプなんです。いやホント。

そんな私がサイコドラマで「増野ワールド」に入ってしまうと、
辛かった子ども時代の私とか、亡き父を愛する気持ちとかが
恥ずかしげも無くぽんぽん出てきてしまって、
ホント困りました(笑)。


いや本気で困ったわけではなく、
自分ってこんなに、健気に耐えて頑張ったんだなー、とか
自分てこんなに優しい人間だったとは知らなかった、とか
自分てこんなに恵まれてたんだ、とか
私の人生も捨てたもんじゃない、とか

自分の良いところばかりがわんさと経験できる


アミューズメント体験?エンターテイメント体験?
それがサイコドラマでした。

あ、そうか、良質の映画や芝居を観るのに近いかもですね。
ただし自分が出演者で!


そんなわけで、わたしのサイコドラマを
ぜひ皆さんにご体験いただきたく、
ワークショップを開催いたします。
https://www.facebook.com/events/211438396133078/?ti=icl

7月21日(土)13時半からの4時間。
場所は地下鉄・東西線または都営大江戸線、
神楽坂のセラピースペース・パレットです。

少人数で温かい空間にしたいと思いますので、
ご予約はお早めに。

皆さまとの劇的な出会いを楽しみにしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?