軍国酒保 二等兵
かなり人を選ぶ酒場。
日章旗と日の丸の大きな看板が2階から威圧するように掲げられている。
意を決して階段を上がっていくと、古い軍服がズラリと並んだハンガーの奥のカウンターから、帝国陸軍のコスプレ?をしたおばちゃんがじっとコチラを見ていた。
ひとりですけど、いいですか?と恐る恐る聞くと、ニッコリしてカウンターへどうぞ、と。
瓶ビールを注文して、恐る恐る周辺を見回す。
おそらくコンプラ的にここにあっちゃゼッタイだめなのではなかろうか、というものがズラリ。
怖い怖い。
結局、ママさんなのだろうか、兵隊さんなのだろうか、それとも何か妖精さん的なアレなのだろうか、なんとお呼びしていいのかわからないから、正直大変困るのだが、目の前でニコニコしてる軍服姿の人物と色々おしゃべりをする。
まあ、楽しい。
便所には
海軍五省
一、至誠に悖る勿かりしか
一、言行に恥づる勿かりしか
一、氣力に缺かくる勿かりしか
一、努力に憾み勿かりしか
一、不精に亘る勿かりしか
なかりしか!
最後にデザート的なものを頂いて、店を出る。
なんか非現実的な、妙な夢でも見ていたのではないか、と思える時間。
面白かった。
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