タイBLドラマ「Addicted Heroin -ハイロイン-」(「ハイロイン」リメイク)
主演:オーガスト Vachiravit Paisarnkulwong、マックNattapat Nimjirawat
2024年 全10話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★☆☆
(写真=MGR Onlineより)
おそらく今年最後に視聴&記事を書くタイBLドラマとなりそう。
ずっとタイリメイクの話は出ていたものの、まだまだ先かなと思っていたら、出てきた、出てきた、オリジナルはこちら(以下、「オリジナル」)。
そして、昨年中国でのリメイクはこちら(以下、「2023年版」)。
またイントロ書くの面倒なので、自分の2023年版の記事よりコピー(笑)。名前だけ変えた。
わざわざタグはつけないが、いつもの如く、過去作との比較が入るので、多少のネタバレが入るかもしれない。
親の再婚で義兄弟になった二人
倹約しながらも父親と仲睦まじく暮らす、マック演じる高校生のポップ[オリジナルではバイ・ロイン(白洛因)]。 ある日、小さい頃離婚して、別居していた母親が大金持ちと再婚。その相手にもオーガスト演じる同い年の息子ヒーロー[オリジナルではグー・ハイ(顾海)]という子がいて、ひょんなことから同級生になる。
貧乏だが優等生のポップと、傲慢だが実は孤独なヒーロー。まさかそれぞれの親が再婚しているとは知らず、最初は気が合わないものの、少しずつお互いに心を開いていく。
とりあえずメインの二人は良かった
本作に関しては、うーん、色々と書きたいことがあるので、まずそれに触れる前にメインの二人を紹介しておこう。
ヒーロー役は私は初めて見るオーガスト。
そしてポップ役には、『The Betrayal』に続いてみるのが二作目のマック。
本作のキャストが発表されたとき、BLファングループでは不満が爆発してた💥(笑)。なんで人気のBL俳優ではなく、皆が知らないキャストを採用するのかと。
しかし、この二人はおそらく単独でのBLドラマ主演は初めてかもしれないが、長くラコーンでは活躍していて、割とキャリアがある。
なので、演技に関しては、変な売れないアイドルとかの新人を見るよりは安定していたといえる。
それより、ここでの問題は「年の差」である!
マックは視聴した前作でまさに中学生役だったので、若いのはわかっていた。しかし、オーガストはなんと11歳年上!もちろん、高校生の制服を着ていても、全く違和感はないのだが、ちょっとこれは。。。と感じてしまった。
続きは下により詳しく書こう。
なんかインパクトが弱かったリメイク
うーん、楽しみにしていた割には、実はあまり楽しめなかった本作。海外作品のタイリメイクは、今まで数本視聴しているが、満足度の高いのはあった。しかしなんかこう、BLドラマとか中国ドラマのリメイクがイマイチのような気がしてならない。
実際ここ最近、『チェリまほ』など日本のBLドラマが続けてタイでリメイクされているが、どれもすこぶる評判がよろしくない。本作もそんな一本に加えられてしまったようである。
❌脚本が良くない
ストーリーはわかっている。
しかし、なーんかこう、よくあるタイBLドラマのグダグダダラダラ感満載で、話がわかっていても、展開が全く面白くない。
「おー、ここはこうアレンジしたか!」
なんていうサプライズ感があるといいのだが、それがない。2023年版がそうだったように、うまくアレンジし、ドラマチックな感じを加えることもできただろう。個人的に、「ここもうちょっと面白くできたでしょ!」という点はこちら:
(1)ヒーローがポップの家に転がり込んで、一緒に生活し始めるあたり
→これは、オリジナルではかなり面白い部分だったのだが、本作では全く重点が置かれていない感じ。
(2)ヒーローとポップが義兄弟になったと知るシーン
→これは全くインパクトがなかった。
(3)ポップが父親の再婚で落ち込むシーン
→何だか落ち込みがあまり感じられなかった。
(4)ヒーローの母親の死の謎
→これは最後の方(最終話だったか?)に唐突に現れた感じで、別になくても良かったかもっていうぐらい。
❌なんだか無駄なシーン
細かく言えばたくさんあるのだが、あえて一番要らなかったのは「運動会のシーン」。正直、これは劇的につまらなかった(笑)。8話目だか9話目で出てくるのだが、これは最初の方に入れた方が良かったのではないか?
でもこれが最初の方にあったら、確実に挫折してる系である。
逆に「ソンクラーンのシーン」、これはもっと上手い形で入れてほしかった。タイの伝統が垣間見える部分として、この辺りはもうちょっとインパクトを持たせてほしかったところ。
❌なんだか無駄な周辺登場人物
学校一のイケメンで大人気という設定のオンリーと、ちょっと気弱い感じのタイガーの同級生の二人、このキャラはどのバージョンにもいるのだが、本作ほど要らないと思ったことはなかった(笑)。
このキャストの二人も17−18歳と若い。ドラマなどには2年ぐらい前から出ているようだが、演技もまだまだかな。
そこで大きな差が見えてしまうのが、「年齢差」。
同級生の中で、ヒーロー役のオーガストの演技との差が激しすぎるのである。
もうちょっとうまくバランスを取ることができなかったのか。
またヒーローのいとこ、ヒーローの父親の部下、この二人もなんだかイマイチで、いてもいなくても良かったかな。
❌❌❌ というわけで、やっぱり脚本が良くないし、キャスティングも良くなかった ❌❌❌
脚本のよくない部分は、かなりオーガストやマックの演技でカバーされた部分もある。大人たちのキャストも悪くはない。
しかし、メインカップルのケミにキュンキュンできないのは、BLドラマでは致命的。オーガストは今後、ラコーンで観てみたい。
🏃🏃🏃🏃🏃
ぼろくそ書いている割には3つ星とは評価が高すぎないか?と言われそうだが、かなり2つに近い3つ星。
そう高いオススメ度ではないのだが、オリジナルか2023年版を視聴した方には、比較するために観て欲しいかな。
どれも未視聴の方には、現時点では家族ドラマとしてよくできている2023年版をオススメ。
ちなみに私はYouTubeの公式サイトでアンカット版を視聴(要VPN)。各国語の字幕があるが、どれもAI生成自動翻訳。意味不明の英語がそのまま日本語に訳されている部分もあるように感じられ、違和感半端ないが、ストーリーを追う分には問題なし。
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こちらがメインの4人のキャストたちが歌う『Fly Fly Away』🎶 もうちっとみんな、歌の練習しよう。
なぜか中国語バージョンもあり。知らない中国人の男の子たちが歌ってる(てか、なんかのアイドル?この子達)。歌としてはこちらの方が断然上手い。