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落語「代書屋」のリアルがすごかった

所用にて初めての商店街にやってきました。

るん♪

自称「路上の旅人」であるワタクシにとって商店街は大好物がゴロゴロの入れ食いパラダイス。

この稼業、年季を積むと、アーケードに一歩入っただけでその商店街が当たりがどうかだいたいわかるってもんです。

さて、アーケードの中へ入ってみましょう。


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当たりの予感。

日頃から、車やターレがうろうろしている商店街なのである。

ほんで。

市場でよく見かけるあの乗り物、ターレっていうのんか。知らんかった。焼肉のターレやったら知ってるけども。

焼肉の云々のところで笑った人は、心清き人。


歩を進める。


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インパクトという手作りポップらしきブツの

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イン パク ト。

シャッターに貼られた2019年のままのポスターやその佇まいから

閉店物件とお見受けするが、いったい何屋さんだったのか。

そうだ💡

確かインパクトというのはサーフィン用語ではなかったか。

波のある部分?状態?をインパクトゾーンとかいうの聞いたことがある。

照明器具もスポットライディングゥ👍👍(エドはるみさん風味で読むことな)的なオシャレな感じだし、かつては西海岸の潮風が吹き抜けるような爽やかなサーフィンショップだったかもしれ……、


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つけもの屋さんでした。



歩を進める。


雑貨屋さんの貼り紙。

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かぶったな。


¥と円が、かぶりました。

「¥」のあと「百」って漢字で書いてもて〜

辻褄合わせで〜「円」って書いたんか〜

っていうか……

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どれが¥百円なん??

予想=左のスティックみたいなやつ。


歩を進める。

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突如として現れた、キャラホーショップ。

キャラホーというのは、帰国子女弁で「カラフル」と言う意味です。

なぜにこんなにキャラホーなのか。

それは

果物とおもちゃがガチンコでコラボしとるからです。

全体的に極彩色。

とにかく果物エリアへのおもちゃの侵食がすごい。

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もも、ルービックキューブ、スイカ、あひる、オレンジ、哺乳瓶、みたいな。

哺乳瓶?(二度見)

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間違いなく、集団ビーチク。


『ミニミニ消しゴム ほにゅうびん入り どれでも50円』

なぜ中身が消しゴムなのかはとりあえず置いといて

店舗の左側を見てみると、そこはくじびきゾーン。

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景品のおもちゃ自体はほぼ歯抜けでも

台紙の派手さでキャラホーキープ。

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その正体は、

旬のおいしいフルーツをご提案するお店です。

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お客さんだ。

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応対に出てきはった店のおばちゃん。

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「奥さん、今日はルービックキューブ安いよ〜」

「あらほんまやね。3つほどもろとこか」

「おおきに〜ビーチク1個おまけしとくわ〜」

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てな会話があったかもしれないしなかったかもしれない。


歩をすすめる。


ん?

この店は……

でっ

でっ

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でーしょやさんやないかい!!


でーしょやさんとは、桂枝雀弁で「代書屋さん」の意味です。

代書屋とは、本人に代わって書類や手紙等の代筆を行う職業で、落語の演目のひとつになってございます。設定は古ぅい時代のお噺で、私は代書屋さんとは落語国のセットのようなファンタジー的なものとして脳内に描いていたのですが、まさかのリアル版が、目の前に。

ここで

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路上に直置きされた看板と、オードリーヘプバーンと、大量に積み上げられた額縁などなどに心がザワついたあなた

ビンゴです。


この代書屋さんはファンタジーを超えた

松本留五郎もびっくりの代書屋さんだったのです。

それでは全貌を見ていきましょう。


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