「湯呑 小梅沈金 総朱」(「永遠の桃花~三生三世~」)
さて今日は、前回ご紹介した湯呑の色違いです。
梅を散らした模様となっています。
塗りは山中塗、沈金は輪島の作家さんに頼みました。
やわらかい口当たりと、手彫りの模様をお楽しみ下さい。
詳しくは、当店のホームページから、どうぞ。
さて、今度は、「永遠の桃花~三生三世~」という中国時代劇を見ました。
2017年の作品で、出演は、ヤン・ミー、マーク・チャオ、ディリラバ、カオ・ウェイクァン、チャン・ビンビン。
「扶揺」が面白かったので、ファンタジー時代劇も、なかなかいけるのでは?と思い、こちらを選びました。
副題は、「三生三世」。三つの生涯に渡る恋愛物らしいです。面白そうではないですか?
しかし、見始めてみると、舞台は何と天界で、登場人物たちはみんな神様。
さらに、天界を治める天族に反抗している、翼族という頭に角が生えた連中が出てきて・・・。
これは、思い切りファンタジーですね。とてもついていけません。「蘭陵王」でも見ればよかった!
と後悔したのですが、しかし、そうは言っても、最近の中国時代劇の脚本はよく出来てますね。結局、すぐにハマッてしまいました。
ストーリーは、ややこしいんですけど、何とか簡単に書いてみましょう。
あまりにも自由奔放に育ってしまった、青丘の九尾の狐族の姫である、ヤン・ミー演じる白浅を、両親が心配し、マーク・チャオ演じる墨淵上神の下で修業させようとするところから物語は始まります。
しかし、墨淵の治める崑侖虚は、女人禁制。白浅は、司音という名で、男性として入門することになります。
彼女が実は女性であると、すぐに気が付く墨淵。二人は、徐々に惹かれ合うようになります。
ところが、そんな時に、天族と翼族の戦いが勃発。翼族の王を封じるために墨淵は命を落としてしまいます。
いつの日か復活することを信じて、墨淵の遺体を盗み、青丘に帰り、白浅に戻る司音。
7万年後(彼らの感覚では、7年後くらいです。)、翼族の王の封印が解けかけます。
白浅は、命をかけて立ち向かい、再び封じるのですが、しかし、反撃を受けて、仙力と記憶を奪われ、人間界に落されてしまいます。
そこで出会ったのが、墨淵が育てていた金蓮から生まれ、今では天界の皇太子となっている、これまたマーク・チャオが演じている夜華。
夜華は、地上を荒らす怪物を成敗するために、天から降りてきたのですが、傷を負い、白浅に介抱されることになったのです。
自分の名前も思い出せない白浅を、人間だと思った夜華は、彼女を素素と名付けます。
そして二人は、お互いに相手が誰なのかを知らないままに惹かれ合い、結婚することになるのですが・・・。
ダメです。とても簡単には書けません。
おまけに、これにさらに、司音に恋してしまった、チャン・ビンビン演じる翼族の王子の物語と、白浅の姪であるディリラバ演じる白鳳九と、かつて天界を治めていたカオ・ウェイクァン演じる東華帝君との恋愛が加わります。
この恋に一途な白鳳九が、ひたすら東華帝君を追いかけるというサイドストーリーが、なかなか良かったんですよね。ディリラバの他の出演作を見たくなりました。
でも、もちろん、メインのヤン・ミーのストーリーも良いですよ。
白浅と司音は、いつものヤン・ミーなんですけど、記憶を失くしてしまった素素は、しおらしい雰囲気で、新境地を開拓しておりました。
最初は、神様たちの話ということで、気分があまり乗らなかったのですが、神様とはいえ、戦闘で命を落とすこともあります。
それに、皇太子になったり、上神になったりするには、天意である雷に打たれなくてはなりません。
天界にも、天意があり、命を落とすこともあるのなら、もはや人間と変わりませんよね。見ているうちに普通に共感できるようになるかと思います。
「扶揺」がアクション満載なら、こちらは、ひたすらロマンティックな感じです。
ラブストーリーがお好きな方は、ぜひ、どうぞ。
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