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韓国ドラマ「マイネーム: 偽りと復讐」

主演:ハン・ソヒ、パク・ヒスン、アン・ボヒョン、キム・サンホ
2021年 全8話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★☆☆
(写真=Netflix公式サイトより)

なんか血が流れるドラマは当分観たくはなかったのだが、エロ恐竜、じゃなかった、アン・ボヒョンがめちゃくちゃいいと話題なので、観ないわけにはいかなかった。

復讐のために警察に潜入

ハン・ソヒ演じるユン・ジウは、自分を訪ねてきた父親を家のドア越しに誰かに殺されてしまう。いつか絶対に犯人に復讐してやると誓ったジウは、父と親友でもあったパク・ヒスン演じるチェ・ムジンがしきる国内最大の麻薬組織トンチョン派に構成員として入れてもらう。彼女の復讐への固い決意を見たムジンは、「復讐したいなら強くなれ」と鍛えてやるのだった。

そして数年後、ムジンの組織の後ろ盾を受け、ジウはオ・ヘジンと改名して、父親殺人の真相を探るために警察へと潜入した。そして少し経ってから麻薬捜査隊に配属となり、アン・ボヒョン演じるチョン・ピルトのパートナーとなって捜査に加わることに。しかし、なんと最初のターゲットは恩人のムジンであった。

途中からもうストーリーが読めてしまう

格闘シーンなどなかなか見応えがあり、父親殺しの犯人は誰かを探すというミステリー要素もあるので、前半はなかなか面白かったと言える。
しかし、とある時点で犯人は分かってしまうため、正直ちょっと拍子抜け。
他の韓国もののようになんかとんでもないどんでん返しがあるかと思ったが、割と既定路線で終わった感があった。警察に潜入して、復讐するというストーリー、なんか前にもどこかの国もので映像作品であったような気がするのだが、気のせいか?

そしてアクションシーンなども、まあいいのであるが、なんせ殺傷沙汰が多すぎる。ピストルでバンバンやっちゃうとみんなすぐ死んじゃうから、ナイフによるやり合いなのだが、なんかなぁ、血が流れすぎ。個人的にはナイフ沙汰に結構おなかいっぱいになってしまって、早く終わらないかなぁと思いながら観ていた。
なので、流血シーンが苦手な人には本作はオススメしない。

「アン・ボヒョンの無駄遣い」

韓流ドラマファンのグループでは、私のように本作をアン・ボヒョン目当てで観た人が大半だったようだが、けっこう多かったコメントが「彼の無駄遣い」。確かに、役としては良かったけれど、もっと彼の魅力が引き出されても良かったんじゃないか。まあこれも、私も含めてみんな本作の前に配信された彼主演の「ユミの細胞たち」を観ちゃっているので、尚更そう感じてしまったのかもしれない。もうちょっと配信時期がずれていたら、こういう感想も出なかったであろうが。というか、なぜ本作の方が先に撮影されたのに、後から配信開始したのか。配信プラットフォームが異なるので、それぞれ”大人の事情”があるのだろうが、ちょっと残念だったかもしれない。

エロザウルスの登場(あ、ラブシーンのことなんだけど、これについては、「ユミの細胞たち」をぜひご覧ください!)には嬉しかったが、うーん、本作内でのタイミング的にもイマイチだったし、ハン・ソヒとのケミストリーも感じられなかったというのが正直な感想。まあ、ラブストーリーじゃないからいいのだが。

麻薬組織のキャストは良かった

とまぁ、またネガティブなことを並べたが、キャスティングとしては悪者たちがみんな良かった!
ボス役のパク・ヒスン
、優しいところもあったりするが、表面的にはそんなところは見せない。落ち着いた雰囲気でありながら、凶暴さも出して、なかなか見応えがあった。ビジュアル的にも、雰囲気的にも、豊原功補と重なってしまったが、先日彼が韓国映画でヤクザ役をやると読んで、なぜか納得。

しかし、一番の目玉はムジンの麻薬組織の元構成員ト・ガンジェを演じたチャン・ユル!各サイトの彼のプロフィール写真なんかを見ると、本作でのビジュアルが似ても似つかなくて、しかも演技にも圧倒的な迫力があった。アン・ボヒョンやオク・テギョン(2PM)もそうだが、韓国にはこういう悪者の役をやらせると、意外な魅力を放つ俳優が割といるのかもしれない。
本作は本来ならオススメ度は星二つだが、この二人の演技に敬意を表して星を一つ追加。

こちらはファン・サンジュン (Feat. Swervy & JEMINN)という歌手が歌うメインOSTの「My Name」♪ 劇中での使われ方はなかなかいい。動画はファンメイドだが、ハン・ソヒとアン・ボヒョンを中心としたハイライトシーンでできている。


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