イラン・イスラエル激突
現在イランとイスラエルの劇的な衝突が始まる非常に緊迫した状況となっています。日本のマスコミなどは10月26日のイスラエルによるイランに対するミサイル攻撃の終了後緊張状態は続いているが状況は落ち着いているようなニュースを流しています。
時事通信社はイラン側の発表では26日の攻撃による被害が限定的だとし、報復攻撃は抑制的か、などと楽観的な報道をしていますが、あり得ない話です。
ロイターなどの欧米メディアはイスラエル軍の攻撃でイラン側の軍事施設に被害がでたなどと報じていますがイスラエル軍大本営発表をそのまま報じているもので実態はイランには大した被害は生じていません。
ウクライナもイスラエルも全世界のメディアを使い偽物映像などを駆使したプロパガンダ戦争には勝利しているものの、実際の地上の戦闘・戦争ではボロ負けのようですね。
イランの被害は5人が死亡し、非常に限られたレーダーサイトと一つの武器製造工場が破壊されたくらいです。そのうち4人は兵士でセキュリティにかかわる人員といわれており、おそらくレーダーを管理していた兵士だったと思われます。
26日のイスラエルによるイラン爆撃の前にイスラエルとアメリカとの間でもめ事が起きています。当初イスラエルが対イラン攻撃プランをアメリカに提示した翌日にそれが漏れて、大騒ぎになりました。一時両国の間で険悪な雰囲気が生じていた模様です。
イラン攻撃詳細の暴露
当初のプランはイランの核施設と石油関連施設を目標にしていたようです。アメリカがこの案を撤回させるためにわざとリークしたのかどうかはわかりませんが、26日の攻撃はイランの軍事施設に限定されました。
アメリカがイスラエルに攻撃を中止させようとしたのだとすれば、10月1日のイランによる181発のミサイル攻撃でイスラエル側の防空システムのアイアンドームや軍事基地などが木っ端みじんに破壊されたのを見てアメリカは「まずい」と思ったのかも知れません。
加えてロシアの最新型の防空システムS400がイランに配置済みでその防衛システムがどれほどの性能かを見てみるためにも限定的な目標を攻撃するようイスラエルを説得した可能性があります。
26日のイスラエルによる攻撃に対するイランの防空システムは驚くべきもので、地上発射、戦闘機から発射のミサイルの90%以上が迎撃され、ロシアの防空システムの高性能ぶりがイスラエルのアイアンドームなど比較にならないことを見せつける結果となっています。
イランがイスラエルを10月1日に攻撃した際アイアンドームはほとんど機能せず、10%くらいしか迎撃できなかったことを考えれば米軍がイラン+ロシアの軍事技術に恐怖感を抱いたとしても無理はありません。
以下の動画は双方の攻撃の様子を比較していますが優劣は歴然としています。イスラエル軍のみならず米軍もイランの圧倒的な軍事力に衝撃を受けているようです。
イスラエルの攻撃対イランの攻撃比較
26日のイランに対する攻撃の前に破壊されたアイアンドームの代わりに急遽アメリカよりTHAAD(サード)防空システムがイスラエルに配備され、米軍の将兵が100人ほど駐留して運営を行っているようですが、イランの発表では「そんなシステムは役に立たないよ」と切り捨てています。
アイアンドームもサードシステムあるいはパトリオット防空システムも旧型のものでイランやロシアの最新型極超音速ミサイルの侵入を防ぐことは不可能なようです。因みに米軍・イスラエル軍はこの極超音速ミサイルは保有していません。
イスラエルのネタニヤフは26日攻撃開始と同時に地下のバンカーに入り軍の将校達と26日の攻撃が大失敗だったことを確認した後悲しそうな表情を浮かべています。更にはイスラエルにしては珍しい弱腰で攻撃の前にイランに攻撃目標などを通達しています。
彼らは何故そんなに悲しい?
ネタニヤフは「正確無比で世界があっと驚くような反撃をイランにしてやる!」などと叫んでいましたが、「史上最悪で大失敗の攻撃」と軍事専門家達に揶揄されています。軍事力に勝るイランには対抗できず、ガザ地区、ヨルダン川西岸とレバノン南部でのイスラエルの得意な、武器を持たない女子供を含む一般市民への虐殺を当面はやり続けるようですが同時になにを血迷ったか、イランへ更なる攻撃を行うと宣言をしています。
イスラエル軍はレバノン南部へ地上部隊を送り込んでいますが、予想どおりヘズボラに返り討ちにあい、壊滅的な状況となっています。戦闘機からの空爆しか特技がなく、地上戦経験ないのに地上軍で侵攻した当然の結果でしょう。
イランも当初最高指導者ハメネイ氏や首相は攻撃で受けた(大したことのない)被害に応じた報復攻撃をイスラエルに対して行うことを発表していましたが、軍の強硬な姿勢を受けてか、最近は大規模な攻撃でイスラエルに懲罰を与えるとの発表に変わっています。
一説にはイラン側はもうすでに2,000発とも3,000発ともいわれるミサイルなどを配備し終わり、あとはタイミングの問題とされています。ここ1週間あたりが山場でしょう。というのも米国の大統領選挙が11月5日に迫っているからです。
中東戦争とアメリカの大統領選挙と何の関係が?と思われるかもしれませんが、恐らく大いにあります。
現在テレビやネットなどではアメリカは中東で一大事が起きればガソリン価格が上昇するし、そのことは民主党カマラハリスに不利に働くのでなんとかごたごたを収めたいのだ、と報道されていますが、まったくの嘘だとしか思えません。
最新の選挙結果の予想は以下の通りでトランプ圧勝の勢いが続きカマラハリスは最近の米テレビ局フォックスでのインタービューで民主党びいきの司会者もあきれ返るような受け答えをしてスタッフが強制終了させ、ハリスが勝利する確率はゼロとなっています。
ガソリン価格が上昇しようがなんだろうとハリスが勝利することはない、と言っても過言ではない状況となっているので、バイデン政権はそんかことを気にする必要は全く無いのです。
米選挙予想
https://x.com/martypartymusic/status/1848778751003201802/photo/1
このような情勢を受け日本のメディアすらトランプ勝利ではないかと報道し始め、一方アメリカ国内ではどちらが勝利しても国内は内戦状態となるだろうとの見方が急速に広まり始めています。
2020年の選挙で民主党のやった不正選挙の手口よりも更に露骨な不正選挙や選挙妨害をして万が一ハリスが勝利となればトランプ支持者が政府に対し反乱を起こすことが予想されています。
すでに全米200か所以上に反バイデン政権の民兵組織が存在しておりその下地は十分に存在するのと、トランプ勝利を見込んでバイデン政権はすでに2020年の選挙の際大暴れしたBLM (ブラックライブズマター)やアンティファなどの暴力集団を組織化し始めているとされています。
このバイデン政権の案は恐らくプランBでプランAは中東とウクライナの紛争を拡大して世界大戦へと持ち込み非常事態を演出して憲法の規定で大統領選挙を廃止して戦時内閣として現政権を維持することだったのでしょう。
ところが、意外やイランとその背後についているロシアの途轍もない軍事力を目の当たりにしてどうしようか、と迷っているのかもしれませんね。
ただ、現状はイランによる想像を絶する大規模なイスラエルへの攻撃でイスラエル壊滅状態になりそうになればアメリカは必ず参戦、それがロシアも巻き込み全世界規模での大戦へと発展する状況となりつつあります。
イランはそのような事態となればホルムズ海峡を機雷などで封鎖して西側への石油の供給をストップする旨過去にも宣言しており、北東アジア情勢(台湾、韓国半島)に日本が巻き込まれるかどうかに関わらず、日本は甚大な被害を被ることとなります。
日本は原油の97%を中東に依存し、そのうち90%がホルムズ海峡を通過して日本へ輸出されているため、海峡閉鎖が続けば日本は電気、水道、ガソリン、食料品、医薬品などほとんどすべての輸入に頼る物質が入手できなくなるからです。
イランとイスラエルの紛争を単に地域紛争で日本は関係ないとは決して言えない理由がここにあります、ほとんどの日本人は気づいていないようですが。
今後1-2年は相当厳しい、苦難の年になりそうです。何等かの新たな事態が到来して元の平和な状態に戻ってほしいものですが・・・・・。
https://note.com/ishigakihiroshi/n/na9e5596e8a52