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「チームワークとリーダーシップを育む」ということ

昨年に続き、横浜市立大学(YCU: Yokohama City University)の「プレ・インターンシップ科目」の一部を担当する機会をいただきました。

担当パートでは、チームで企業研究を行うという演習を通して「企業研究」と「チームワーク」を学んでもらうことを目指しました。

今回のnoteでは、講義の内容を振り返りながら、「チームワークとリーダーシップを育む」ことについて考えてみたいと思います。

YCUのプレ・インターンシップ科目とは?

YCUには、学部1年生の頃からキャリア形成に取り組むためのプログラムが用意されています。
僕が一部を担当した「プレ・インターンシップ科目」は、キャリア形成実習の一科目です。
実際のインターンシップに参加するための準備として、基本的な考え方や知識とスキルを養うことを目的としたものです。

どのような視野と視座と視点を持って社会をみることができるようになるか?ということは、長い人生を歩むにあたっての大切な成長課題だと思います。

毎回の講義後に提出される学生さんたちのレポート(リアクションペーパーと呼ぶそうです)からは、学習テーマに沿って、それぞれの学生さんが経験と学びを深めていく様子を感じることができました。

お名前を挙げることはしませんが、このような機会を与えてくださった方と、ワークショップの設計と実施を一緒に進めてくれた仲間に、あらためて感謝をしたいと思います。

ワークショップでやったこと

6回にわたるワークショップでは、「企業研究」と「チームワーク」を学習テーマとしました。
4人程度のチームに分かれ、自分たちの興味のある業界・企業を調査し、最終回に各チームから調べたことを発表するという内容です。

企業研究にはいろいろな方法があると思いますが、この講義では、自身の興味・関心のあるキーワードから企業探しの軸を決めていくというアプローチを取りました。
そのうえで、視野が狭くならないよう、チームメンバーの意見も参考にしながら企業探しの幅を広げていける仕立てにしました。

企業研究の6つのステップ

実際にやってみると、製品サービスのサプライチェーンを分析するという作業が、思いのほか効果的であるということが分かりました。

学生さんたちは、世の中にはさまざまな企業や職種があることを知り、興味をもって調べて分かることの面白さを知ることができたようです。

「チームワークとリーダーシップを育む」

自律的でアジャイルなチームワークは、一人ひとりのメンバーが、チームの目的に向かって自分の強みや特徴を活かすことから生まれます。

ワークショップでは、リーダーシップのPM理論と、グループ・ダイナミクスの考え方を土台にしました。
チームで企業研究をするという演習を通して、チームワークとリーダーシップを体験し、互いに観察し、刺激し合いながら、それらの学びを深めていきました。
具体的には、毎回のワークショップのなかにチーム演習とふりかえりの時間を設け、チームワークとリーダーシップの観点から自分とチームメンバーの言動をふりかえってもらいました。

講義中に他者と一緒にふりかえりを行い、講義後に一人でリアクションペーパーを書く、このルーティンは、チームメンバーとの関係を深め、自分自身の理解を深めることに大いに役立ったはずです。

チームのふりかえり

チームワークもリーダーシップも、自分と他者との社会的な関係のなかで、意味を持ち、その力を発揮します。

学生さんたちには、豊かに他者とつながり、そして豊かに自分とつながることで、実りある人生を送ってもらえたら嬉しいです。

ここまで、YCUでの学生さん向けのワークショップの事例から「チームワークとリーダーシップを育む」ことについて考えてきました。
そして、そのエッセンスは社会人にも同じように当てはまります。
これからも、ビジネスの現場がより良くなるためのご支援に取り組んでいきます。

最後までお読みいただきどうもありがとうございました。

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