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地球空洞説

北の果てアルザル

前回述べたように旧約聖書外典はイスラエルの10士族は北の果てへ向かった、と書いています。また、同外典はその向かった先はアルザルという地方であるということも述べています。

10士族がアッシリア捕囚後、全員殺されたので地球上からいなくなったのでは、と思われる方もいると思いますが、古代でも現代でもある国が別の国を征服した場合そこの住民を全員殺害するなんてことはなく、労働力として、あるいは他の有益な奴隷として使用するものです。

モンゴル帝国は征服した町の住人などを残虐にも全員殺害町を焼き払った、なんてことが歴史書などに載っていたりして、モンゴル人は被征服民を皆殺しにした、みたいなイメージがあるようですが、征服地の現地人を有能な官僚として沢山登用しています。

紀元1世紀の歴史家フラビウスは彼の著書「ユダヤ古代史」の中でアッシリアから解放されたユダヤ人たちはユーフラテス川の彼方で膨大な数となっていると述べており、やはり突然歴史の上から何等かの理由で消えた、としか考えられません。

旧約聖書の外典「エズラ記」には10士族はアッシリア捕囚は自分たちの罪悪のせいであるとし、悔い改め、それを心にとめた神(ヤハウェ)は彼らの願いを聞き入れて北方へ導き、1年半かけて北の果てアルザルに到着した、と書かれています。

消えたユダヤ人を追跡調査するイスラエルの組織アミシャーブはアジア方面よりも真っ先に、北方で昔アルザルと呼ばれた地方があるかどうかを調べた筈ですが、当然のことながらそんな地方は存在せず、やむなく北以外の方面へ向かったと思われます。

このアルザルの話は暫く忘れ去られていたのですが、第2次大戦終了直後にある出来事が起き、その内容が漏れ伝わると、「その地こそアルザルに違いない」と限られた人たちの間で広まっていくようになります。

何故、限られた人たちの間だけに信じられるようになったのか? その出来事があまりにも非現実的で一般常識からするととても信じ難いものだったからなのです。

その場所とは何処か? 信じられないかもしれませんが、地球の内部なのです。北極からその内部に入り込んで今でも数多く住んでいるようなのですが、その話に入る前に、地球空洞論の歴史をざっと見てみましょう。 

地球空洞論は昔から存在しており様々な人達が様々な主張をしています。ハリウッド映画「センター・オブ・ジ・アース(地球の中心)」でも空想の地球の内部が描かれていますね。そういった歴史上の地球空洞論とはどんなものだったのでしょうか。

地球空洞論の歴史

哲学者プラトンが地球の中は空洞で中には神様がいる、と主張したのが始まりとされているのですが、科学的に空洞論を唱えた最初の人はハーレー彗星で有名なイギリスの天文学者エドモンド・ハーレーだったとされています。

科学的に唱えた、と言ってもその唱えた内容が科学的に正しい、ということではなく、科学っぽい理屈で空洞論を主張した、ということです。彼の主張によると地球表面の内部は核とそれを取り巻く2層構造の地表になっており、それぞれの層の間には大気がある、というものでした。17世紀後半のことです。

その後オイラーという数学者が「いやいや、地球の北極と南極両方に穴があいており、そこから内部へ侵入すると内部は何もないがらんどうの中空状態である」という説が出され、その後も似たような説が色々と出されています。

それらの説のすべてをここでは紹介しませんが、注目すべきなのはヒトラーもこのテーマに異常に興味を示していたということです。きっかけは彼のメンターとも言われるミュンヘン大学教授で地政学専門であったハウスホッファーという人物との出会いです。

彼は地政学の教授であるかたわらオカルティズムに傾倒していた側面も併せもっていたらしく、日本にも滞在し禅の研究などを行っています。来日前にはインドやチベットなどでラマ僧から奥義を受けたとも言われ、ヒンズー教の教えのなかからアーリア人種(白人種)の根源の探求を続けている最中にヒトラーと出会っています。

ハウスホッファーはまたイギリスの神秘主義作家ブルワー・リットンの「来るべき民族」という本の内容に共感し、ノアの洪水を逃れて地底世界で生き残ったアトランティス人はブリルと呼ばれる神秘的なパワーを身に着け、いずれ地上の世界に舞い戻って世界を征服する、といったことを信じるようになりブリル協会なるものを設立しています。

彼はこの来るべき民族と優秀なゲルマン民族が組んで(当時金融面などでヨーロッパを牛耳っていた)ユダヤ人を根絶やしにし、世界を制覇するんだ!」と散々ヒトラーを焚き付けた結果ヒトラーは「我が闘争」を書くようになります。

ヒトラーはそういったオカルティズムの影響を受け、1938-1939にわざわざチベットへ探検隊を送っています。

チベット探検隊

彼らはその地底世界のことをアガルタと呼んでいますが、これはチベットでは理想郷シャンバラと呼ばれています。

ヒトラーはチベットのみならずアガルタ探検隊をスペインや中南米及びアジア諸国へも派遣していますが、結局発見出来ずに終わっています。

1945年ドイツ敗戦直前にソ連軍がベルリンに足を踏み入れた際ドイツ軍制服を着ているものの、明らかにチベット人と思われる1,000人ほどの死体が見つかり、異様な光景でソ連兵が驚愕したという記録が残っています。全員輪になって拝むような姿勢で自殺を図ったものとされています。

近年になり両極に入り口の穴など存在しないことが衛星写真などで判明したことや、地球内部の構造がある程度分かり、物理学的にも地球内部は物質がぎっしり詰まっていることから、生物などが生存できる空間などある筈がないとして、地球空洞論は次第に世の中から忘れ去られていきます、1947年にある事件が起き、その事件の内容が世の中に漏れ伝わるようになるまでは・・・。

バード少将のハイジャンプ作戦

リチャード・E・バード少将

リチャード・E・バード少将は米軍の誇る極地探検家でアメリカは第2次大戦終了後ソ連と伍して世界の覇権を握る為には地政学的に重要な場所である北極・南極を抑える必要があるとして両地方の極地調査行うことを決め、バード少将を1946年に調査隊の総司令官に任命します。

翌1947年バード少将自ら飛行機に乗り込みアラスカ基地から北極点を目指すのですが、ここでとんでもない異変が起きます。北極点を通過し暫くそのまま飛び続け、そろそろUターンして基地へ戻ることになっていた地点で飛行機は突然ホワイトアウトのような白い霧に包まれます。

飛行機の計器は狂ったようにぐるぐる回り、ジャイロスコープは振り子のように揺れっぱなし、操縦桿も言うことを聞かずという状況の中どういう訳だか高度が徐々に下がり異変を感じた彼は基地へSOSを送ろうとした時霧が晴れます。

やれやれと思った直後彼が見た光景は北極の銀世界とは全く正反対の木々がうっそうと茂る大ジャングルの熱帯地方のような光景でした。この光景は彼だけではなく同乗していた通信士も見ています。

温度計を見ると摂氏23度、明らかに極地方とは全く異なる異世界に迷い込んだようで、奇妙な大地に加えマンモスの親子やサーベルタイガーらしき動物、町と思しきものや様々なピラミッドに加え「アジア人」のような人たちも彼らは目撃しています。

アルザルの景色


マンモス親子

太陽は存在せず大気そのものが光っているような状況で、その空に浮かぶ葉巻型の巨大UFOも目撃しています。更に驚くべきことに空には別の惑星も見えたと彼は証言しています。

巨大葉巻型UFO

基地との無線は通じたので、これらのことを報告すると基地の人間は彼が冗談を言っているのだろうと、全く取り合わず無線ラジオの向こうでゲラゲラ笑っていたといい、この事実を証明するため16ミリカメラで彼はフィルムが切れるまで一部始終を撮影しています。

暫く飛行した後またもや白い霧が現れそこを抜けると元の銀世界に戻りますが、彼はその後も米政府の命令で南極飛行も行い北極で遭遇した異世界に再び入り込み無事生還しています。

これらの事実は彼の死後日記が発見され判明したものですが、彼がカメラで撮影された一部も現在複数枚残っています。映像が残っている理由としては当時映画館でニュースとして流されたことがあり、事の重大さに気付いた政府がすぐにこれを封印した、という説があります。

当時の海軍長官ジェームズ・フォレスタルが精神病院に入院して不審死を遂げており、この重大な機密事項を話したから始末されたという噂があるのですが、彼が映画館でのニュース放映を許可したからなのかもしれませんね。

プラズマの作り出す異次元空間

それでも大多数の人々は極地に熱帯地方などある筈がない、幻想にすぎない、と取り合わなかったのですが、地底世界の存在を信じる少数のマニア達がこの話に飛びついて、地球空洞論が再び活気づくようになります。

彼らの大部分は科学的根拠なしに「やはり地底世界はある」と考えただけでしたが、こういった現象、つまり地球内部の核や地殻など物質がぎっしり詰まった内部で別世界が存在するということが実際に有り得ることの説明を可能とする事象が発見されるようになります。

それがプラズマという現象です。

宇宙空間の99.9999…%はプラズマで出来ている、とはよく言われることですが、このプラズマとは物質の最小単位である原子を構成する原子核とその周囲を回る電子が分離されている状態のことです。

固体、液体、気体に続く物資の第四の状態と言われ、物質の持つエネルギーが一番高い状態です。

高周波の電磁波を2本あるいは複数交差させると交差点にプラズマ状態が出来るのですが、このプラズマの日本のというよりも世界的な権威である早稲田大学教授の大槻教授は実験室でプラズマの生成に成功しています。

プラズマは電磁波の強度によっては何千度、何万度と上限がないほどの高温になってまぶしい光を放ち内部に入っているものを悉く焼き尽くしてしまうものもあれば、低温でボンヤリと光り、内部の機械や人間などがそのままの状態で保てるものもあるようで、後述するUFOは低温プラズマに包まれて飛行しているのではないかと言われています。

このプラズマ、地球物理学では全く説明の出来ない実に不思議な性質を持ち合わせていて、溶接によって融合することが不可能な鉄とアルミニウムなどはプラズマで形成した空間では原子レベルで融合したり、紙コップとガラスが融合したりするということが分かっています。

米軍が1942年に行ったフィラデルフィア実験と呼ばれる実験では奇々怪々な現象が起き、そのうちの一つとしてプラズマ効果で金属と人間が融合するという事態や物体の瞬間移動といった怪奇現象などが起きています。次回はこの「フィラデルフィア実験」というテーマについて投稿する予定です。

それ以外にも壁と例えばナイフを両方ともプラズマで包みナイフを壁に移動すると互いに傷つくことなくするりと抜けて透過してしまうようで、フィラデルフィア実験で人間と金属が融合したこともこういったプラズマの性質で説明可能ではないでしょうか。

つまり別々のプラズマで包まれた2つの物体が物理的には全く同じ空間を共有しながら、プラズマにより2つの別の空間が生成されその中で共存し、プラズマが消えると元の同一の空間に戻るのですが、その際両方の物質は原子レベルで融合するといったことのようです。

それからプラズマで包まれた物体の内部では地球上での慣性の法則が通用せず、プラズマ空間が移動する方向へのみ物質が移動するようだとか、実に「この世のものとは思えない」現象が起きるようなのです。

1952年にワシントン上空に大量のUFOが飛来して上空にしばらく待機し大勢の人が目撃して大騒ぎになり新聞にも一面に載ったりした事件が起きています。

米軍が慌ててスクランブルをかけ、ロッキード戦闘機を飛ばしたりしていますが、戦闘機が上空に到着する前にUFOはどこかへ消えてしまい、諦めて戦闘機が基地に戻ると再び現れてということを繰り返し、様々なデモンストレーションをしたというものです。

このUFOは恐らく、プラズマで包まれた物体はプラズマの空間の移動する方向へ動く、という原理を利用した推進力で飛行しているのではないか、と思われるのですが、米軍はこの推進力を使用していると思われる地球製UFOであるTR3Bアストラという戦闘機を保有していることは広く知られています。

このワシントン上空のUFOは地上で目撃した人がざっと目測したところ時速10,000KMという人もいれば20,000KM以上という人もいるのですが、とにかく驚異的なスピードで移動しており、最新のジェット機すら追いつけないスピードだったとされています。

スピードもさることながら、驚いたことにはこういった猛スピードで飛行した後、一切スピードを減速することなしに90度の直角ターンや、更に驚くべきことに一切減速なしの180度ターン(来た方向への逆戻り)をやってのけ、目撃者を唖然とさせています。

地球上の乗り物なら中にいる人間のみならず機械だって慣性の法則で粉々に破壊されるところでしょう。

地球内部の異次元空間

地球そのものは巨大な磁石で北極がS極、南極がN極となっています。誤字ではありませんよ。北がSで南がNです。地球は個体の金属が内核、それから金属が液体状の外核、マントル層そして最後に地表面の地殻となっており、外核が内核の回りをぐるぐる対流し電気を生成、それが磁力を作り出しているとされています。

これが地磁気といわれるものでその通り道を磁力線と言い、N極(南極)から出てS極(北極)へと向かうのですが一部極地方以外の地表面にも漏れ出て磁力線が発生したりすることもあるようです。

この事を示唆する現象としてアメリカやイギリスで過去に起きた突然人間の内部から炎が出て高温で焼かれたような状態で見つかる 人体自然発火現象 (SHC: SpontaneousHuman Combustion)というのがあります。

地形やその下の地殻構造などから地磁気が複数漏れ出て偶然にも人間の身体部分で交差しプラズマが発生、結果超高温で焼かれたのではと私は思っているのですが・・・。

自然の焼死ではない証拠に焼死体の周囲のベッドやカーテンなどほとんど焼けた跡が見当たらないことなどが挙げられます。

地磁気は先ほど述べた電磁波と同様の働きをし、磁力線が両極で集中して地球にはいり、地球内部では巨大なプラズマが発生していることは容易に想像ができます。

そういったプラズマが超高温状態のプラズマではなく、人間や自然が問題なく生活できる事が可能なプラズマ状態だとすると、内核やら外核がぎっしり詰まった地球の内部にありながら、そこに全くの別世界、異次元の世界が広がっている、とするのは全く考えられないことではない筈です。

この地方の空には惑星が見えた、と彼は証言していることから地球内部に別宇宙が存在する、と言っても過言ではないのです。

先ほどのバード少将の証言で興味深いのは「この地方では太陽のような光源が見当たらず、空全体が発光しており地表もそのせいで明るい」としているところです。

プラズマの発光で夜は存在せず明るいままなので昼夜の区別がなく、従い日時の概念も存在しないのかも知れませんね。

10士族は磁力線の集中する北極地方にプラズマで出来たトンネルを通ってこのプラズマの作りだす地球の中の異世界アルザルへ到達したとすると旧約聖書外典の「北の果てを目指し1年半で到着した」という記述が史実であった、という事になりますね。

そして旧約聖書関連のある預言書には「彼らはこの世の終わりの時代に地表に戻ってくる」と述べられています。

その時地球はどんな状態なのか怖い物見たさに自分が生きている間に起きるかも、と半ば期待したり、いやいや、地球が酷い状態になっている時代のことかも知れず、そんな時代まで生きていたくない、と思ってみたり、と色々と考えさせられます。

今回のテーマは以上ですが、次回は「フィラデルフィア実験」というテーマでの投稿となります。

お楽しみに。

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