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2020年7月5日の演出ノート

 演劇を観るということがどういうことことなのか、この数ヶ月で世界中で様々な議論と試みが行われてきました。そして、今まで演劇とされてきた表現に代わる(または近しい)新しい表現も生み出されてきました。では、改めて”演劇を観る"ということはどういうことなのでしょうか?それは素朴なことで、ある場所に直接行き、そこで何かしらの時間を過ごし、そして帰ってくる……ということなのではないかと私は考えます。今回、百景社の協力を得て"場所"と"時間"を作る試みをしてみます。皆さんには、車で来ていただき(そこから降りることなく)、百景社アトリエの駐車場にて少しの時間をお過ごし頂きます。

 『folklore(フォークロア)』という言葉には因習や伝承などという意味があるそうです。何処かの町に伝わる、何処かの町の歴史を、この町にやってきた皆さんが聴く……こんな時間のまとまりが、”演劇を観る”という行為が、日常の強張りを少しでも和らげ、ビクビクを少しワクワクに変えるような、そういうものになりますよう願っています。

 本日は、ご来場ありがとうございました。

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