見出し画像

タイドラマ「マスター・オブ・ザ・ハウス」(สืบสันดาน)

主演:Yada ナリルヤ・グルモンコルペチ、Bie ティーラポン・リアオラクウォン、Chai チャタヨドム・ヒラニャティティ、Gap タナウェート・シリワットタヌクン
2024年 全7話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★☆
(写真=タイの各サイトよりお借りしました)

ネトフリは検索機能がとても残念子ちゃんで、「タイ」とかで探しても韓国のばかりが出てくることがあったり、国別や言語別での検索が全くできなくて、毎回使えねぇーと愚痴っているのであるが、少なくとも一応プロフィールごとの好みは把握しているようで、私のホーム画面はたいていアジア作品で埋められている。
日本の作品はすぐサムネールのキャストでわかるし、韓国や中華圏のは新作情報をまあまあ追っているので、わかるのだが、タイの作品はBLドラマの情報はネットに溢れているものの、ラコーン新作情報がなかなか把握しづらい。なんとか見つけたFaceBookのタイエンタメ関連のグループも、色々と新作の紹介はあるのだが、割とVIUやGMM、One31の作品に偏っている感じで、ネトフリ作品に関しては、ほとんど情報が出てこない印象。
それとも私の検索の仕方が悪いのか?

というわけで、ネトフリでは一作品ずつ説明を見て、俳優名でタイ作品を探したりしているのだが、本作は珍しく韓流オタク友が「これ、Google先生からオススメがあったんだけど、面白そうだよ」との情報が。
ちっ、ラコーンにアンテナ張ってる私にはオススメなくて、中国時代劇ばかり見てる韓流オタク友に情報が届くとは。。。

とまあ、前置きが長くなったが、観始めたら面白くて、ほぼ一気見!

ダイヤモンド王の家族のドロドロ家族愛憎劇

タイを代表する宝石会社「テワ・ジェムス」の社長ルングロ(Bie演)がある晩、突然の死を遂げる。残されたのは籍を入れたばかりの元メイドの若い妻カイモック(Yada演)、そしてルングロの二人の息子プパト(Chai演)とマウィン(Gap演)
ここにプパトとマウィンの兄弟間の権力争いが勃発。それぞれの妻たちの協力も得て、なんとしても父の残した事業及び遺産を少しでも多く自分のものにしようと画策する。
果たして誰が最後に権力を手にするのか?
しかし、父親は本当に事故死だったのだろうか?

左側の3人が次男のマウィンとその家族、右側が長男のプパトとその家族。女性たちの豪華な衣装はなかなかお金がかかってそう。

タイ版”女系家族”的な

早い話が、三姉妹ではなく男兄弟二人が遺産相続で揉めるものの、プロット的には”ザ・女系家族”(笑)。

ただ、ルングロの死は事故死とされるものの、謎が残るため、ちょっと彼の死をめぐるミステリーともなっている。

愛人にあたるのが元メイドの若い妻であるが、ここは超大富豪の家族ということで、メイドなどの使用人はほぼほぼ奴隷扱いで、権力争いには入り込む余地もない。

しかし、ひどい扱いを受ける使用人たちの間にじわじわと怨念が蓄積されていく様子は見もので、特にマウィンに奴隷扱いされるメイドのキャウ、プパトの娘キタに奴隷扱いされるメイドのビーのストーリーはなかなかエグいものがあった。

そして他の作品でも窺われるが、タイ警察のなんとも頼りのないこと。金次第にどうにでもなっちゃうのはまだまだ本当なのかもしれない。

ちょっと物語の背景が物足りなかった

面白くて一気見はしてしまったが、いくつかの点がうーん、もうちょっときちんと描写・展開して欲しかったなというのが本当のところ。

本作は全7話で、タイでいうミニシリーズになるのだが、内容が濃い割には、ある意味ちょっと短かすぎ。
なんだろう?ネトフリとの制作契約は7話とか8話に話数を抑えなきゃいけないのだろうか。
ドロドロ重いストーリーだけど、もう少し兄弟間の確執や、ルングロとカイモックが深い関係になるという経緯も端折られすぎてて、なんだかあまり説得力がない感じがした。
それに、使用人の長であるユピンも重要だか、重要じゃないんだか。

なんか最後の1話に色々と盛り込まれすぎていたので、この辺の作りが気に入らなくて、星は一つ減点。
ラコーンはやっぱり12話ぐらいで、とことんドロドロさを見せて欲しいと思うのは、私だけだろうか?(笑)

ポロのシーンも迫力あるし、ヨットのパーティーも豪勢で、タイの富豪家族の生活の描写はなかなか面白いので、タイドラマを知らない方にも楽しめる作品にはなっている。

こちらが予告編。