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免疫の誤作動を引き起こす?「慢性上咽頭炎」

慢性上咽頭炎かも知れないと思ったのは、Xでも投稿を見かけたコロナ感染の後遺症ってどんな症状なのかと気になったことが発端。
些細な体調の変化をなんでもかんでも関節リウマチと結びつけたくなく、私も2022年2月にコロナに感染していたので調べてみました。

その時、慢性上咽頭炎という病気を知り、その症状は「朝起きると痰が絡む」「のどがイガイガする」「のどの奥が詰まった感じがする」とありました。
まさに、その症状私が長年感じていたそのものでした。

実は、35年前から時々気になり、今まで何度となく耳鼻咽喉科を受診しても「少し喉が赤いかな~痰を切れやすくするお薬を出しておきましょう」と医師に言われ、去痰薬などを処方され服用しても一向に改善されませんでしたが、特に熱が出るわけでもなく、私は喉が弱いんだと数十年も放置していました。
 
その時、調べた「日本病巣疾患研究会」のHPからを抜粋します。
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上咽頭の表面を覆う繊毛上皮細胞の間には多数のリンパ球が入り込んでおり、上咽頭そのものが免疫器官としての役割を担います。
つまり、上咽頭のリンパ球は健康な人でも戦闘準備状態にあり、細菌やウイルスなどの病原体が侵入するとすぐに戦闘に突入できるようになっているのです。
急性上咽頭炎の代表は感冒です。一方、急性炎症ほど激しくありませんが、軽度から中程度の病的炎症が持続する状態が慢性炎症です。
「風邪は万病の元」の諺が示すように腎臓病、関節炎、膠原病、皮膚疾患など様々な疾患が風邪をきっかけに発症することは古来より知られています。実はこの「万病の元」として慢性上咽頭炎が重要な役割を果たしている可能性があります。
病的炎症によりリンパ球などの免疫担当細胞が活性化されると、活性化されたリンパ球や単球に加え、これらの細胞が産生した炎症物質(サイトカイン)が血流に乗って全身を駆け巡り、遠くはなれた腎臓、関節、皮膚などに炎症を引き起こすという重要な機序が存在します。
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この記述にはとても驚きました。
35年前に上咽頭炎になっていて、慢性化され活性化された炎症物質(サイトカイン)により、31年前に甲状腺機能低下症を発症し、その後19年前に関節リウマチを発症したのだろうかと、関節リウマチの始まりは慢性上咽頭炎だったという事になります。
 
何度も喉の症状を訴えてきたのに、こんな重要な病態を知らない、治療もできない耳鼻咽喉科の医師がいることにも驚きです。
しかも、上咽頭炎の治療は塩化亜鉛溶液を染みこませた綿棒で鼻と喉から直接上咽頭に薬液を擦りつける「Bスポット治療」で、その治療をやっている耳鼻咽喉科のクリニックが少ないという事実にも驚き。

ちょうど見つかったクリニックに、週2回通い4か月ほどたっても良くなったと思うと悪化を繰り返していた時に、近所にBスポット治療をやっている病院を知り、通いやすいので転院しました。
最初の病院では口から喉の奥上部に薬液を擦りつけるだけだったので、上咽頭部のさらに上の部分は炎症が残っていたため、繰り返していたようでした。
転院したクリニックでは、鼻と口から薬液を擦りつけるので上咽頭部分全部をカバーできていて、現在慢性の状態はほぼなくなりそうです。
まだ空気の乾燥や感冒などですぐに慢性化しやすくなっているので、もうしばらくBスポット治療を続けて慢性を終わらせたい。

最初に通っていたクリニックはいつも混んでいて、なかなか有名なクリニックでした。初診の際、Bスポット治療は完治に最低でも半年以上かかり、残念ながら2割の人は完治しないと言っていました。
ですが、治療が口からだけなので、上咽頭の上部は炎症が残り続ける。
免疫抑制剤を服用していない若い年代の患者なら自己免疫機能で8割の人は完治するのかも知れないが、免疫を抑制している私は、鼻と口の両方からの治療が必要だったということなのだろう。
今のクリニックへ転院して本当に良かったと思っています。
 

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