ノジマへ行くかサッカーをやめるか

こんにちは。石田みなみです。

性格は一言で表すと、"武士"と言われます。

さて、今回は、サッカーをやめようと思ったときの話を書きます。

謎のチーム

まず、私のサッカー経歴を見てください。

常葉学園橘中高等学校→早稲田大学→ルクレMYFC→ノジマステラ神奈川相模原(以下、ノジマ)

大学卒業後、"ルクレMYFC"というチームへ行きました。

なでしこリーグ1部でプレーしたかったのですが、実力不足で行きたかったチームへは行けず、心が折れてしまった私は、地元(静岡)のチームに行くことにしました。

当時ノジマへ入りたい気持ちもあったのですが、少数精鋭だと聞いていたチームにとても早い段階で3人入ることが決まったことで(移籍情報は大抵噂で回ってきます)、もう今年は人を取らないと思ってしまったことと、DFが沢山いたので入れないと勝手に思ってしまってチャレンジすらしませんでした。

今思うと馬鹿だなって。

そんなこんなで月日は流れ、インカレも早々と敗退し、どこにも行くチームがなくなってしまいました。(人生が狂ったような気分でした。)

粘ればあったと思うんですけどね。(という負け惜しみ)でも、粘る元気もなかったのが本音。

1部にいると、ルクレMYFCを知らない人が多いので謎のチームとしました。全然、謎でもなんでもないです。

社会人1年目の苦悩

チャレンジリーグ参入を目指すことと正社員として雇ってくれることに惹かれて入団したわけですが、厳しい現実を突きつけられます。

私が移籍した年にできたチームだったので、なでしこリーグの1番下のリーグからのスタートでした。(確か、なでしこ1部から数えて7番目くらい)

対戦相手は、地元の中学校や高校の女子サッカー部。

あまり点の入らないことで有名なサッカーというスポーツで、平気で10点以上の差のつく試合。

全てが私にとっては退屈でした。
(私が選んだ道なのに、失礼なこと言ってごめんなさい。)

全力でプレーしなくても、ドリブルで抜ける、パスが通る、シュートが入る。

"あぁ、もう私は全力で走ったその先でパスを受けることはないのだ"と。

そんなことを思ったのを覚えています。

そして、仕事内容も今の100倍大変だったと記憶しています。新規事業を新入社員2人でやったことは思い出。(牧之原市の方は本当に優しかった...)初心者マークで川根本町の奥の奥の方まで行ったのも思い出。(想像を絶する山道。)

朝から夕方まで仕事をし、夜に練習。
家に着く時間が22時以降だったかな。

ここで頑張ろうと覚悟を持って入団しましたが、思い描いていた日々を過ごすことはできませんでした。

たぶん、私の身体に生活そのものが合わなかったんだと思います。怪我もたくさんして、体重もよくない増え方をしました。(いわゆるストレス。)

ここから逃げ出したい。ここにいてはダメだ。そう決意した私は移籍を考えます。

ノジマという選択肢

なぜノジマに行きたいと思ったか？

・環境が良い(平日3時間〜3時間半の勤務時間)(練習と仕事のないしっかりとしたオフが週1ある)
・本気で1部を目指している(その仲間に加わりたいと思った)(当時はなでしこリーグ2部)

とにかくサッカーに集中できる環境と全力でサッカーができる環境を求めていた私にとってノジマが最高の条件の場所でした。(友人がノジマのことをいろいろ教えてくれたことも大きかった)

なにがなんでも入りたい。そう思い、いただいた練習参加のチャンスに必死にアピールをしました。

なぜなら、ノジマに入ることができなかったらサッカーをやめようと思っていたから。

自分自身を嫌いになった

自分の求めていた環境でサッカーができないことに苛立つ毎日を過ごしていた私は(全ては自分が悪い)、文句ばかり言うようになります。

そうすると、だんだんと人として腐っていく感覚に陥りました。

そして、自分自身を嫌いになります。

なんでこんなところにいるんだろう。こんなに苦しい思いをしてまでサッカーってやる必要があるのだろうか。

自分自身を嫌いになると同時にサッカーも嫌いになりました。

全然楽しくない練習は、上手くなる要素なんて一つもありません。

どうにかしないと！環境を変えないと！

自分が納得のいく環境でサッカーをして、もう一度頑張ろうと。

そして、"自分の納得のいく環境＝ノジマ"に入ることができなかったら、すっぱりサッカーをやめようと思いました。

ノジマ入団が決まった日

2014.11.23
この日のことはよく覚えています。

チームも仕事も辞めていたので、当時はアルバイトをしていました。

2度目の練習参加をしていた私は、確かどちらかの足首を捻挫していて、その反対の足の腿前を肉離れしていました。(ほんと何してんの？ってレベル)

でも、やるしかない。

痛み止めの薬を飲んで、テーピングを巻いて、練習参加しました。

もうホント必死。THE必死。

後々、私が練習参加したときのことを元チームメイトから"いつも以上に怖い顔してたし、1ミリも笑わなかったから、まじでやばい奴きたと思った"と、言われました。(だって笑えない状況だったんだもん。)(第一印象悪いんだよねぇ、挽回型。愛嬌とかない。笑)

練習が終わり、菅野さんから

「来年からよろしくね。」と。

すぐ母に連絡をして、泣きました(笑)

自分らしく

今回伝えたいことは、逃げてもいいということと、自分らしく居られる場所は必ずあるということ。

今の私は、ノジマが自分自身が輝ける場所、自分らしく居られる場所だと思っています。

全力でサッカーができる。"全力で走ったその先に、味方から最高のパスが来る" 幸せです。

(全力に拘る理由はまた後日。)

今の環境に不満があって、文句ばかり言って、その原因が自分で改善できることでないのであれば逃げていいと思います。

きっと他に、自分らしく居られる場所があるから。

でもその場所に行くには、チャンスを掴みに自ら行動することが大事だということも付け加えておきます。

あのとき、ノジマに入れて本当に良かった。

菅野さんありがとう。

あの頃の気持ちを忘れずにいたいと思い、本当にあまり誰にも話したことのない社会人1年目のことを綴りました。

初心忘れるべからず！！！

・・・

最後に、ルクレMYFCは現在東海女子サッカーリーグに所属するチームです。
私にとっては、苦い経験の場所ですが、誰かにとっては自分らしく居られる場所、輝ける場所です。
私の友人や後輩も多く所属しているチームです。
皆さんも良ければ、選手や試合状況などチェックしてみて下さい。

・・・

石田みなみ

#サッカー #女子サッカー #アスリート #社会人1年目 #初心忘れるべからず

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